何かの協奏曲

何かの協奏曲

Concerto for Something.

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〈空港からの移動〉
ドバイ国際空港は、アジアからの到着便を未明に集めている。
ヨーロッパへの出発便を昼前に集めることで、トランジットを含め、ビジネス・ユーザーへの利便性を高めるためだ。
なので、東京からの出発便はよほどの遅延が生じない限り、未明に到着することになる。
私たちが今回利用したエミレーツ便は、午前3時半ごろに到着した。

そのような時間に着くから、ホテルにはアーリー・チェックインとして予約しておいたほうがいい。
というか、しないとしんどい。

それなりのホテルに予約しておくと、だいたいはシャトルバスが運行されている。
1時間に一本くらいが普通だが、無料であるうえに面倒がないので、カウンターで時間を確認したら、免税店で酒類や軽食でも確保しておくのがオススメである。

ここでいう面倒とは、空港からホテルまでのタクシーのことである。
前にも書いたが、ドバイのタクシーは安い。初乗りが3AED(90円程度)である。
そのうえ、すべてのタクシーにGPSが着いているから、メーター以上にボッタくることはできない。

ところが、である。
空港や一部のショッピングモールには、当たり前だがタクシーがたくさん集まっている。
空港は特に、タクシーの待機時間が長いことを鑑みて、初乗りを特別に25AED(750円程度)に設定している。
にもかかわらず、何も知らない旅行客相手には、わざと「俺は1時間以上ここで待ってるんだ!そんな近距離じゃ商売にならない!」と怒ってみせるタクシーがいる。
通常の8倍もの初乗りを取っているのに、である。

もちろんGPS管理されているから、そんなのを相手にする必要はない。
しかし、こうやってキレてみせると、なだめすかそうとしてチップとして余計な額を払ってしまう観光客がいる。
そういう気の弱い善人につけこむ戦術というわけだ。
繰り返しておくが、「よくある戦術」だから、払う必要はどこにもない。
しかし、そういうのに会って嫌な思いをしたくないなら、ホテルの送迎を利用するほうが、よほど気は楽であろう。


〈市中のタクシー利用〉
こう言った矢先だが、他の移動はタクシーに限る。

上述のように、初乗り・運賃ともに厳密に管理されているから、ボッたくられることはない。
流しのタクシーを拾っても安全である。

ただ、幹線道路では150kmほどスピードを出して走るので、シートベルトは必ず締めておいてほしい。
ドバイだけで、10人ほどが死傷する事故が月1回くらいは起きている。

また、夕方17時から20時のあいだは渋滞でどこもかしこもグリッドロックになる。
できればこの時間帯は移動そのものを考えないほうが合理的だ。

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〈首長国をまたぐ移動〉
ドバイと隣のアブダビやシャルジャは、異なる首長国である。
タクシーには「その国しか走れないもの」と「連邦内はどこへでも行けるもの」がある。

ホテルのフロントに言えば、アブダビや内陸のアル・アインへ行くタクシーを用意してもらえる。
1日借り切りで、交渉次第だが700〜1000AED(21000〜30000円)である。

若干コストリーだが、これが安全だし楽である。
どこへでも行けるし、不要に歩かないで済む。
食事の場所も当然教えてくれる。

ドバイからアル・アインやシャルジャへ行くとなると、だいたいはバスなのだが、
150kmで窓を開け放し、砂漠の中を突っ走るのである。
不要なリスクをわざわざ負うべきではないと思う。

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約1か月ぶりの更新になってしまった。

【(1)出発前編】はこちら →

 

さて、UAEを旅する2回目は、フライトから到着までの話。

 

【フライト編】

といっても当たり前だが、フライトから到着まで、やることはない。

成田からドバイへの直行便が約12時間。

エミレーツ航空だと、個別のディスプレイにたくさんの映画やゲームがある。

ヒマつぶしには事欠かないが、基本的にはヒマである。

 

今回は、左右の同乗者とテトリス勝負をひたすらやっていた。

片方の座席は、まったく見知らぬ、トランジットのドイツ人。

だけれどまあ、向こうもヒマだから、こっちがゲームをやっていると乗ってくる。

たぶん、フライトの1/4くらいはこれで時間を潰せたのだろう。

あとは、だいたい寝ていた。

 

食事は2回。

1回目は上がって1時間半後くらい。

日本上空から離れるかどうか、くらいのタイミングである。

2回目は降りる2時間前くらいだった。

すごく美味いというほどではないが、食べられる。

 

ただ、食後のトイレは激混み。

おなかのゆるい人は加減して食べたほうが安心だとは思う。

予期しているのか、お粥などが供されるわけだけれど。

 

【アメニティ編】

中東の航空会社はアメニティが充実している。

ファースト・クラスやビジネス・クラスだと、エミレーツ航空はブルガリ。

フレグランス、スキンケア・グッズ、靴下などが入っているらしい。

エコノミーでも、かわいいポーチにアイマスクや歯ブラシなど入り。

ちなみに、カタール航空だとアルマーニらしい。

 

