$あたちのモンハン日記
~ユクモ村、村長宅


$あたちのモンハン日記
村長「はぁ・・もみじ」(和風チックな囲炉裏のある部屋で正座をしながら中庭を見ている)


「失礼致します」スッ・・・


村長「どうぞ。こちらに」(視線は遠くを見つめたまま)


あたちのモンハン日記
宗光「ハンター登録書をお渡しに参上致しました」


村長「ありがとう、宗光。これで貴方も影だけの存在でいられなくなってしまいました・・・なんてお詫びを・・」

宗光「お気遣いなく、お嬢様。ハンター登録をしたところで私の仕事に変わりはありませぬ。今までどおり、薔薇十字と村の隠密でございます」

村長「ふふ。では村の諜報員としての貴方にお聞きしますが、何か変わったことは?」

宗光「依然としてサムソン殿らは水没林の調査を。野盗と思われる獣人族と抗争もあった様子ですが、今のところは村への脅威はありません。それ以外にも村の治安維持に脅威をもたらすであろう犯罪組織への対応も、丞相はお考えのようです」

村長「そうですか・・・。村はあの子達に守られているのですね。それに引き換え、村長であるはずの私はわずかながらの援助しか彼女達(薔薇十字軍)にしてあげられない・・・。それどころかつまらぬ過去のしがらみにより、UBUちゃんに余計な依頼を頼む始末・・・・本当に嫌気がさしますの」はぁ~(またため息をつく)

宗光「麻生殿の件は丞相であれば必ずや交渉をまとめて戻られるでしょう。そして麻生殿も、お嬢様の心情をご理解して頂けると思います」

村長「私はつくづく村の皆様に救われているのですね」

宗光「村同様に、人々がお嬢様を愛して下さっている証拠です。どうかご自愛下さい」

村長「先代の遺産と村人の笑顔を守るのが私の務め・・。集会浴場は何としても存続させねばなりませんの。ですので、どうかお力添えを今以上に・・」にこ

宗光「はい」にこ




「あたちのモンハン日記」
~3rd Stage





~火山地区狩猟エリア外、頂上付近。
$あたちのモンハン日記
ドガアアアアアアアアアアアアン



$あたちのモンハン日記
UBU「ほや~!さっすがに頂上付近となると、音、うるせぇ~!!」へっこへっこ(何かを運搬中)

あたちのモンハン日記
一也「音にびっくりして火薬岩を落としたらダメにゃよ、UBUにゃん!!」


UBU「わぁ~ってるわよ。運搬スキル上達のお守りを首から下げてるからね。そんな簡単には落とさないわよ。ひょっひょ~♪」へこへこへこへこDASH!(火薬岩を運搬してる。もちろん運搬スタイル)

一也「それにしても博士が指示した場所に無事、火薬岩があって良かったニャ!!」てけてけてけてけ(UBUに並走してる)

UBU「まったく。でもあのマッドドクター、この火薬岩をどうすんだろね?」へこへこへこ

一也「新型の熱量兵器試作にでも使うんだろうニャ。まったくおっかないニャ。ほんにゃら~!!

UBU「ちょっと汗急にテンション上がっておっきい声出さないでよ。火薬岩落として割れちゃったら元も子もないでしょうがふんただでさえ、あっついのよ、これ。早く博士の所に持って行かないとあたちが焼け死んじゃわ。それと、モンスターが出たらよろしくね、一也」ジュ~~~~~~~(火薬岩を持つ両手から硝煙が上がる)

一也「任せろニャ。ギルド公認のクエストじゃないからニャ。思いっきり暴れられるニャ。普通種程度のモンスターなら顔面殴ってピヨらせてやるニャ」むん(力こぶを見せる)

UBU「頼りにしてるわよ(鉄平もそうだけど、なんで最近みんな「顔面を殴る」って言うのかしら。猫界で流行ってるのかな・・そういう去勢の張り方・・)」へっこへっこ

一也「ところで、ニャんで素直にこんな運搬を引き受けたニャ?報酬がいいのかニャ?」ジロ

UBU「ええ・・まぁね(集会浴場の話しは黙秘ね。みんなに知れたらギルドに殴りこみに行きかねないし・・汗血の気の多い子達を統率するっていうのはほんと大変だわ。身を削らないといけないもんね。将に将たり、将の将たる器ってね。がんばろ・・)」へっこへっこ

一也「しかし懐かしいニャ。この辺境付近はUBUにゃんと初めて会った場所だからニャ」てけてけてけてけ

UBU「そうねぇ♪あたちも感慨にふけりたいけど・・今はそれどこじゃないわ」ジュ~~~~~~~DASH!

