良いお返事
せつなさ…
いつの頃から、せつなさ を感じるようになったのだろう…。
子供の頃は「さびちぃ」どまりだったような気がするんだけど…、どうだろ…。
好きな人ができて感じたあのあたりだろうか…。
両親が離婚して、家を出て行く母の後をついて歩いたあの雨の日かもしれない。
昨年末、仕事納めを終えた後、我が家に帰り紅白歌合戦のオープニングに間に合うよう母が沸かしておいてくれたお風呂にそそくさと入った。
湯船からお湯をくみ、かけ湯をしていると、風呂場のドアの曇りガラスの向こうに人の気配を感じる。そして母の声が聞こえた。
「………………」
私は早く湯船に入って体を温めたくて、かけ湯を何度も勢いよくかけていたのでその湯の音で母の声がかき消されてしまう。
私はかけ湯する手を止めた。
「何?聞こえないよ!」
少し怒鳴るような母の声が聞こえた。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい!」
男 四十なかばにして。
裸で手桶を持ちながら。
ジッと耳をかたむけて聞く。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい」
できるだろう…。
あなたの息子はそれくらいの判断と適切な問題処理はできるだろう…。
「アッち~!フゥーっフゥーっも~ゥ!アッちぃなぁ~」ってマンガだろう…。
ってかベタ過ぎてマンガにもならないよ!
しかし、母は大晦日の夕飯の支度の大忙しの最中に、わざわざ風呂場まで来て息子の私に注意をうながすのです。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい」
せつなさは湯気に包まれ、平和な大晦日を、怒鳴り返して勃発するであろう親子喧嘩を回避するために私は答えるのです。
「はい」
いつの頃から、せつなさ を感じるようになったのだろう…。
子供の頃は「さびちぃ」どまりだったような気がするんだけど…、どうだろ…。
好きな人ができて感じたあのあたりだろうか…。
両親が離婚して、家を出て行く母の後をついて歩いたあの雨の日かもしれない。
昨年末、仕事納めを終えた後、我が家に帰り紅白歌合戦のオープニングに間に合うよう母が沸かしておいてくれたお風呂にそそくさと入った。
湯船からお湯をくみ、かけ湯をしていると、風呂場のドアの曇りガラスの向こうに人の気配を感じる。そして母の声が聞こえた。
「………………」
私は早く湯船に入って体を温めたくて、かけ湯を何度も勢いよくかけていたのでその湯の音で母の声がかき消されてしまう。
私はかけ湯する手を止めた。
「何?聞こえないよ!」
少し怒鳴るような母の声が聞こえた。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい!」
男 四十なかばにして。
裸で手桶を持ちながら。
ジッと耳をかたむけて聞く。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい」
できるだろう…。
あなたの息子はそれくらいの判断と適切な問題処理はできるだろう…。
「アッち~!フゥーっフゥーっも~ゥ!アッちぃなぁ~」ってマンガだろう…。
ってかベタ過ぎてマンガにもならないよ!
しかし、母は大晦日の夕飯の支度の大忙しの最中に、わざわざ風呂場まで来て息子の私に注意をうながすのです。
「お風呂のお湯が熱ければ、水を入れてぬるくしなさい」
せつなさは湯気に包まれ、平和な大晦日を、怒鳴り返して勃発するであろう親子喧嘩を回避するために私は答えるのです。
「はい」
ロハスって…
ロハスはもう聞かなくなっちゃったけど、なんだったのかなぁ…。
観葉植物週間だったのかも。
先日いただいたメールに『ハゲドです!』ってありまして、とても難解でした。
激しく同意!でハゲドだそうです。
なるへそ~ ナウいね~
(-_-)
観葉植物週間だったのかも。
先日いただいたメールに『ハゲドです!』ってありまして、とても難解でした。
激しく同意!でハゲドだそうです。
なるへそ~ ナウいね~
(-_-)
Mの素質
日曜日のお昼過ぎ。
電車はゆっくりと走っている。
車内には、私と向かいの座席右斜めはじに小学1.2年生の女の子を真ん中に若い夫婦、そしてあっちとそっちに一人づつがいるだけ。心地よく伸びをしたくなるほど人少なく、やわらかい空気が流れている。
車窓からふりそそぐ春の陽射しはあの3人の家族に優しく微笑みかけ、ゆったりと包み込んでいるようだった。
「なぞなぞだすね!」
真ん中にいる女の子はそう言うとピンクの可愛いバックから本を取り出した。
「顔のなかにある一番高い建物なぁに!?」
女の子はニコニコしながら首を動かして両側の両親の顔をかわるがわる見ている。
「お鼻かな?」
と、お父さん。
「ブーッ!ちがうよ」
そして優しくお母さんが答えた。
「くちびるでしょっ」
「ピンポ~ン!そうダよ!くち・ビルね」
女の子は、はじける笑顔で母親の顔を見上げた。
良いなぁ…。こういうの…。おじさん ベタな幸せ大好きナンだよ。大好物なの。仲間に入れろ!俺をすんなりと受け入れてくれ!ドラえもんやロボコンみたいなポジションでいいから…。
「豚と馬と犬が食事をしました。一番お行儀良かったのは誰でしょ~?」
……………誰かな?ナンだろ…。
「やっぱり犬かなぁ」
と、お父さん
「ブーっ!」
「じゃあ 馬じゃないの?」
お母さんの自信ない答えに女の子が応じた。
「何で馬なのでしょ~」
う~ん なぞなぞだからな…。そこんとこが大事なんだけど、なんで馬がお行儀が良いのか…かぁ…。
「ママ降参。答え教えて」
「うん、降参ね!答えは馬にはヒン(品)があるから。」
「アハハ…、ヒヒ~ンの品ね」
お母さんはそう言うと、お父さんと顔を見合せ笑っていた。
得意に頬をゆるませた女の子は更になぞなぞを続ける。
「そらにいつもいる生き物なぁに?」
「雲」
「ブーっ」
即座に答えたお父さんは、不正解だったことにびっくりしているようだ。
私もクモ(蜘蛛)だと思った…。違うのか~。じゃあナンだろ…。そらは青い…青虫かぁ?無理があるなぁ…。うーん………。太陽… 鯛ではないなぁ。月?星?生き物じゃないなぁ…。風… 空気。生き物ナンだよ生き物…。難しいな…。
電車は速度を更にゆるめ車内アナウンスが次の駅を告げた。それに重なりながらお母さんの声が聞こえる。
「降りるわよ。本しまって」
オイ!
