福島第一原子力発電所での原発事故に関して、3号機の冷却作業にかなり手こずっているようです。
関係者の必死の努力には頭がさがります。
しかし、平時では考えられない緊急処置が行われており予断が許せません。
放射性物質を含んだエアの放出、炉心溶融、1号機建屋の水素爆発による破壊など、これが平時であれば操業停止、ひいては原子力発電に対して国民からノーをつきつけられて当然な事象が次々と発生しています。
現時点では格納容器の破壊という最悪の事態には至っておりません。
東京電力ならびに原子力行政への責任追及(かなり問題点があることが以前から指摘されてはいました)は最悪の事態を食い止めてからでよいです。
まずは原子炉を安全な状態に持ち込むことが最優先です。
原発災害への備えを以下にまとめました。
これはあくまでも「備えあれば…」というもので、決して「原発災害が発生するから気をつけて」と不安を煽る目的で書いたものではないことをまず理解して下さい。
原発災害(原子炉格納容器の破壊などの破局的事象)が発生し、大量の放射性物質が大気中に放出された場合。
1.家族全員が帰宅し、ドア・窓を閉めてください。
浴槽に水をため、飲料水を確保してください(1週間程度)
ご飯を炊いておいてください。
2.テレビ・ラジオをつけ、情報を入手してください。
携帯電話やノートPCは満充電しておいてください。
3.放射性ヨウ素による体内被曝をふせぐため、海藻類を摂取して下さい。
通常食べる分で結構です(過剰摂取は甲状腺障害を起こすおそれがあります)。
4.放射線量についての情報をテレビなどで把握してください。
近くで毎時1ミリシーベルト(1mSv/h)以上になると要注意となります。
すみやかに屋内への避難をしてください。
5.その場合、窓を閉め切り外出しないで下さい。
換気扇口は新聞紙やビニールとガムテープで塞ぎ、エアコンを入れないでください。
ただし酸欠には注意してください。
窓際には寄らず家の中央にいてください。二階建て家屋なら一階中央に。
6.やむを得ず外出する場合、できるだけ短時間に。
マスク・帽子・雨ガッパ(なければコート)を着用し、戻ったらそれらは玄関先で払い
中に持ち込まないで下さい。
手・顔を洗い、うがいをして下さい。タオルで拭きとりそのタオルはビニール袋に入れ
封をして捨ててください。
7.車での移動時は窓を開けないこと。エアコンは外気取り込みにしないこと。
8.緊急避難の命令が出たらそれに従ってください。
6.の外出時の服装をして最小限の持ち物で移動します。飲料水は忘れずに。
放射線量の単位など、わかりにくい項目がありますが、下記のリンクに放射線量とその影響について記述があります。
人体に対する放射線の影響←WikiPediaへのリンク
通常はマイクロシーベルト(μSv…1/1000mSv)を使いますので、報道などで単位を聞き間違えて驚くようなことがないように注意してください。