一也「あの時のウラガンキンが出てきたらまずいニャね」ぼそ

UBU「ちょっと!物騒でもない。それこそ顔面ひっぱたいてよね」へっこへっこ

一也「知ってるニャ?UBUにゃん。最近、火山近郊の治安が悪いことをニャ。知的生命体種の無頼獣がこの辺りに群れをなしてるそうニャ。きっと麻生博士はそれを知ってて、UBUにゃんにトレジャーを依頼したんだニャ」

UBU「隠密隊から聞いてるわ。火の国(*)でも暗黒団の兵士が出入りしてるって噂よ?確かめたくても火の国領土内に通じる唯一の通行手段である関所の取り締まりがあまりにも厳しくて、国発行の通行書がないとギルドの人間はおろか、行商人やキャラバンも入れない状態らしいわ」へっこへっこ

*火の国(公式設定)=新大陸ロックラック地方の火山の浜辺に存在するという国。先進国的な経済背景は見られず、その社会構造はアミニズムから形成されているようだ。MHP3のクエスト依頼にもこの火の国の人物が登場することが多い。ラングロシリーズの防具は元々、この国で成人を迎えたハンターが儀式の際に着用する伝統的な装備である。

一也「封鎖してるってことニャ?」

UBU「さぁね・・・けど、「中」で着実に何かが起きてるのは確かかかもふん

一也「やっぱりおっかないニャ。ほんにゃら~~!!

UBU「おバカ!急におっきい声出さないでって言ってるでしょうが!!」ぷんすか

一也「クンクン・・・止まるニャ!UBUにゃん!!」ぴしっ肉球 くろ(手でUBUの行く手を遮る)

UBU「なぁに?うんちでも落ちてたの?」ジュ~~~~~DASH!(立ち止まるも依然として火薬岩の熱はおさまらない)

一也「そんなもんにゃらまだいいニャ・・・このエリアの地面を見てみるニャ!」

UBU「ほえ・・・・」ちら(火薬岩越しにエリアを見る)


ぺちょり~ん・・・・・
(辺り一面にエメラルドの液体が水溜りの様に散布している)


UBU「これって・・・・」

一也「砕竜でお馴染み「謎の粘菌」ニャ」

UBU「なぞって・・汗要するに爆発性を伴う変形菌でしょ?ユクモのクエスト依頼じゃあの「手がぺちょぺちょしてるやつ」、そうそう、ブラキディオスか。あの子の討伐指令はないけど、月刊「狩りに生きる」を読んでるからその生態概要は知ってるわ」ジュ~~

一也「通常ならこの粘菌は砕竜から離れた数秒後に爆発するはずニャ。でも妙だニャ・・そのまま粘液の形状を保ったままだニャ」きょろきょろ

UBU「何このエリア・・ぺちょぺちょだらけじゃないのさ。きったないドキドキ

一也「粘菌を避けて進むにしても散布してる数が多すぎるニャ」きょろきょろ

UBU「踏んだら爆発するかね?」

一也「さあニャ」ジロジロ(エリアをくまなく詮索してる)

UBU「なに?安全なルート探し?でもあんまり立ち往生もしてらんないわよ。火薬岩を持つあたちの両腕だっていつまでもこの熱気に耐えられないんだからさ」

一也「まずはこいつが爆発するのか確かめるニャ。UBUにゃん、携帯あんまん持ってるかニャ?」

UBU「え?ポッケの中にあるけど、どうすんのよ?まさか独り占めする気むかっ

一也「よこすニャむかっ」ガサリゴソリ肉球 くろ(UBUの装備のポッケをあさる)

UBU「うひひひひひひ。くすぐったいにかっ」←バカ

一也「あったニャ」ポへ~んあんまん2(携帯あんまんを出す)

UBU「ほえ・・どうすんの?」

一也「こうするニャ!!」ブーーーーーンsss(あんまんを投げる)


ペチャあせる(粘菌の上にあんまんが落ちる)


UBU「あ~~~~~~~~~えっなんてことを!!」



$あたちのモンハン日記
ボガアアアアアアアアアアアン


UBU「うおおおおおおおおあせる」ぶるぶるぶるぶる(爆風で顔面がぶるぶるする)

