コエンザイムQ10が疲労回復を促すことは、エネルギー産生に深く関与していることから、既に知られていましたが、どうやらコエンザイムQ10は、慢性疲労症候群に対しても改善効果があるようです。
-株式会社カネカ 広報室 2012/11/01より一部抜粋-
株式会社カネカは、公立大学法人大阪市立大学医学研究科の渡辺恭良特任教授を中心とする疲労研究チームと共同で、還元型コエンザイムQ10(以下、還元型COQ10)に、原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く慢性疲労症候群患者に対して症状の改善効果があることを確認しました。
この研究成果については本年11月8日から11日にスペインのセビリアにて開催される「第7回国際コエンザイムQ10 学会」で報告されます。
という報告がありました。
慢性疲労症候群(CFS)は、原因不明の強度の疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)におよび継続する病気ですが、特に、日本は「疲労大国」と呼ばれるほど疲労を抱える人口が多いとされているので特に注意する必要があります。
疲労というと、ちょっとした疲れと考えて軽んじられてしまいがちですが、実は、痛みや発熱と並んで生体の3大アラームと言われており、身体に休息をとるよう脳に警告するシグナルなのです。
さらに慢性疲労となると、単に疲労が蓄積されただけではなく、体内の不快苦痛・不自由さは生活の障害となっている場合も多いので、疾病として考えられているのです。
疲労感<疲労<慢性疲労<といったイメージになります。
コエンザイムQ10は、エネルギーをスムーズに作り出し、疲労感や疲労を軽減または改善することが知られていましたが、今回の試験により慢性疲労にも効果が期待されるようになりましたので、今後は、疲労回復成分としても注目を集めていくことでしょう。