再び時を刻む ありがとう
こんにちは。
今年もウチの庭に咲いた 私と娘の名前をドッキングした木の前で撮りました。
うまい具合にそんな花木があって
、今の家に引っ越した7年前に植えました。
今日はお花でなく、一緒に写る時計の話。
この時計、9ヶ月かかって私の手元に戻ってきました。
日本 → スイス → 日本 → フランス を旅して。
あ~、私が行きたいよ 笑
この時計、1年ちょっと前に亡くなった父が気に入ってつけていた時計です。
フランスの某宝飾メーカーのもので、あまりごっつい感じが好きではなく、服やオシャレが好きだった
父がフランスの本店で20数年前に買った時計。
メンズだけど、厚みも薄く、サイズもボーイズサイズぐらい。
相当長い間付けていて、汗かきなわりにその手入れもしなかったから
金属部分に青サビがたくさん出来て5年ほど前から動かずそのままほったらかしになっていた時計。
父が亡くなり 「絶対この時計を再生したい!! そして、私が着けよう! 笑」 と思い、その
宝飾店に持って行きました。
あまりの状態の悪さに 「戻るかどうか何とも言えません 。。。 このモデルはもうないし・・・
こんな古い時計はフェイス部分もスイスでしか開けられないからまずスイスに出して見積もりだします」
のお返事。
数ヵ月後、「交換必要な部品もなく、特注で作って、サビを取って、なんとかいけるかも?」の返事。
思い切って 「お願いします!!!」 のGOサインを出しました。
また数ヶ月経ち、ほとんど防水機能は持たない時計にはなったけどそのムーブメントは再び動き出し、
今度はボロボロのベルト部分の交換。
「現行のモデルでは日本で付け替えられるけど、この時計の場合やはり特注扱いで、
今度はフランスですることになります」
「え~~~!!! あっ・・・でも待ちます。 お願いします。」
そして、先日、家に 「出来ました」 の電話。
今日、ドキドキしながらその宝飾店を覗きました。
久々のご対面。
ずっと担当してくれていた女性がその時計を手首に着けてくれました。
あまりに感慨深くかなり込み上げるものがあり。。。。。
「始めは状態が状態だったから、正直お修理できるかどうか、っていうところから・・・本当に良かったですね」
と一緒になって喜んでくださいました。
「着けて帰ります」
私はその時計を着けて、父のこと、この時計のこと、いろいろ思い出しながら帰りました。
改めて、
うれしい。
再びー
今度は私の腕で時を刻みます。
生活防水はなく、雨の日も出来たら着けないで、と言われたけれども。
スイスの時計職人さん、ありがとう。
特注金具を作ってくださった職人さん、ありがとう。
フランスでこの時計に合わせてベルトを作ってくれた皮職人さん、ありがとう。
親身になって連絡を取り合った、そのお店のFさん、ありがとう。
父には、
「あの時計また動いたよ 私着けるわね 」
ありがとう。