7月21日の土曜日、私は最後の最後まで迷っていました。
「今日は雨だよなぁ。祇園祭の取材、どうしよう…」
でも、この日を逃すと一年ないんです。(当たり前ですょw)
駐車場の事情がわからない私は、JR飯田線の伊那市駅から電車で宮田駅を目指すことにしました。
おっ、結構、学生さんが乗っている…
宮田駅を降りると、街中には万国旗がはためき、お客さんたちは、宮田村商店街を目指していました。
おーっ、来てる来てる。雨なのに。
大雨の中、たくさんの人たちが商店街にあふれています。
人気は唐揚げなどのファーストフード。
このトルネードポテトは何でこんなに人気があるんだろう。
整然と並んだ列はいかにも日本人らしくて微笑ましいw
商店街の真ん中にあるのは津島神社です。境内に上ってみましょう。
社務所では太鼓の練習中。
花火の仕掛けもありますね。
戦後にできた夏祭りもいいですが、やはり歴史あるお祭りには趣があるものです。
注意深く辺りを眺めていると、こんな碑を見つけました。
是より北が高遠領か…
飯島や駒ヶ根は天領で、ここから北が高遠藩の領地だったんですよね。
うーん。実に面白い。
祇園祭の説明書きもあります。
「津島神社と祇園祭
京都八坂神社(祇園社)の守護神牛頭天王を勧請したと伝えられ、宮田では、天保年間、勇壮同格とされる須佐之男命(すさのおのみこと)を愛知県津島神社から勧請して社名をつぎ通称「御天王さま」とも呼ぶ。
祭礼は、毎年7月中に(祇園祭)と称し氏子を中心として村民挙って祝福する。祭礼の中核を御輿に置き、町内を練って盛儀を極めた後粉砕して心中を神殿に奉納し以って、住民の安泰を祈願する。(勧請…神や仏の霊をうつしてまつること。)」
なかなか立派なお祭りです。
「すさのおのみこと」の書き方はいろいろあるんですね。八沢津島神社とは異なります。
さて、そうこうするうちに、遠くから「わっしょい」の掛け声が聞こえてきました。
子供神輿です。
みんなびしょ濡れ。かわいそう…
この神輿は最後どうするんだろう、と思って見ていたら、子供たちが神社の参道を駆け上がるではありませんか。
何をするんだ?
「せーの」どーん。
放り投げてる… 子供神輿まで壊すんですか!!(汗)
この頃から、雨は小降りに。
夕食を食べに行って帰ってくると、お祭りはさらなる熱気に満ち溢れていました。
阿波踊りです。
動きが早くて写真に撮れない。腕の問題か…
そしていよいよ「あばれ神輿」の登場です。
道を右往左往しながら、神輿はあばれて練り歩いていきました。
神輿を粉砕するクライマックスは、午後10時頃ということなので、ここで帰ることにしましたが、神輿に重点を置いた伝統のお祭りに、阿波踊りなどをミックスしたこのお祭りは、なかなか活気のある若者のお祭り、という印象でした。
大雨の中でもこんなにたくさん人が集まるのだから、宮田にとってとても大切なお祭りなんですね。
来年は晴れてくれるかな。晴れたらまた来たいと思います。 (momo)