【到着編】

到着して入管を通らなければいけないのだが、これがすごい。

何がすごいって、管理官はパスポートの情報をチェックするだけ。

いかにもアラブのカンドゥーラを着た管理官がじろりとこっちを見る。

入国目的すら聞かない。

 

で、査証をバン!とスタンプしたかと思うと、突っ返して、

次の人に向かって「ネクスト!」と叫ぶ。

それだけ。

拍子抜けと言うか、これでええのか、というか。

ヒースローなんかだとねちねち聞かれるのだが、えらい違い。

 

そのあとの手荷物検査は厳重になされる。

UAEで違法な薬(前回参照)などを持っていると、即時逮捕もあるらしい。

また、あとで知人に聞いたのだが、機内で酔い過ぎていると、

降りたあとに空港で巡回している警官に呼び止められることもあるそうだ。

まあ、イスラーム圏だし当然だよね、とは思う。

 

そうそう、飲酒の習慣がある人は、税関を出たところの免税店で買っておこう。

UAEでは当然ながら市中ではアルコール飲料を売っていない。

レストランで頼むと、ビール1杯で1200円ほど取られる。

なので、免税店で必要な分を確保しておくのがおすすめである。

ま、たまにはアルコール抜くのもいいものだと思うけれどね。

 

アラブ首長国連邦(UAE)に行った(仕事の用事で)。
石油資源と狭い国土が幸いし、アラブでは最も富裕な国家である。
旅の記録と気づいたことなど書き綴ってみよう(更新は不定期)。

 

【航空便】

UAEに行くには、いくつかのルートがある。

主なものをあげると、

・成田からアブダビへの直行便(エティハド航空/約12.5時間)

・成田からドバイへの直行便(エミレーツ航空/約11.5時間)

・羽田からドバイへの直行便(エミレーツ航空/約11.5時間)

・成田からカタール経由ドバイ行き(カタール航空/約16時間)

 

料金的にはカタール航空が安いが、トランジットで時間を食われる。
安全性については、エミレーツ航空とカタール航空がより安全で、

この30年間で墜落事故を起こしていない(着陸中の事故はある)。

今回は、エミレーツ航空で成田から行くことになったのだが、

成田空港にはゆとりをもって出かけることをおすすめしたい。
荷物の重量検査が厳密に行われるためで、けっこう並ぶ。
(ファーストやビジネスなら別だが。)
また、乗るまでにパスポートの提示を複数回求められる。

面倒だが、安全のためなのだろう。

取り出しやすくかつ安全なところにしまっておこう。

 

【ホテル】

出発前に調べておきたいこと、ひとつめはホテルである。
もし現地に知り合いがいるなら、評判を聞いてから決めるのがベストだ。
あるいは英語でホテルの評判を調べられる。

ホテルは、これでもかと十分に調べて決めよう。
というのが、星の数と関係なく、サーヴィスが悪いところは悪いのである。
たとえば、廊下にルームサービスの食器が放りっぱなしのところとか、
従業員の英語が下手で、話がうまく通じない、というケースがあるそうだ。

 

後述するが、土地はいくらでも余っているような国である。

部屋が狭いということはない。それだけに、サーヴィス重視で選びたい。

率直に言ってしまえば、ホテル料金をケチるのは、おすすめできない。

 

一方、交通の便はあまり気にしなくてよい。

というのが、移動はだいたいタクシーだからだ。

初乗り料金が3AED(約90円)からで(空港からは25AED初乗り)、安い。
たとえばブルジュ・ハリーファあたりから空港までで、50AEDほどだ。

すべてのタクシーにGPSが備えられているので、ぼったくられることはない。


間違っても、徒歩+電車などという手段は選ばないほうがいい。

1年のほとんどが35℃以上の地域で、1時間も歩けばどうなるか、想像つくだろう。
私が今回宿泊したホテルは、ドバイ・メトロの駅まで徒歩10分ほどだったので、

一度、朝からためしにやってみたのだが、「つ、つらい……」。

 

【薬について】

次にしっかり調べておきたいのは、薬である。

 

UAEは厳格な薬物規制をかけていて、品目は300以上に及ぶ。

特に、精神科や心療内科で処方される薬に規制がかかっていて、
場合によっては、空港で拘束される場合もあるという。
少量なら大丈夫とも言われているが、事前にチェックし、
・個人の服用に最低限必要な量に携行を留める

・必要であることを証明する英文の処方箋を医師に書いてもらう

といった対策をしておいたほうが、より安全だろう。
不要なサプリメントなどは、置いていくのが望ましい。

頭痛薬や胃腸薬などは、リストを確認したうえで、開けずに持って行こう。
 



 〔写真はドバイ・モール。世界最大級のショッピング・モールだ。〕