大学2学期デビュー、僕が21歳でフードコーディネーターになった理由その1 | 料理研究家・五十嵐夫妻の週末夫婦ごはん Powered by Ameba

大学2学期デビュー、僕が21歳でフードコーディネーターになった理由その1

ジャンル問わず色んな方に、どうして料理研究家になったの?と聞かれるので、その理由やストーリーを忘れないうちに書き留めておこうと思いました。

文を書くのは好きなので、長く感じるかもしれません。


というか事実、 長いです!



ひとつは、自己満足。

もうひとつは、きっと”自分”を探している誰かの役に立つと思ったからです。


僕が料理研究家の前に、フードコーディネーターをしていた話。



今のままでいいんだろうか。

進路はいつも人にくっついて回る人間でした。

人が開拓した道しか通れない、舗装された道路しか歩けない。

そんな人生がこの先60年続いて、普通の思い出以外に何が残るんだろう。

180度、生き方を変えてみました。


高校デビュー、大学デビュー、新生活とともに今までと全く違った自分になりきることを◎◎デビューと言います。

僕は大学デビューです。

それまでは本当に目立たないで普通。

小中学校では目立っている友達の真似を家でしているような、ネクラ。

進路も姉や友達の真似して決めました。

姉がいってた高校だから、楽そうだから、高校入って。

友達がみんな選んでいるから、経営学部に入って。

大学入ってからも友達に誘われたから公認会計士受験講座をとって。

今までの習い事も、サークルも同じ。

18歳、鈍い自分でも気づいていました。

自分の意思で進んでいない。



新しいアイデアがないわけじゃないんです。

アイデアを自分の意思で実行していない子。

妥協しちゃう子。長いものに巻かれちゃう子。です、はっきり言って!笑


そんな僕が変わるきっかけだったのは大学の経営学。

「経営学は夢を実現するための学問です」

アメリカでは大学生が会社を始めて、パソコンを作ったり、インターネットサービスを作ったり、まさに夢のような世界の映像を授業中に見せられて



ぽかーーーーーーーーんとしてました。


あまりのインパクトに白目むいて気絶していたかもしれません。

心にフックがかかった気がしましたが、公認会計士の受験勉強に忙殺されていました。



夏休みも汗だくになりながら、大学のある生田の山を登って。

冬休みも凍る山道を登り。8時間ぶっ通しの公認会計士講座を受けて遊べない。

地元の友達からは付き合いが悪いと文句を言われ、それでも管理会計を。

サークルで誘われても断り続けて、それでも財務諸表を。



古い電球に急激に電気を流し込むように。

付属校だった高校3年間は少なくとも使っていなかった頭を急激に使い始めた、ある日突然。停電が訪れました。


パチーーンと一瞬なったかもしれません。



忘れもしない大学2年の夏休み、8月22日。

今のままでいいんだろうか。



初めて自分に「質問」してみました。

「おれ、本当に会計士になりたいの?」

>ゆうすけに誘われたから。

「なぜなりたいと思ったの?」

>会計士になれば色んな会社と関わって仕事できて、社長からも先生って呼ばれて儲かる、と誘われたから。

でもホンネは違いました。

今までバカにされるような生き方をしてきたし、付属高校生は頑張ってきたヤツから見下されているような感覚、悔しいと思ったから何かひとつ見返してやりたい、と思った。

僕を講座に誘った友達は簿記三級試験に落ちた時に早々に見切りをつけてやめてしまい、ひとりで延々と続く授業を受けていて、仲良く受講しているグループに正直嫉妬を感じていました。

しかも成績いいんだもん!いやになっちゃうな!

実はもうホンネの目標は達成していました。最初の期末テストで100人いて最下位だったところを、夏に猛勉強して1位をとって、自分の中で見返す目標が達成できた瞬間から急激にモチベーションが低下していたのです。

あとは惰性で続けていました。

夢を持っている自分はカッコいいんじゃないか、と自己陶酔して。

本当、気持ち悪いですよね。笑


「会計士になったらどんな人生が待っているの?」

>普通に恵まれた人生とは思います。でもやりたい仕事ではない。

「本当にやりたいことって何だ?」

>やりたいことがない。



やりたいことは、会計士になること!というのがそれまでの自分のアイデンティティでした。

でも本当は違いました。おれにはやりたいことがない。

夢を追いかけている、それだけで正直カッコいいと思ってました。笑

そんなかっこいい自分は幻想。本当はやりたいことなんかないのに。


一晩だけ悩もう!今おれが何をしたいか!

それが8月22日の夜、人生の岐路となる初の自分サミットです。

自由に書いていたら想像以上に本題まで長かったので、ここまでを1とします。