うちにも「きょうの猫村さん」や「くるねこ」などがありますが、
今回はあまり知られていない猫マンガを紹介します。
【Neko2(ねこねこ)全2巻】
著者…岡崎二郎
発行…小学館(ビッグコミックス)
1996~1998年にビッグコミック増刊号で連載されていた猫マンガです。
作者の岡崎二郎さんは、SF短編の「アフター0」やSF「国立博物館物語」など、
主にSF作品を描いておられます。
あまり知られていない、というのは、主な執筆誌が「ビックコミック」という主に中高年以上の大人を
対象にしたマンガ雑誌であるからです。
【Neko2の登場人物・猫たち】
主人公は猫と会話ができる小学生の女の子、亜紀ちゃん。
亜紀ちゃんの家の飼い猫のミミちゃんは亜紀ちゃんよりも年上のおばあさん猫で、
亜紀ちゃんはミミのおっぱいを飲んで、猫と会話ができる能力を身につけました。
亜紀ちゃんとミミおばあちゃん、そして友人猫のチョメ(バーマンのオス、デブ猫)とで周りでおこる
猫にまつわる事件を解決していく物語です。
マンガ的でありながらリアルな猫の造形は、手塚治虫さんの描く動物マンガを彷彿とさせます。
亜紀ちゃんのお父さんは動物園に勤務しているということもあり、色々な動物が物語に登場します。
猫の習性を物語に上手く絡めてあり、現実世界とファンタジーをミックスしたような物語です。
岡崎二郎さんの得意とするSFテイストもふんだんに盛り込まれています。
デブ猫のチョメが、かなりいい味を出しています。チョメの性格は、紫猫さん (←ブログへのリンクです)の
家の愛猫たぬきち君のキャラにそっくりです。
基本SFテイストなので、ちょっと理屈っぽいところがあり、また、猫の絵もリアル系に振ってあることもあり、
可愛いアニメ絵的な猫キャラが好き、という猫マンガファンの方にはあまり面白くないかもしれませんが、
猫飼いの方や本物の猫が好きという人には面白く読めるのではないかと思います。
惜しむらくは、全2巻で完結していることと、コミックスはすでに絶版となっていることです。
最近は岡崎二郎さんの作品の復刻版が次々と出ているので、Neko2が復刻したらぜひ見てもらいたいです。
岡崎二郎さんは私の好きなマンガ家の一人で、私の描いている猫マンガも影響は大きく受けています。
※6月14日20:00本文内のあらすじの誤りを訂正しました。
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