日本の伝統文化を守る花柳迪薫先生がお招きされた
井戸理恵子さんの講義~


偶然にも、10年振りに、井戸理恵子先生と再会でき、講義をきくことができました。
主催の花柳みち薫先生、誠にありがとうございます。$colorlab33のブログ

「BacktoJapan」

日本人は
地震津波災害
自然とともに生きてきた

この度の震災だけでなく幾度とくりかえし「天地かえらく」を体験してきた

災害
清和天皇
860年 貞観(じょうがん)年間の災害が発端となり意識改革

日本の歴史をふりかえると
伊勢神宮遷宮五年前後に災害がおこっている
外国から攻められ憂き目にあっているとき、
人心が乱離しているときに災害がおこると信じられてきた

この貞観の災害より
神国意識が芽生え
平安祭祈制(宇多天皇)
神社創建すすめ
陰陽道、修験道が盛んに
国風文化、日本文化の礎ができた

フランシスコザビエルが、渡来前に、アンジロウに質問
日本人とは?

「日本人は理性によってのみ導かれる」

当時の、「理性」とは?
自然を手本にして理にして生きていること

大部分の日本人は昔の日本人を尊敬している。
それは哲学者のような人であったらしい。フランシスコ、ザビエル

講義論旨

・鎮守の森

「神木伐られ水涸れて、神威つく。人心乱離れ、騒動尽きず」南方熊楠

「なにごとのおはしますかはしらねどもかたじけなさに涙こぼるる」西行

日本に戦後多く植られた
檜、松、 杉は、亜硫酸ガスに弱く、直根のため、森林の衰退を招く
鎮守の森を再形成させよう
「森の下にはもう一つ森がある
真の森はまったく人の手がかからない」宮脇先生

震災でわかった
シラカシ、ウラカシ、アオジロダシの森に救われた
(火災を止めた)
針葉樹林ではなく、照葉樹林が必要


・中央構造線における日本
日本には、まったく異なる地層を繋げる線
鉱脈、水脈があり自然を育んでいる中央構造線がある。

フォッサマグナと中央構造線の上には、銅や水銀を牛耳る人々
山伏、山師、香具師(やし)
のネットワークが形成された

断層に水がたまり、川ができ、流通路として文化形成された

山の神
のろしによる情報伝達
火伏せの神「秋葉ネットワーク」徳川家康とつながり大成、国家構築
秋葉原は秋葉神社の境内地

商人、職人のネットワークが災害が多い国であるがゆえに繁栄した芸能、御師、瞽女により情報伝達
鎌倉末期から室町時代にかけ
熊野の山伏、加賀白山の聖により天竜水系に伝えられた

北の方、奥さんとは
家庭の中の見えない世界を奉り、現世界を安定化する、という意味
製薬会社が奉る少彦名神社
富山
山師のネットワークがつながった場所
富山の薬売りとして有名
薬を販売し情報網築きあげた

香具師
丸、散、丹、円、膏、湯、油、子、煎、文、之、古、実の13香具
奈良で薬原料はすべて調達。

壬申の乱
山の民、土俗の民と交流
韓からきた大海人皇子(天武天皇)が山の民ネットワークにより国造り

わたらい族
百済系
新羅系

後醍醐天皇も山の民ネットワークと交流もった


日本古来の伝統の職人技

術(道、の意。
技(仕事と手作業
芸(自然のありからから学び理を得て生かし発する)
呪(言葉の力)

音を重要視。
無心沈黙
目ではない。
あの響きは素晴らしいからよい腕である。

貝原益軒
「畏れとは
身を守る心の法である」

「自分の心を畏れることは、自分の欲望をつつしむことである」

「幸とは
自分をうごかしてくれる力」
一心にひとつことに打ち込めば、いつの瞬間か神がおりてくる
それを大切にすることを幸である」

佐賀
鍋島直正
鋳造、治金、薬品に重きをおき、佐賀藩精練方設置

佐野常民
日本赤十字社創設者

新たな創意工夫への示唆