一也「やっぱりニャ。何らかの方法で粘菌が障害兵器化してるニャ」

UBU「ほえ・・ずいぶんおっかないこと言うじゃない。けど、ひとつ確かになったのは、何者かがこのエリアにこの改良変形菌をまき散らして侵入者の行く手を阻んでいるってことか・・」

一也「誰がそんなことをするニャ?そんな悪いやつ、顔面ぶん殴って黙らせてやるニャ」むん(力こぶをみせる)

UBU「そんな「いけない研究」してるとしたら暗黒商会の連中くらいしか大陸広しといえど・・」

一也「クンクン・・・・UBUにゃん!あそこの岩陰に隠れるニャ!!」ててててて

UBU「え!?え!?なにさなにさ!?」へっこっへっこDASH!(火薬岩を抱え一也と共に岩陰に身を潜める)

一也「・・・・・静かにしてるニャ」ぴたっ(岩壁に背をつける)

UBU「ハァ・・ハァ・・・」こっくり(同じく岩壁に背をつけ、静かに頷く)



ドスン・・・・



一也「・・・・・(こっちに何か来るニャ・・息を潜めるニャ)」

UBU「ハァ・・ハァ・・・・・」


ドスン・・ドスン・・!


一也「・・・・・・・・・」

UBU「・・・・・・・!!びっくり




$あたちのモンハン日記
ドスン・・ドスン・・・・




UBU「・・・・・・(ブラキディオス・・!!)」



ドスン・・・ドスン・・・・・キョロキョロ



一也「・・(あいつが粘菌をばら撒いた張本人のようニャ・・どっちにしても・・)」

UBU「・・・・・(早くどっか行け!!)」



確かに爆発音が聞こえたが・・・・」キョロキョロ



UBU「!!(知的生命体種・・!!)」



「この付近に小型種はいない・・・・罠にかかるとすれば人型あるいは獣人族が有力だがな・・」キョロキョロ



一也「・・・・(やっぱりあいつが仕掛けたんだニャ!)」

UBU「・・・・くっ・・」ジュ~~~~~どろん



「む・・・?なんの音だ・・・・」



一也「・・・・(まずいニャ・・・UBUにゃんの持つ火薬岩が燃える音と、そこから出てる硝煙で気づかれてしまうニャ・・!!)」

UBU「ふんふん」(一也に向けて顎を振り何かを合図する)」

一也「・・・・・・(にゃんだ?)」

UBU「ふんふん」(目線は撫子装備のポケットを指してる)

一也「・・・・・(あんまん・・?)」



誰かいるなら出てこい」キョロキョロ



UBU「ふんふんふん!」(今度は顎と目線で別の所を指す)

一也「??」じー(その方向を見る)


ぺちょり~ん
(一番近くにある粘菌)


UBU「ふふんふんふんふん!」(首を振り、何やら指図してる)

一也「・・・(あんまんを・・・そこの粘菌に投げて・・)」ふむふむ(読み取ってる)

UBU「ふふんふん!ふんふふんふん!」(粘菌ひとつひとつに向け顎を指していく)

一也「・・・(爆発が・・連結していくように・・・コンボさせて・・)」ふむふむ

UBU「ふん」ちら(砕竜の足元を見る)


いるなら出てこい!!」ぺちょり~ん(砕竜の足元に散布してる粘菌)


一也「!!(あいつを爆破する!!)」

UBU「ふん!!」こっくり(頷く)



「どこだ!?誰かいるのは分かっているぞ!?」キョロキョロ



一也「ここニャ!!バカとんかち!!」ブーーーンsss(あんまんを近くの粘菌に投げる)



「なに!?」



ぺちょんあせる
(あんまんが粘菌に落ちる)



UBU「走るわよ!!一也!!」ダッsss(火薬岩を抱え猛然とダッシュ)

一也「みゅううううううう!!」ぴょーんぴょーんsss


「む・・待て!!貴様ら!!」


ドガアアアアアアアアアンドンッ



「ハッびっくり


ドガアアアアアアアン爆発

ボガアアアアアアアアアン爆発

ドゴワアアアアアアアアアアアン!!

(粘菌を伝って爆破が連結してくる)


「!!」


$あたちのモンハン日記
ボゴオオオオオオオオオン!!




