伊那市駅のすぐ近くにある我が職場。
以前から、このお店の前を通る度に緑の提灯が気になっていました。
今日は、そのお店で職場の打ち上げをやるのです。
こちらがその「藤よし」さんです。
緑提灯というのは、40%以下に落ち込んだ食料自給率をもっと上げよう、という全国的な取組みで、カロリーベースで国産食材を50%以上使用している印として店頭に掲げる提灯のこと。
★の数で使用割合が表示されます。
50%………★
60%………★★
70%………★★★
80%………★★★★
90%以上…★★★★★
藤よしさんは★4つですので、80%国産食材を使用しているということですね。
(参考) 緑提灯なび
そしてこのあと、我々は、地域食材のすばらしさを見せ付けられることになります。
この日、我々のお目当ては、餃子でした。
というのも、藤よしさんは「伊那手づくり餃子愛好会」に加盟しており、この日は同会の「餃子の日」(毎月22日。皮でつつむから)だったからです。
事前に電話でお聴きしたら、特に値引きはないものの、通常、「釜あげ餃子」で提供している餃子を、軍鶏のスープを使った特別メニュー「スープ餃子」でも用意し、同価格で提供する、ということでした。
早速、釜あげ餃子とスープ餃子を両方注文しましょう。
こちらの餃子には2つの特徴があります。
1つ目は「アマランサス」という雑穀を皮に練りこんであること。
近年、伊那地域では、遊休農地に花を植え観光地づくりをしようとする市民活動が行われ、アマランサスが栽培されるようになりました。
すると、アマランサスは、花を観賞するだけでなく、栄養価が大変高く、食材としても有望であるため、伊那商工会議所、信州大学、長野県テクノ財団、地元企業や市民が連携して「伊那地域アマランサス研究会」を発足。
「産学官」「農商工」が連携して、実を使った「そば」や「洋風おこし」、「パスタ」などの商品を開発してきました。
(若葉もほうれん草のような味わいでおいしいそうですよ。)
私にとっては馴染みがない食材ですが、さて、アマランサスを練りこんだ皮とはどんなものでしょうか。
まず、釜あげ餃子からいただきましょう。
皮がもっちもちです。 アマランサスの特徴は、まさにこの食感にあるようです。
中のアンは軍鶏肉が使われており、適度な歯ごたえがあります。
ポン酢でさっぱりいただく釜あげは初めての経験。
これは普通の餃子とは全く別の食べ物ですね。
次に、軍鶏肉のスープを使ったスープ餃子をいただきます。
スープがうまい!! いい出汁が出ている。
おっと、言い忘れていました。2つ目の特徴ってもうおわかりですよね。
アンに使われている軍鶏肉なんです。
実は、この軍鶏肉も、立派な地域食材なのでした。(続く) (momo)