いわゆる青春物、まだ現在ほど多くの『青春の聖書』と言われる小説が少ない頃だった。

 田舎から出てくる話ならたくさんあったけれど。

 そんな時代に書かれたのが、現在の都知事石原慎太郎氏の『野蛮人の大学』と『野蛮人のネクタイ』。

 たいした個性も魅力もない主人公『ゲンちゃん』が仲間の『ヒシ』たちと繰り広げる現実離れした荒唐無稽な話の数々。

 『ヒシ』の間の抜けたキャラ以外あまり覚えていないけど、ゲンちゃんが言った「言葉」で唯一好きだった「言葉」がある。


 『 Look over your shoulder I'm walking behind You. 』