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ゆう@子育てパパ


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 7月14日オープンの「イオンモールとなみ」(砺波市中神)は、消費の主役と呼ばれるシニア層を主要ターゲットとする。3世代家族が多いエリアであることも踏まえた戦略と言える。2日後には小矢部市で「三井アウトレットパーク北陸小矢部」が開業するなど、今夏は県西部で大型商業施設のオープンが相次ぐ。激戦も見込まれる中、年間来店者数600万人を目指す。(砺波支社編集部長・井波光雄、経済部・室田雅人)



 商圏は自動車で30分以内に設定し、砺波、南砺、小矢部各市のほか、高岡市南部からの集客を想定する。高齢者が多く暮らすエリアで、主要顧客として狙うのが55歳以上のシニア層だ。消費税増税から個人消費の伸びが鈍い中、シニア世代は高額商品の購入などによって消費の「けん引役」とされる。



 こうした状況を踏まえ、イオンモールとなみはシニア世代向けを充実。北陸初進出の「エムアイプラザ」は百貨店の三越伊勢丹が展開する小型店で、高価格帯の雑貨や食品、ギフトをそろえる。「ベルーナ」「アヴェニュー」など婦人ファッションにも力を入れた。



 親子3世代の同居世帯が多いエリアであることも踏まえ、ファミリー層にも照準を合わせた。子育て世代のニーズに応えるため、北陸最大級のキッズ専門店「キッズリパブリック」も入り、家族3世代で楽しんでもらう。



 県西部は今夏、大型商業施設の「開業ラッシュ」を迎える。7月16日には小矢部市西中野に三井アウトレットパーク北陸小矢部が開業。8月下旬には射水市上野(小杉)に会員制倉庫型量販店「コストコホールセール射水倉庫店」(仮称)も営業を始める。直線13キロの距離には、イオンモール高岡(高岡市下伏間江)も共存し、競争の激化が見込まれる。



 25日に砺波商工会議所で会見したイオンの幹部は「高級ブランドをそろえ、広域的な集客を狙うアウトレットモールと違って、日常商品を中心に足元のエリアが商圏のため戦うフィールドが異なる。イオンモール高岡も都市型ブランドが多く、使い分けてもらうことができる」と語った。





■労働力確保に全力

 地元を中心に従業員約千人を見込む大規模な採用も地域に影響を与える。



 砺波市は雇用創出につながることを期待する一方で、同時期に開業する三井アウトレットパーク北陸小矢部が約2千人を雇用することで、中小企業の労働力確保が困難になることを懸念する。



 イオンは県内の有効求人倍率(3月、季節調整値)が1・45倍と高水準にあるため、商圏以外の富山、射水市からも募集する。合同面接会を引き続き開いて従業員確保に全力を挙げる。





■商店街と共存を 地元商業関係者

 砺波市内の関係者から、影響が懸念される地元商店街との共存を求める意見が相次いだ。大島肇一砺波商工会議所会頭は中心市街地の商店への影響を警戒し「トップ企業のイオンに地元貢献や地域振興をお願いしたい。協調することでウインウインになることを願う」とした。



 となみ駅前商店街の石黒稔理事長も共存の必要性を訴え「中心市街地の魅力を磨き、発信することでイオンの買い物客を商店街に回遊させたい」と話した。



 夏野砺波市長はイオンが前身のジャスコ砺波店時代から砺波商議所に加入していることを指摘し「商店街と協調し、活性化に寄与することを期待する」とコメントした。





北日本新聞社