一也「やったニャ!!大成功ニャ!!」ぴょーんぴょーんsss(猫ダッシュしながら後ろの爆炎を振り返る)

UBU「あいつら砕竜は自分でまき散らした粘菌の爆破でダメージを喰らうって読んだことあるのよ!!常日頃のあたちの勉強熱心に感謝~!!ひょっほ~♪」ちら(火薬岩を運搬しながら後ろを振り返る)



シュウウウウウウウウ・・・・・
(立ち込める硝煙の中、微動だにせずUBUを睨みつけているブラキディオス)



UBU「うそ・・・まるで・・効いてない・・!?」

一也「もうすぐエリアアウトにゃ!!頑張って走るニャ!!」ぴょーんぴょーんsss

UBU「全速力でエリアを脱出する!!続けぇえええええええ!!」へっこへっこDASH!(運搬速度ブーストオン)

一也「了解ニャ~~~!!」ぴょーんぴょーんsss

UBU「ハァ・・ハァ・・・!!」ちら(後ろを振り返る)



シュウウウウウウウウウウ・・・
(硝煙の中からうっすらとその強大な姿を覗かせ、静かにUBU達を見ている砕竜)



UBU「・・・・(体に損害はないけど・・動きが・・・停止してる・・!?)」

一也「UBUにゃん振り向くニャ~!!」ぴょーんぴょーんsss



「・・・・・・・・・・・」ゾゾゾゾ・・・(何もせずその様子を眺める砕竜の瞳の奥で何か液体の様なものが動く)



へっこへっこへっこへっこ・・(やがて姿が見えなくなっていく運搬女とオトモ)



「・・・・なるほど・・・あれがアングリーアッシュの言っていたユクモのハンターか」ギュイーンキラキラ黄色(再び砕竜の目が起動するかのように光る)


くる(UBU達の行く先とは反対方向を向く)


「いずれ・・この借りは返そう・・」グワッ煙(右手を掲げる)


ドガアアアアアアアアアアン!!
(地面をぶん殴る)





$あたちのモンハン日記
くるくる・・それからそれから・・くるくる




~麻生研究所

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麻生「ほぉ・・知的生命体種の砕竜か」

UBU「そうよぉ~むかっすんげぇ~怖かったんだからぁ~!!」ぷんすか(人んちのソファに深々座るあんまん女。ソファテーブルには麻生宅で待ってた六本木が乗っかってる)

一也「しかも凄い爆発の中、傷ひとつ負わずに堂々としてたんだニャ。でも、なんであいつ・・俺たちを追ってこなかったんだろうニャはてなマーク

UBU「さぁねふん分かってるのはそのおかげであたち達が無事に今ここでお喋りを出来てるってこと。それとあの「手がぺちょぺちょのやつ」は、粘菌を散布しまくって縄張りを外敵から守ってるってことくらい」

一也「侵入者を寄せ付けない為にかニャ?」

UBU「じゃないの?何か目的があることは間違いないわよ。だって相手は知的・・」

麻生「どうした?」

UBU「うーん・・・そういえばあのモンスター・・。どこか普通の知的生命体種とは違う感じがした・・。なんて言うか、気配とか殺気が他のモンスターと違ってたっていうか・・なんちゅうか・・」

六本木「ホンチュウカ」

一也「ほにゃら~?」

UBU「とにかくなんか違ってたのよふんだって、粘菌を対人障害兵器化させて、罠を仕掛けるっていう芸当もどこか・・より人型の思考に近いっちゅうか・・なんちゅうか・・」

六本木「ホンチュウカ」

一也「ほにゃら~?」

麻生「誰よりも多くの知的生命体種のモンスターを見て、そして共にしてきたお前が言うのだから、その勘はあながち間違っていないかもしれんな・・」ふむ(顎ひげを触って考える)

UBU「どういうこと?」

麻生「いやな・・数年前に知人の怪奇ルポライターから聞いた話しなんだが・・。当時はまだ砕竜の生存確認がギルドにも知れていない頃でな。いち早くその存在を知った暗黒商会は砕竜を捕獲し、臨床実験を行ったそうなんだ」

UBU「うぇ・・こえ~話しガーン

麻生「その実験に立ち会ったのが天才龍科学者と呼ばれる、ディルク・エクスナーという男でな・・。残忍かつ倫理観とは無縁の外科手術を行うマッドサイエンティストで有名な男だ」

