陸上自衛隊仙台駐屯地の食堂に潜入! | COLORweb学生編集部

陸上自衛隊仙台駐屯地の食堂に潜入!



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こんにちは!COLORweb編集部のたんちゃんです!
最近タニタの社員食堂が話題ですが、社員食堂って普段は簡単に入れませんよね。
めったに入れない食堂だからこそ、どんなメニューがあるのか気になりませんか?
そんな食堂を調査するのが今回の企画!
第1回目は自衛隊の食堂に潜入してきました!




 


ところで、みなさんは自衛隊の人達は普段何を食べていると思いますか?
1食のボリュームが多そう、自衛隊員が食事を作っているから味は素朴、丼ぶり物を何杯も食べていそう・・・・などなど。

そんなイメージを持つ人が多いんではないでしょうか。
それでは実際にどんな食堂なのか、調査開始!


そこはまるで1つの街!
苦竹駅を降りてすぐ目の前に見える陸上自衛隊仙台駐屯地。大きな門の前で私たちを迎えてくれたのは、自衛隊仙台駐屯地広報班長の及川元さん。敷地へ入るには取材の申請が必要です。手続きを終え大きな門をくぐりぬけると、広々とした敷地内には大きな建物が立ち並び、そこはまるで1つの街のようでした。
 
 

及川さんに案内をしていただきながら歩いていると、見えてきたのは大きな工場と白い建物が。ここが自衛隊員の通う食堂です。

 


食堂には揃いの戦闘服を着た隊員が12時の昼食時間に合わせて、食堂が開くのを待っていました。昼食は12時から13時までの1時間。隊員たちは列を作り、1つ1つの食材が入った鍋から自分の食べられる量をお皿に取り分けていました。

 


私も列に並び、実際に昼食を頂きました!

 


本日のメニューは調理師推薦の洋風ちらし、ソーセージ盛り合わせ、オニオンスープ、デザート等。1260kcalと栄養満点なメニューはボリュームだけでなく野菜や肉といったバランスのとれたメニューで、味付けもしっかりとしています。美味しさのあまりつい箸が進んでしまい、食べ過ぎてしまいました!

 





バライティに富んだメニュー!
実は自衛隊員が調理をしているのではなく、1ヶ月の献立の量やカロリーを糧食班長が考え、それに基づいて栄養士が調理をしているそうです。料理のこだわりについて教えてくれたのは糧食班長の飯田直樹さんと栄養士の佐藤亮子さん。
「“栄養面”だけでなく“楽しくおいしい食事”を大切にしながら、飽きの来ないバラエティーに富んだメニューを考案しています」と教えてくれました。自衛隊の食事は3食合わせて3200kcalを目安に考えられているそう。ボリュームだけでなく、見た目もカラフルで食欲がわきますね。毎日食べなくてはいけない食事だからこそ、バライティに富んだメニューを考えているそうです。

 


様々なメニューが毎月入れ替わり、楽しくおいしいメニューが特徴的な自衛地の食堂は、人気のメニューであるラーメンやカレーはもちろん、郷土料理や季節の食材を使ったものなど日本の行事に合わせた献立を考えているそうです。「冬至南瓜のように日本の伝統料理を出すことで、風習を若い団員に知ってもらうというのも食堂の大切な役割なんです」と語ってくれた飯田さん。更に、食堂には隊員がメニューをリクエストできる用紙が置いてあり、リクエスト献立や新献立を考えるのに使っているそう。その月に誕生日がくる隊員を祝う誕生日メニューには、ケーキを出して皆でお祝いをするなんていう自衛隊の食堂ならではの楽しい献立もありました。



自衛隊員は食事を食べるのが早い!?
「朝昼夕の中で一番ボリュームのある献立は昼食です。残さずしっかり食べることと常に言われているため、自分の食べられる量を考えてとっています。」と話す3曹の三浦裕司さん。確かに隊員のみなさん、よく見ると1人1人の量に個人差があり、自分の体調に合わせて食事の量を調節しているんですね!

 


また、隊員は1時間の昼食時間をのんびりと食事をしているというよりは、ささっと食事を済ませてすぐに活動を再開する人達ばかり。食事を初めて15分後ぐらいには席を立つ人がほとんどでした。仙台駐屯地には何百人もの隊員が昼食を食べに来ますが、満席になることがないのはこういう理由からなんですね。



震災当時、食堂は・・・
2011年3月11日、宮城県では東日本大震災で多くの地域に被害が起き、全国から自衛隊員が駆け付け救助活動やがれき撤去など多くの隊員が活躍していました。1日中活動する隊員たちの健康をサポートするのに重要なのは、やはり毎日の食事。自衛隊仙台駐屯地の食堂は隊員たちを支える上でとても重要な役割を果たしていました。
震災直後は物流がストップしていたため、主な食事は缶詰やカンパン。1週間ほどして物資が入ってきてからは、野菜や米が食べられるようになりましたが、物資の少ない中いつもの倍以上となった自衛隊員の食事を用意するのは大変だったそうです。私たちの生活を支えてくれている自衛隊員はここの食堂で毎日食事をして救助や作業をしていたと思うと、食堂の役割はとても大切だと改めて感じました!


おまけ
自衛隊仙台駐屯地には普段購入することのできないレアな商品が沢山!
隊員手帳やライト、迷彩用の顔料をつい購入してしました!更に自衛隊にまつわる情報が掲載されているフリーペーパーや新聞なども置かれていて、普段手に入れることができない商品の数々に最後まで興奮しっぱなしでした!

多くの隊員の健康管理のため栄養面だけでなく、毎日食べるからこそ“楽しくおいしい食事”という自衛隊ならではの献立は、彼らにとって毎日の活力になっているそうです。
あなたの学校、会社の食堂はどんな魅力がありますか?その食堂にはたくさんの人達の笑顔と想いがぎゅっとつまっていると思います。次はどこに行こうかな!