ETA改について(その3) | COMMON TIME 渋谷 byCHARMYのブログ

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みなさんこんばんは!樋口です!



さて、またまた前回の続きでETAムーブメントについてのお話です!

前回は、ETAムーブメントにもグレードがあり、IWCやブライトリングは最上級のものを使っていることまでは話したと思います。


そして、今回はIWCがどのようにETAムーブメントに手を加えているかをお話したいと思います!


IWCはまず、パーツで入荷した香箱のすべてをチェックして、IWCの基準に達しない出来のものは返品しております。歯車等であればチェックしているブランドはありますが、香箱をすべてチェックしているブランドはIWCぐらいだそうです。

そして、自動巻きの時計はぜんまい切れの予防のための機能があるのですが、その滑りを少なくして高トルクを得ているのです!

高いトルクを得るということは、テンプの振り角のばらつきを抑えることが出来、精度が安定しやすくなります。


次に、脱進機と調速機の調整を行います!

ここで注目なのが、ETAのものは緩急針にエタクロンという機構を使い、IWCはトリオビスという機構を採用しております。

エタクロンは、調整しやすく量産もしやすいという長所とショックに弱く、微調整が行いにくいという短所があります。

対するトリオビスは、フレデリック・ピゲやジャガールクルト等でも使われていた機構で、微調整は行いやすいのですが、量産に向かない高級機向けの機構になっています。

ちなみに7750ベースにトリオビスを使っているのはIWCだけなのです!

この事実に時計ジャーナリストの広田氏も「すばらしい」と太鼓判を押しています!


そして、IWCは歯車を1つ1つ丁寧に磨いているのです!

歯車を磨くことによって、噛合いが良くなり非常に安定した精度が出るようになります!



IWCはETAの中でも最上級のクロノメータークラスのパーツを使っていながら、さらに良いものにするために、手間をかけたり、パーツを変えたりして、COSCのクロノメーター基準を上回るといわれる厳しい検査を通過させているのです!


ここまで、ETAムーブメントに手間をかけ良いものにしているのは、数あるブランドの中でもIWCとブライトリングだけのようです!



今回の話をきいて、ETAに対する考え方やブライトリングやIWCのすごさをさらに実感することが出来ました。

(画像等がなく、非常にわかづらくなってしまい申し訳ございませんでした・・・)


愛用のクロノマットやスピットファイアクロノをますます好きになれそうですニコニコ