一也「残忍って・・どんなニャ?」おそるおそる

麻生「モンスターや人型、獣人族の頭部、肢体、性器の転換手術をはじめ、モンスターに人型の脳を移植させるなど、どうやらディルクは人工的に知的生命体種のモンスターを創りあげようとしていたらしい」

UBU「完全にイカれてるわねふんとんだファッキンサイエンティストよ」

麻生「こんな話もある。ディルクはモンスターの臓器と人型の臓器が一つの身体で正常に機能するか確認する為、人型の背中とモンスターの背中を切開した状態で縫合し、人型とモンスターの「人工シャム双生児」をも作り上げていたようだ。最もその実験は無理な縫合を施したせいで「人型側」の「繋ぎ目」が感染症をきたし、そのウィルスがモンスター側にも侵入してしまったせいで、ただ単に二体の被験者を罹患(りかん)させ、死に追いやっただけだったらしいがな・・。そういった残酷な実験からディルクは、周りの科学者からは「ドラゴンプロメテウス」と呼ばれるようになったという」

UBU「嫌悪感しか抱かない話しねふんで、そのドラゴンプロメテウスってどういう意味?」

麻生「人間の力では制御出来ないほど、強大でリスクの大きい龍科学技術を行う者、という暗喩だ」

一也「命をなんだと思ってる奴ニャ!!そんな奴、顔面殴って火山の火口に落としてやるニャ!!」ぷんすか

麻生「得てしてマッドサイエンティストと呼ばれる類の種は、自分を超越した神的同等、もしくはそれ以上の存在だと思い込んでいる節がある。それ故に、倫理観を無視した非人道的な行為をなんの恥じらいや躊躇もなく行えるのだ」

UBU「で、そのファッキンドクターが砕竜を捕獲してどうしたの?どうせ気持ちわりぃことしようとしたんでしょうけど・・」

麻生「現在をもっても砕竜の変形菌は「謎の粘菌」と呼ばれるほど、その生態特徴や構造は判明されていない。ディルクはいち早く砕竜と相利共生関係にある「爆発性を帯びた変形菌」に興味を持った」

UBU「あ、知ってる。手がぺちょぺちょのやつって、体の穴ぼこに常に粘菌をためていて、捕獲対象を襲う時はその粘菌を「ぺちょり~ん」って舐めるんでしょ?手がぺちょぺちょのやつは、体内にその粘菌を活性化させる成分を持っているから、それで舐められた粘菌が爆発する仕組みなのよね指

一也「一見、両腕ととんかちみたいな頭だけに粘菌が付いてると思いがちだニャ、実は体全体も粘菌でぺっちょりしてるニャ。だからあいつが怒ると、体内の唾液腺から分泌された成分が揮発(きはつ=液体が、常温で気体となって発散すること)して、体にくっついてる粘菌が一気に子実体化(爆発直前の状態)になるんだニャ。それであいつの体の色がチラホラ変わって見えるんだニャ。つまり粘菌は、自分を休眠状態から活性化させてくれる成分を持つ砕竜を「移動拠点」としての「宿主」として利用し、広範囲に種の繁栄をしてるんだニャ。砕竜もまた粘菌を外敵から守る手段に利用する・・こういった異なる生物種が同所的に生活することで、互いに利益を得ることができる関係を「相利共生」っていうニャ」えっへん

UBU「へぇ~すごい詳しいわね、一也♪まるで砕竜博士みたいよぽけ~」パチパチパチパチパチ

一也「まぁニャ。いつ如何なる時でも、知らないモンスターと戦えるように「肉球でもページがめくれる☆猫でも分かるモンスター大辞典/改訂版」を、たまに読んでるニャ。最も、フランソワや伯爵ほど詳しくはないがニャ」

麻生「ディルクはその熱量エネルギー持つ粘菌を、火力兵器として実用化出来ないものか研究したという」

UBU「え、それってつまり・・」

一也「俺達がさっき見たやつニャ!砕竜から離れても「休眠状態」にならないやつだニャ!?」

麻生「お前たちが遭遇した砕竜と、対人障害システムを可能とした粘菌・・。間違いなくディルクの産物だろう」

一也「じゃあ、あの知的生命体種の砕竜は暗黒商会の研究所から、危ない実験される前に改良された粘菌を持って逃げ出して来た奴だったんだニャ!?」

UBU「でもさ、そのディルクって奴が臨床実験しようとした砕竜って知的生命体種だったの?」

麻生「そこで最初の疑問に戻る。UBU、お前は先ほど遭遇したという砕竜に他の同種とは違う何かを感じた・・そう言ったな?」

UBU「はいぽ~」(なぜか素直に敬語)

