最近、松本に帰るときは、菓匠Shimizuさんの前から153号バイパスに向かうので、いわゆる竜東線を通ることは滅多にありません。
この日は、鳥の宮湧水を取材するため、竜東線から手良地区に向かうことにしました。
その途中で、腹ごしらえです。
こちらが「日本料理あすなろ」さん。
店の前の駐車場にはローメンの黄色いリヤカー(自動車で牽引する本格的なもの)があり、どこのイベントにでも出かけられる態勢。
ネットでもすこぶる評判の良いこのお店の実力とは。
店内には座布団で座る小上がりや、掘りごたつ形式の椅子席などがあります。
二階はお座敷になっているのでしょうね。
中途半端な時間にお邪魔してしまったので、お座敷の団体さんしかお客さんはいないようです。
「ローメンの大盛をください。」
ローメンの盛りは、お店によって全然違うので、大盛を頼むのはいささかリスキーなのですが、並が500円、大盛が700円、そして特盛が1,000円ということなので、値ごろ感から大盛を注文。
こちらが「ローメン(大盛)」(700円)です。
まずはスープから。(ずずずっ)
うまい!!
鶏がらのうまいスープにしっかりとマトンの出汁が出ているんだけど、臭いというよりも旨味として口中に広がります。
全然いやじゃない。
すると、お店のお母さんが声をかけてくださいました。
「ここは初めて?どこから来たの?」
「初めてです。松本から来ました。」
「じゃあ、食べ方を教えるね。」
そう言うと、お母さんは、調味料を入れ始めました。
「酢とソースをかけます。」
結構たくさん。三回しくらいかけてる。どんな味になるのだろう。
「にんにくと唐辛子はお好みでね。」
こうなったら全部入れちゃいます。
「このスープ、結構甘みがあっておいしいんですけど。」
「そうでしょう。りんごや玉ねぎが入っていて、最後にごま油をかけてあるんだよ。」
それでか。スープが甘口であったまる感じなんです。
優しい味。
調味料を入れると…
風味は複雑になりましたが、優しい味であることには変わりありません。
キャベツはしなっとして、これ好き。
麺は一般的なローメンの麺ですね。
何と言ったらいいんでしょうか。
マトンの味がまず来る。風味はちゃんとするものの臭いとは思わない。
そのあとに、いろんな野菜の甘みや調味料の風味が加わって、甘口の優しい風味が口いっぱいに広がります。
スープの甘みがマトンを引き立てているんですね。
マトン鍋なんてものは聞いたことがないけれど、あるとすれば、その鍋の締めをおいしくいただいているような、そんな感覚なんです。
これ、ローメン初心者でも大丈夫。とってもおいしい!!
今まで、羊肉のクセのため、自信を持ってローメンをお勧めすることができませんでしたが、こちらのローメンは十中八九、誰が食べてもおいしいと思います。
寒い冬でもあることですし、ぜひ、このスープ風ローメンを召し上がってください。
味は私が保証します。
ところで、お母さんとのお話はさらに続きます。
「あれ?もうスープ飲んじゃったの?」
「えぇ。とってもおいしかったですよ。」
「ご飯を入れるとおいしいのよ。出してあげようと思ったのに。」
(食べるのが早い私が悪いのです もう完食しちゃった…)
「じゃぁお茶、いやコーヒー入れてあげるよ。」
(遠方から来たためか、特別に入れてくださいました。)
おいしいスープにご飯を入れたらさぞかしおいしかろう、と早食いを後悔しつつも、特別にコーヒーまで入れていただいて大満足です。
こちらのお店は山賊焼きやソースかつ丼もおいしいそうなので、近いうちにまた来ることになりそうです。 (momo)
<日本料理 あすなろ>
住 所 長野県伊那市上牧6423-1(地図
)
電話番号 0265-78-3647
営業時間 昼の部 11:30~14:00
夜の部 17:00~21:00
定 休 日 月曜日
肉の種類 マトン
調 理 法 スープ風