仙台 | 料理研究家 豊田尚美のやさしいテーブル

料理研究家 豊田尚美のやさしいテーブル

大阪 阿倍野区の自宅料理教室

「仙台行く?」
「仙台? 牛タン、ずんだ餅、笹かまぼこ・・・、でも遠いし・・・寒いし・・・」

「はい、これチケット。
じゃあ、ここの旅館で待ってるから」

主人との旅行は国内外問わず、どこでも現地集合。
(たまに現地解散と相成ります。)

中国から帰国した次の日、仕事で仙台に向かった主人。
ここのとこ、特に忙しかったので、ちょっと骨休めってことで、たまにはいいかな、
っと言うので、行ってきました、秋保温泉。
飛行機で大阪から1時間20分ぐらい。
あまりにあっと言う間で、東北まで来たという実感まるでなし。
ただ空気の冷たさで、北国へ来たことを感じることができました。

伝承千年の宿、「佐勘」に宿泊しました。
1000人も宿泊できるという大型ホテルでしたが、ゆったりしていて、落ち着いた雰囲気です。

タクシーの運転手さんが、歴代のおかみを絶賛していただけあって、心配りが嬉しい旅館でした。
温泉もいいお湯でした。
薔薇の花(花びらじゃなく花)をたっぷり浮かべてるお風呂や、川原に面した趣あるお風呂など、色々楽しめます。
なので、のんびりしに来たはずが、「次はこんお風呂に入らなきゃ」っと結構忙しかったりして(笑)

なによりよかったのは、お料理!
山の中の温泉地なので、山菜料理かな・・・と思いきや、海の幸・山の幸、それはそれは贅沢なご馳走です。
板長さんは、神戸で修行をされたとかで、関西風のはんなりとした上品なお味。

まずは、主人が買ってきた仙台のお酒 「すず音」でカンパイ!
しっかりお米の香りがする甘口のスパークリング酒。
辛口が苦手な私には美味しいお酒です。

アワビは、「お造り」「おどり焼き」「ステーキ」から選べます。
お造りとおどり焼きをチョイス。
新鮮なアワビのお造りは歯ごたえがよく、コリコリ。
初めて食べた生きたままを焼くアワビは、ジューシーでやわらかく、ほんとに美味しいものでした!

また「凌ぎ」には、大トロのお寿司!
思わず、「2カンも食べていいの!?」

そしてデザートは、もちろん「ずんだ餅」
まさか東北でこれだけのお料理に出会えるとは、驚きです。

寒さと時間が取れないのとで、残念ながら観光はできませんでしたが、忘れられない旅行になりました。