麻生「ここでディルクの研究の話しの続きだ。粘菌の研究に勤しむディルクに悲劇、いやついに天罰が下ったというのだ」

一也「どういうことニャ?粘菌が誤爆して死んだニャ?そりゃやったニャ♪」

麻生「この話が本当ならもっとおぞましい結末だぞ」

UBU「なによ・・これ以上脅かさないでよ・・汗

一也「にゃにがあったニャ?」

麻生「ディルクは研究中、粘菌にその全身を覆われ、身体を支配されたというのだ」

一也「・・・・・」ぽかーんハチ

UBU「うげぇ・・自分が宿主になっちゃってわけ?自業自得よ」

一也「ざまぁねぇニャ。それで爆発したニャ?」

麻生「いや。宿主どころか、肉体が粘菌に同化し、変形菌そのものになってしまったらしい」

一也「ひ~~~~~~ガクブル」しゅぽーんジャンプ小(驚いてドボルマスクがすっ飛んだ)

UBU「うげー!ぺちょぺちょ人間ってわけ!?」

麻生「ディルクの精神は粘菌を支配し、動くブロブと化し、こともあろうか臨床実験中であった砕竜の体に「帰還」して、砕竜そのものも支配するに至った・・。これが私が聞いた話しだ。これが本当なら、UBU。お前が感じた違和感に納得がいく。なぜなら、お前たちが出会った砕竜は「入れ物」で、それを動かしているのは粘菌と化したディルクなのだからな」

UBU「・・・・・・・・・」ぽかーん(すごく大きく口を開けてる)

一也「・・・・・・・・・・」あんぐり(同じく)

麻生「ディルクは組織にモンスター兵器として利用される前にラボを脱出したようだ。そして暴漢の知的生命体種が集う火山に身を潜めたという」

UBU「・・・・・・・・・」ぽかーん

一也「・・・・・・・・・・」あんぐり


六本木「あほーあほー」(外で鳴くカラスの声帯模写してる。窓の外はすっかり夕日が落ちてる)


UBU&一也「はっびっくり」(我に帰る)

麻生「ふむ・・もうこんな時間か」

UBU「で、でもさぁ~博士ぇ~。さっきの話しって・・あくまでも噂でしょ?」

麻生「私がこの話を聞いた怪奇ルポライターは、ディルクの恋人だった同じ暗黒商会の龍科学者から聞いたそうだ。確か名前は・・・ダニエル・カペラだ」

UBU「よくそんな危ない話しを聞けたね、そのライターの人。ジャーナリスト魂ってやつ?」

麻生「ダニエル・カペラは逃げた恋人の逸話を外部の人間に伝えることで、ディルクの消息及び居所を組織よりも早くつかもうとしたらしい。だが結局、火山付近に逃げ込んだという話しから進展はないそうだ。現にその怪奇ルポライターも火山に「スクープ」を求めに行ったまま消息不明だしな」

UBU「そっか・・無頼獣の集うエリアだから、返り討ちにされちゃったのか・・」

一也「あの辺は危ないからニャ。俺たちが戦ったあの凶暴なウラガンキンはその群れのボスだろうニャ、きっと」

UBU「でもなんだか可哀想な話しだね、そのカペラって人にとっては」

麻生「なるほど。同性として通じるものがあるというわけか。だが、そのダニエル・カペラという女もなかなかの狂科学者らしいぞ」

UBU「なら苦しんで当たり前ねむかっ」ぷんすか

一也「そうニャ。危ないことばっかりしてるから、自分たちも危ない目に合うニャ。自業自得、因果応報、カルマでほんにゃら~!!」(大きい声で叫ぶ)

六本木「ホンニャラ~、ホンニャラ~」

UBU「じゃあきっとあたち達が出逢ったのはそのディルクってやつが宿主としてる砕竜だね。だから粘菌を自在に操ることが出来たんだ・・・・だって、自分が支配する肉体の一部なわけでしょ?なんか・・すげーぽ~

一也「爆破に耐えたのも説明がきくニャ?」

UBU「わかんない・・。マッドサイエンティストなら、あの耐久性のあるボディも火山で新たに生み出したものなのかもしれないね・・」

一也「いずれ対峙するかもニャ?」

UBU「かもね・・」

一也「UBUにゃん、こわいニャ?」

UBU「うん・・・。でも、そん時はあたち達みんなでぶっ飛ばしてやりましょう!」

一也「そうニャ!!ユクモに残ってるハンターと薔薇十字軍が一丸となってかかれば相手がなんでもへっちゃらニャ!!ほにゃらで~!!

