思い切って奥様に尋ねてみます。
「何でタイガー食堂っていう名前にしたんですか？」
「初代が田中虎次郎っていいまして、当時、東京でタイガー食堂というお店が人気だったので、あやかってタイガーにしたそうです。最初はカフェタイガーだったんですよ。」
えっ？
最初はカフェだったんですか。知らなかった。
そして、奥様は、初代 田中虎次郎氏にあてた、山下清の書状の写しを見せてくださいました。
これが唯一残されている旅先からの書状だそうです。
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（以下文面）
おれがるんぺんのくせがなほってから絵を書くつもりで居たので一ヶ月絵を書いてからことわってるんぺんをしようと思って居るので新潟の花火を見るのが楽しみで新潟へ行く時おのさんとおれと二人で汽車に乗って松本で小野さんが汽車からおりておれ一人で汽車に乗って長野行きのきしゃだから長野でおりておりた所から少しも動か無いので十二時五十分の新潟行きの汽車に乗ったので長野駅で汽車を待っ行たら新聞しゃの人に見つから無くてよかった
八時頃に新潟へついたので小野から新潟迄汽車に乗って居た夜中に駅の人や巡査が来てお前はどこへ行くんだと言はれたら小野さんにいはれたとほり書いて有る紙を見せたら駅の人や巡査がお前は絵を書く人が絵を書く道具を持っているのかと言はれて新潟駅でとまりました。
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昭和２９年、タイガー食堂に１か月ほど寄留していた山下清が、花火を見るために新潟に向かい、到着の無事を知らせるために出したはがきだそうです。
このエピソードについては、一緒に掲示されている南信日日新聞の記事に記載されています。
※ 残されている書状や、南信日日新聞の記事については、タイガー食堂さんのホームページに掲載されていますので、
どうぞご覧下さい。
（参考） 御料理タイガー タイガーと山下清
山下清を温かくもてなしたというこちらの食堂には、著名人も訪れています。
小上がりには美味しんぼの作者 雁屋 哲さんの色紙が。
雁屋さんは、ぎたろう軍鶏のファンなんですよね。
美味しんぼ５８巻に登場させたほどのお気に入りです。
そして、玄関脇には江戸家猫八さんの掛け軸がかけられています。味がありますねぇ。
タイガーさんで軍鶏を食べ、周りでは雁や猫が見守っています。
動物園にいるみたいですね。なんか楽しい。
さて、おいしい軍鶏を味わい、お店の歴史をお聞きしました。
満足して帰ろうとすると、奥様がマッチをくださいました。
山下清のデザインによるものですね。
山下清は切り絵で有名ですが、フェルトペンでの絵も素晴らしかったそうです。
このデザインは、切り絵なのでしょうか、それともフェルトペンによるものでしょうか？
タイガーさんを訪れた際は、このマッチをお土産にいただくと記念になっていいですよ。 (momo)
追記） 現在は、冬季限定のスッポン料理が楽しめるそうです。
マイクロバスもありますし、スッポンで宴会なんていいですよね。チャンスがあれば行きたいです。
＜御料理タイガー＞
住 所 長野県上伊那郡辰野町小野３５９－３（地図
）
電話番号 ０２６６－４６－２０７２
営業時間 １１：３０～２１：３０ （ラストオーダー２１時）
定 休 日 月曜日 （※ 祝日、予約がある場合は月曜日も営業。その場合、後日振替休業。）
ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ http://www.tigersyokudo.jp/
そ の 他 休業日の情報等はFacebookページ
で