それはないだろ!
女の子~!答えを言え!
しまうなよっ!
早く、早く言ってくれ!
おまえらドSか?
いきなり放置プレーはないだろ!
お父さん 聞け!娘になぞなぞの、なぞなぞの答えを聞いてくれ!
え~、本当に降りんの~。
私の心の叫びは届くことなく、答えを見つけだせないまま苦悶の休日になってしまいました。
その後、姪っ子2人に聞いても答えはわからず。中学3年のイトコに答えを教えてもらいました。
答えは、ハエ。
空にいる生き物
空
いるねぇ… ハエ。
電車はゆっくりと走っている。
車内には、私と向かいの座席右斜めはじに小学1.2年生の女の子を真ん中に若い夫婦、そしてあっちとそっちに一人づつがいるだけ。心地よく伸びをしたくなるほど人少なく、やわらかい空気が流れている。
車窓からふりそそぐ春の陽射しはあの3人の家族に優しく微笑みかけ、ゆったりと包み込んでいるようだった。
「なぞなぞだすね!」
真ん中にいる女の子はそう言うとピンクの可愛いバックから本を取り出した。
「顔のなかにある一番高い建物なぁに!?」
女の子はニコニコしながら首を動かして両側の両親の顔をかわるがわる見ている。
「お鼻かな?」
と、お父さん。
「ブーッ!ちがうよ」
そして優しくお母さんが答えた。
「くちびるでしょっ」
「ピンポ~ン!そうダよ!くち・ビルね」
女の子は、はじける笑顔で母親の顔を見上げた。
良いなぁ…。こういうの…。おじさん ベタな幸せ大好きナンだよ。大好物なの。仲間に入れろ!俺をすんなりと受け入れてくれ!ドラえもんやロボコンみたいなポジションでいいから…。
「豚と馬と犬が食事をしました。一番お行儀良かったのは誰でしょ~?」
……………誰かな?ナンだろ…。
「やっぱり犬かなぁ」
と、お父さん
「ブーっ!」
「じゃあ 馬じゃないの?」
お母さんの自信ない答えに女の子が応じた。
「何で馬なのでしょ~」
う~ん なぞなぞだからな…。そこんとこが大事なんだけど、なんで馬がお行儀が良いのか…かぁ…。
「ママ降参。答え教えて」
「うん、降参ね!答えは馬にはヒン(品)があるから。」
「アハハ…、ヒヒ~ンの品ね」
お母さんはそう言うと、お父さんと顔を見合せ笑っていた。
得意に頬をゆるませた女の子は更になぞなぞを続ける。
「そらにいつもいる生き物なぁに?」
「雲」
「ブーっ」
即座に答えたお父さんは、不正解だったことにびっくりしているようだ。
私もクモ(蜘蛛)だと思った…。違うのか~。じゃあナンだろ…。そらは青い…青虫かぁ?無理があるなぁ…。うーん………。太陽… 鯛ではないなぁ。月?星?生き物じゃないなぁ…。風… 空気。生き物ナンだよ生き物…。難しいな…。
電車は速度を更にゆるめ車内アナウンスが次の駅を告げた。それに重なりながらお母さんの声が聞こえる。
「降りるわよ。本しまって」
オイ!
それはないだろ!
女の子~!答えを言え!
しまうなよっ!
早く、早く言ってくれ!
おまえらドSか?
いきなり放置プレーはないだろ!
お父さん 聞け!娘になぞなぞの、なぞなぞの答えを聞いてくれ!
え~、本当に降りんの~。
私の心の叫びは届くことなく、答えを見つけだせないまま苦悶の休日になってしまいました。
その後、姪っ子2人に聞いても答えはわからず。中学3年のイトコに答えを教えてもらいました。
答えは、ハエ。
空にいる生き物
空
いるねぇ… ハエ。