UBU「そうそう。その為にはまず、この疲れきった体を恵みの温泉で癒して・・・・って、そうだ!!博士!!例の件、忘れないでよね!!」

麻生「了解した」

一也「ホニャ?」




$あたちのモンハン日記
~数日後、朝。集会浴場前



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コノハ「さぁ!今日も張り切ってOPENしましょう~♪」

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ヨッコ「ふぁ~あ、クソ眠いわ」(低血圧)

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ササユ「まぁ、陽子ちゃんたら。また「穴ぐら」で朝方までお酒を飲んでたのね」

ヨッコ「砂漠の艦隊がUBUちゃん達にやられて以来、ずいぶんおとなしいようでね。ディアベルママったらここのとこ、ずっと店を大開放してたくさんのお客さんと飲んだくれてるんだもん。毎晩付き合わされるこっちの身にもなって欲しいわ。あたしはこれでもハンターじゃない一般人なんだからね」

コノハ「いっそなったらどうです?ハンターに。人手不足のことだし。ぷぷぷ」ガチャリ(集会浴場の扉を開ける)

ヨッコ「うるせえわよ!」ケリーんキック(コノハのお尻を蹴った)

コノハ「うぎゃあああああえっ」(蹴られた勢いで中に入ってく)

ササユ「あらあら、まぁまぁ。・・・あら?」ちら(階段下を見る)


UBU「ふふ♪」(腕を組んでササユの方を見てる。肩には六本木が乗ってる)

村長「おはようございます♪今日も頑張ってくださいまし」ふりふり(手を振る)


ササユ「はぁ~い♪ありがとうございます」ぺこり


ててててててはぁ(一礼してササユも中に入って行く)


UBU「ふ~む。今日も平和が一番ってね。なぁ、六本木」

六本木「カソ、シュウリョウ!」

村長「おほほほほほ。新たなハンター登録書も無事にロックラック本部に届いたそうで、今後も集会浴場は継続、ということでまとまりましたわ」

UBU「むねみっちゃんと麻生博士に感謝だね。最も、あの人達が普通の狩猟に出かける姿なんて想像もつかないけど」

村長「おほほほほ。まったく」

UBU「じーーーー」

村長「あら・・どうかしまして?」

UBU「ねぇ、村長さんと博士ってぇ・・過去になんか・・・・・いいや、何でもない。過去は過去、現在は現在だもんね。だから今の質問はなかったことで」

村長「・・・・。本当にUBUちゃんには・・」

ぴと指(口元を指で押さえられる)

村長「・・・・」

UBU「それは言いっこ無し。今回の問題が解決したのも、村のみんなの日頃の愛情が生んだ当たり前の結果・・ってことで、ね♪」

村長「UBUちゃん・・・」

六本木「ウブ!アンマン!アンマン!!」

UBU「よし!猫飯店の開店と同時にあんまん買うか!じゃあね、村長さん♪それ行くぞ、六本木!いざ我らが夢のあんまん島へぇ~♪」

タッタッタッタッタsss(頭の上を飛ぶインコと共に走り去る)


村長「ふふ。今日もユクモは・・」(空を見上げる)


$あたちのモンハン日記
村長「平和なことですの」


To Be Continuedあんまん2





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一也「ランキング参加中だニャアップみんなの「ほにゃらの一票」で俺たちを応援して欲しいニャ!」
鉄平「ほにゃらの一票って、なに?」
UBU「なんか男気あふれる猫の一票ってことじゃない?」
一也「そんなことより次回のタイトルコールニャ!!」
UBU「へいへい・・次回11/28(木)0時更新・・って、この日ってさ「大安&一粒万倍日」のダブルお得デイだってさ!宝くじ買おう♪」
鉄平「俺も地下闘技場に行こうかな」
一也「お金のことばっかり言うニャ!!ほにゃら~!!」ぷんすか
鉄平「で?次回はストーリーモードはお休みの回だろ?一体何やんの?」
UBU「しんないにま~」にんまり
一也「ほにゃらねぇ~!!(ほならね)」