真紀子から突然の振り。
に対してお答えした「対応方法」その1
今日はその2をお伝えします。
確かに、豊かな表現力とはとてもすばらしいものですが、
いきなり応用編ばかり持ってこられても「王道」の無いアートはどこか頭打ちしますので、
いわゆる「普通」も知っててほしいな~。とは思いますよね。
でないと
普通でないこと=アート=表現力
ということにもなりかねません。
そこで今日は、アートに入る時の働きかけで「全員がまず同じ道を通る」やり方をお伝えしたいと思います。
そもそも、今回の絵では、先生から色指定があったのでしょうか?
青い空を書きましょう。 と言ったのなら「先生の話を聞きなさい」と心のゲンコツ一発!ですが、漠然と「空の絵をかきます」と言ったにも関わらず、この子だけピンクだったのだとしたら…その教室には「先生の求める正解を探しに行く空気」が完成されてしまっている。ということですよね。
むしろその空気の中、よくぞピンクにいけた!と大きな声で褒めてあげたいです。
さて、青い空を書かせたいのならば
「今日はお昼間、くもひとつない日のお空を書いてみたいとおもいます!
どこから見る空かはみんなに任せるけど、
お山の上にいるの? 窓から見てるの? ひろ~い草原で見てるの? 海辺で見てるの?
全部きっと違うよね。
さあ、考えようまず、そんな日のお空は、どんな色してる?」
と、具体的に指示をしてあげましょう。
何でも良いわけでもないんです。
このお題だと、問題のピンクやオレンジ・紫は、あまり確認されないのでおそらくみんな「青っぽい」色を言ってくれるでしょうね。
どもの答えから「青」や「水色」のほかに「灰色」「緑」などが聞こえてきても、否定は禁物。
だって実際にありますもの。
天気の良すぎるお昼の空はちょっとにごってる。
高度が高かったり空気が澄み渡ってると緑の波長まで見えちゃうことがある。
ちゃんとご自身がお空の色と向き合ってから、こういうワークをはじめれば良いと思います。
しかもいろんなシチュエーションの可能性を伝えているので、こどもたちは自分たちの過去の記憶をひっぱりだし、いろんな方向から青空を書いてくれるはずですよ!
な~んだ、そんなこと? と思うかもしれません。
が、こういう明確なスタートがあってはじめてこどもたちは「考える」ことをはじめますし、
その狭められた条件があるからこそ、その枠の中でいかに表現の幅を広げることができるか、挑戦しはじめるんです。
長くひっぱりましたが、
私からの結論は 「あちゃ、うちの子の天才が炸裂しちゃったわ。」 と思って、素直に自慢してもらいたいなって思います!