最近、松本に帰るときは、菓匠Shimizuさんの前から153号バイパスに向かうので、いわゆる竜東線を通ることは滅多にありません。


 この日は、鳥の宮湧水を取材するため、竜東線から手良地区に向かうことにしました。


 その途中で、腹ごしらえです。


 こちらが「日本料理あすなろ」さん。

 
1看板

2店頭

 

 店の前の駐車場にはローメンの黄色いリヤカー(自動車で牽引する本格的なもの)があり、どこのイベントにでも出かけられる態勢。


 ネットでもすこぶる評判の良いこのお店の実力とは。

 
3店内
 

 店内には座布団で座る小上がりや、掘りごたつ形式の椅子席などがあります。


 二階はお座敷になっているのでしょうね。


 中途半端な時間にお邪魔してしまったので、お座敷の団体さんしかお客さんはいないようです。


「ローメンの大盛をください。」


 ローメンの盛りは、お店によって全然違うので、大盛を頼むのはいささかリスキーなのですが、並が500円、大盛が700円、そして特盛が1,000円ということなので、値ごろ感から大盛を注文。


 こちらが「ローメン(大盛)」(700円)です。

 
4御膳

5ローメンかける前
 

 まずはスープから。(ずずずっ)

 

 うまい!!キャハハ


 鶏がらのうまいスープにしっかりとマトンの出汁が出ているんだけど、臭いというよりも旨味として口中に広がります。


 全然いやじゃない。


 すると、お店のお母さんが声をかけてくださいました。


「ここは初めて?どこから来たの?」


「初めてです。松本から来ました。」


「じゃあ、食べ方を教えるね。」


 そう言うと、お母さんは、調味料を入れ始めました。


「酢とソースをかけます。」


 結構たくさん。三回しくらいかけてる。どんな味になるのだろう。


「にんにくと唐辛子はお好みでね。」


 こうなったら全部入れちゃいます。

 
6ローメンかけた後
 

「このスープ、結構甘みがあっておいしいんですけど。」


「そうでしょう。りんごや玉ねぎが入っていて、最後にごま油をかけてあるんだよ。」


 それでか。スープが甘口であったまる感じなんです。


 優しい味。


 調味料を入れると…

 
7スープ
 

 風味は複雑になりましたが、優しい味であることには変わりありません。

 
8キャベツ
 

 キャベツはしなっとして、これ好き。

 
9麺
 

 麺は一般的なローメンの麺ですね。


 何と言ったらいいんでしょうか。


 マトンの味がまず来る。風味はちゃんとするものの臭いとは思わない。


 そのあとに、いろんな野菜の甘みや調味料の風味が加わって、甘口の優しい風味が口いっぱいに広がります。


 スープの甘みがマトンを引き立てているんですね。


 マトン鍋なんてものは聞いたことがないけれど、あるとすれば、その鍋の締めをおいしくいただいているような、そんな感覚なんです。


 これ、ローメン初心者でも大丈夫。とってもおいしい!!


 今まで、羊肉のクセのため、自信を持ってローメンをお勧めすることができませんでしたが、こちらのローメンは十中八九、誰が食べてもおいしいと思います。


 寒い冬でもあることですし、ぜひ、このスープ風ローメンを召し上がってください。


 味は私が保証します。


 ところで、お母さんとのお話はさらに続きます。


「あれ?もうスープ飲んじゃったの?」


「えぇ。とってもおいしかったですよ。」


「ご飯を入れるとおいしいのよ。出してあげようと思ったのに。」


(食べるのが早い私が悪いのです汗  もう完食しちゃった…)

 
10完食
 

「じゃぁお茶、いやコーヒー入れてあげるよ。」


(遠方から来たためか、特別に入れてくださいました。)

 
11珈琲
 

 おいしいスープにご飯を入れたらさぞかしおいしかろう、と早食いを後悔しつつも、特別にコーヒーまで入れていただいて大満足です。きゃはっ♪


 こちらのお店は山賊焼きソースかつ丼もおいしいそうなので、近いうちにまた来ることになりそうです。 (momo)


<日本料理 あすなろ>
住   所  長野県伊那市上牧6423-1(地図
電話番号 0265-78-3647
営業時間 昼の部 11:30~14:00
       夜の部 17:00~21:00
定 休 日  月曜日

肉の種類 マトン

調 理 法  スープ風