表現力の正体の二つ目のトピック「表現のツール」について。
例えばこの方は、たまたま体操を表現ツールとして持っていて、
奥村は、たまたま音楽を表現ツールとして持っていて。
手塚治虫は、たまたま漫画を表現ツールとして持っていて。
お笑い芸人は、たまたまお笑いを表現ツールとして持っている。
じゃあ、みんなが
「表現力を伸ばしたい!」とか
「これを通して、世の中に伝えたいことがあるんだ!」とか
そういう想いを最初から持っていたのかというと、
そうでもない。
自分の好きなことに取り組むなかで、
自分が何を想い、そのツールで何を伝えられるのかを理解し、
それにチャレンジする。
結果、表現者になっていました、という感じなのです。
表現者を
自分の伝えたいことを見つけ、それを外に出し(表現)、さらにそれを人に伝える力(表現力)を持っている人、としてみましょう。
こどもたちにとって、一番自由度が高いと思えるもの、
そのひとつが、アートなのではないでしょうか?
だって、漢字や計算は同じ答えじゃなくちゃいけないけれど、
図工は人と違ってもいいんだから!
それに、お絵かきや工作でなら、発明家になって空も飛べるし、お姫様にもなれるし、宇宙だって征服できるし、現実ではできない、どんなことだってできるんだから!
そんな自由空間な「アート」は、
思う存分、自分の伝えたいことを見つけ、それを外に出し(表現)、さらにそれを人に伝える力(表現力)への挑戦ができる場所だと思いませんか?
これからの未来、人間に求められるのは
自分の考えを持ち、それを伝えられる力(表現力)です。
そのちからを、こどもたちに持ってもらいたいなと思っています。