映画「ハルフウェイ」見ました(一部ネタバレ含む注意) | 徒然なるままに

映画「ハルフウェイ」見ました(一部ネタバレ含む注意)

チネチッタで、映画「ハルフウェイ」を見てきました。
北川悦吏子脚本・監督。北乃きい・岡田将生主演。
土曜深夜のオールナイト¥1200。
観客は若者が数人程度と、この時間になるとさすがに観客は少ないかな、といった感じ。

この映画は、高校生の恋愛を描いたストーリーです。
周りから見ればささいな問題でも、当人達にしてみれば重要な問題だったりする。
そんな、高校生のカップルをリアリティ溢れる描写で綴っていく作品です。

この作品では、俳優、カメラワークに関していえば、失礼な言い方ではあるが、素人臭い。
しかし、だからこそ、この作品では自然な人間描写ができているのだと思う。
基本的に、登場人物の表情やセリフは、自然なものがとても多かった。
ストーリーを進めるためか、一部、不自然な部分は残っていたけれど。それは物語の性質上、やむを得ないものか。

たぶん、この作品は、小説や漫画では題材を上手く生かしきれないと思う。
ストーリーはあまりにもベタベタで、斬新さ、という点では程遠い。
こういった作品は、映画でしか通用しない作品なのかもしれない。

ラストに関して。
原則論としては、物語は基本的に最後まで描写し切る、というのが原則だと思う。
この作品は、ラストを曖昧にぼかしているため、中途半端な印象を残したまま物語が終わる。
しかし、この作品に関していえば、最後まで描き切ることは、むしろ蛇足になっていたかもしれない。

ヒロインの女の子が、何でもかんでも「別に?」と口にしたり(女の子って、何でも「別に」で済ませるよな~とか思ったり)、
物語のシーンに、あるあるネタが多く、観客が物語に共感できるように、なにかと工夫されている。
観客と物語との、繋がり。リンク。
だからこそ、ラストに関しては、物語として描き切るよりも、あえて中途半端な形で物語を締めることにより、
観客の心の中で、それぞれ思いを馳せることができる、ものなのかもしれない。


ちなみに私は、地元が北海道で、東京に出てきた口でございます。
ロケ地となった南小樽の駅だとか、快速エアポートだとか、馴染みのある場所が多くて、懐かしいな~と正直思いました。
まあ、快速エアポートは年初に札幌に帰省したときに乗ったけれどね。


ちなみに。
明日は、チネチッタで、また別の映画を見てこようかと。

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