みのわ祭りにでかけた私は、祭りの様子を撮らなくちゃ、とはやる心を抑えながら、あるお店にやってきました。


 「このお店は夜しかやってないんだよなぁ。」


 みのわ祭り会場から1kmちょっと南に歩いたでしょうか。


 こちらが、あまりにも有名なローメン専門店「シャントン」です。

 

くーる上伊那-看板


くーる上伊那-店
 
 木ノ下駅のすぐ北、線路の西側にあるこのお店は、写真では新しそうに見えますが、中に入ると、昭和30年代から40年代を思わせる、ものすごく古い建物。


 お店に入ると、昔ながらの狭いカウンターごしに、老夫婦が厨房にいらっしゃるのが見えました。


 「ローメンの中(ちゅう)、多肉(たにく)でお願いします。」


 事前にある程度リサーチしてきた私は、一番無難であろう中盛りの多肉を注文することに。


 そんなに待たないうちに、ローメン(中、多肉。780円)が来ました。ずどーん!w

 
くーる上伊那-ローメン
 

 え?何がずどーん?


 でっかい洗面器かと思うお皿にローメンが載っているではありませんか!!


 A4の書類と比べたらわかるかな?

 
くーる上伊那-比較
 

 これで中なんです。


 ちなみに、ローメンの盛りは特大、大、学、中、小となっており、たぶん、学は学生さん向きのお得な盛り、という意味だと思います。値段が比較的安いので。


 そして、トッピングとして多肉、多野菜、多肉多野菜があります。

 
くーる上伊那-メニュー
 

 「すんごいボリュームですねぇ」


 「みんなそう言うけど、ペロッと食べちゃうのよ。」とお母さん。


 麺はオーソドックスな太目の蒸し麺。

 
くーる上伊那-麺
 

 焼きそば風ではなく、私のキャリア初のスープ風。

  
くーる上伊那-スープ
 

 そして肉はマトンです。

 
くーる上伊那-肉
 

 味付けは全体的に甘めの薄め…と思ったら、地元の人曰く、「あそこは自分で味付けするんだよ。」ということだそうです。


 にんにくやごま油などの調味料があるそうですが、私には流儀がわからず、薄味のまま完食してしまいました(涙)

 
くーる上伊那-空の皿
 

 でも、薄味であっても、マトンはものすごくおいしかった。


 お母さんに「マトンおいしいですね」というと、


 「そうでしょう!」とドヤ顔キラリ!!


 やっぱり自信あるんだなぁ。


 そして、一番興味のある話題に。


 「このお店は何年からやってるんですか?」


 振り返りざま、「来年で50年よ。」またもやドヤ顔炸裂!!


 すごいなぁ。やっぱり昭和30年代からやってるんだ。


 ご夫婦揃って元気で続けていただきたいなぁ。


 食べている間、ご近所の方が持ち帰りのローメンを買いに来ており、タッパーに麺を、ペットボトルにスープを入れていました。


 箕輪町で独自の道を歩んできた伝統のローメン。


 ローメンを食べ尽くしたかのように思っているあなた、こちらのローメンを食べないと、ローメンの歴史は語れませんよ。 (momo)


追記)店名である「シャントン」とはどんな意味なのか聞き忘れてしまったのですが、店内の張り紙に

   「山東」の文字があったので、おそらく中国の地名だと思います。


<シャントン>
住   所  長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪木下12062(地図
電話番号 0265-79-3136
営業時間 17:00~21:00
定 休 日  日曜日
肉の種類 マトン
調 理 法  スープ風