第3話です。
いつものパターンで、モンフチ電機で開発中の生物進化シミュレータの中から仮想生物ゴッドイーターが逃げ出しました。
モンフチ電機中央研究所のコンピュータシステムはインターネットには接続されていないのですが、ゴッドイーターは電灯線に自らのデータを変調信号にして流しました。
4コマ目のスマートグリッド(←Wikipediaへのリンクです)はCMなどで聞いたことがあると思います。
福島第一原発の事故により日本中の原発が停止したため、今年の夏は節電を呼びかけられたことでスマートグリッドへの期待がさらに高まりました。
電力の需要が旺盛な地域に電力の余剰がある地域から分け与えるなどの作業をIT技術を用いて行うものです。その基幹システムにゴッドイーターが電力網を伝って潜入しました。
ゴッドイーターは食欲旺盛な仮想生物ですが、仮想餌を食べているだけでは飽きたらず、電気を食べる(消費する)という行為を試してみたくなったようです。
当然、スマートグリッドの基幹システムにはセキュリティ対策が施されているわけですが、それらの暗号突破は量子コンピュータの最も得意とする分野です。
4コマ目、きなこが玲子さんとスマホで話していますが、きなこは2in1の回線契約をしているので、擬人化したときの黒井季菜子と、猫の姿のきなこの電話番号は違っています。