お酒を飲んだかのような、お茶酔いでくらくらきています。
時間は午後１時前。お昼ごはんのお店を探そうとガイドブックを手にしたとたん、
ママチャリに乗ったおばちゃんが声をかけてきました。
あなた日本人？
はい。そうですが・・・。
今お茶買ってきたの？
そうですが・・・。
うちもお茶屋やってるから、そんな見た目だけのお茶屋じゃなくて、うちみたいなちゃんとしたところに来てよ。
すぐ近くだから案内するよ。
この日はお茶屋を３軒回ろうと思っていたところでしたので、こういう出会いもありかな？
それに、行く直前に台北に行った人から、街で声かけてもらった人に食堂に連れて行ってもらったり、街をあんなしてもらってとても親切にしてもらったと言う話を聞いていたので、ホイホイ付いていくことにしました。
ママチャリについていくこと約５分。
おなかすいているでしょ？うちの前の食堂すごくおいしいから食べてって
食堂に案内されました。
なんだかよくわからないまま、食堂に着たのですが、これもありかな？と、指差しでいろいろ注文。
惣菜をいくつか選びます。
ごはんか、麺類を選べるとのことで、麺類を。海鮮系の麺が出てきました。
全部で１２０元（４００円ぐらい）と安かったけれど、あんまりおいしくなかった･･･。
食べ終わると、それを待っていたおばちゃんが、
お店はこっちだよ
ホイホイお店に入ります。
荷物はここにでもおいてこっちでお茶飲んでって！！
荷物を置くと、カウンターで２種類のお茶を出されます。
うちのお茶おいしいでしょ！！
笑顔で聞いてきますが、実はぜんぜんおいしくないんです。
水がさびた味がする上にお茶の香りがあまりしない。茶葉の色もぱっとしない。
うちのお茶、武田真治も買っていったんだよ。ほら。
と、堂本兄弟などに出演している武田真治の写真を見せられます
東頂烏龍茶も当方美人茶も１００ｇ１０００元！（３５００円）安いでしょう？
ぜんぜん安くありません。
さっきの高級店の最高級品で１００ｇ７００元（２５００円）ぐらい。
しかもそれは最高級品の阿里山烏龍茶という別格の烏龍茶。
しかし、おばちゃんに親切に食堂に案内してもらっているから、すぐに断るのも・・・。
なんて思っていると、
急におばちゃんの態度が急変。
買うの？買わないの？ここまで案内したのに買わないっていうんじゃないでしょうね！！
しまった。ぼったくりのお茶を交わされることに気がついた・・・。
走って逃げるにも、店の奥に荷物などを置いてしまっている。
半ば脅迫に屈して１ｋｇを売りつけられそうになったが、最後は疲れて２００ｇだけ買うことにした。
それでも８０００円近くの損です。
そのあと、
○×△こっち来て！
なんて脅迫されたため、ついていくと・・・。ビルの階段を上っていきます。
いざとなったら張り倒して逃げようと思っていると、つれてかれたのは、
ニセモノのブランド品が大量に陳列されている場所でした。
別のおばちゃんが２人加わり、おばちゃんが３人に増え、関西系のおばちゃん３人に、今度は数万円するニセモノを買わされそうになります。
持っているものばかりだし、今回はお茶だけでいいからイラナイ。
と主張しますが、３人のおばちゃんに囲まれます。
怒鳴られます・・・。抵抗します。抵抗に抵抗を重ね、ある条件で何とか脱出できました。
さらにお金が飛んでいきました･･･。
が、まだ最初のおばちゃんが降りて来て
あんた、一人で台湾きているなら、オンナもいるでしょ？ 紹介するよ！
もういいから！！とはねのけながら、走って逃げました。
お茶屋はこちらのお店でした。実はDFSのすぐ裏側（地図で言えばすぐ１本下）にあります。
日本人で、一人行動していて、ガイドブックを読んでいたので、カモと思われたのでしょう。
普通はお茶買って終わりなのでしょうが、警告と自省も兼ねて紹介。
アメリカやバンコクなどで話しかけられたときは断れたのに、完全に油断していました。
なお、これ以後は、警戒に警戒を重ねて旅していますので、このようなことは経験していません。
Σ(ﾟдﾟlll)ハッ
武田真治はどこまで、だまされたんだ？！
（いや、そこに突っ込む前に、自分の行動に突っ込め）
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