欲しかったら通販で注文しなきゃダメなんですって。
でもパンフはちゃんと買いましたよ。
地味にルージュペンが欲しいとか思ってしまいました。
いや、きっとあのルージュが欲しいんだな自分(笑)
そんなこんなでネタバレも含みつつ感想文をば。
冒頭の10年前のシーンからヤラれました。
あそこで速水先生は背負ったんだな、と。
本来背負わなくていい(と思いたい)ものまで背負いながら、
“将軍”と異名をとってまで君臨することになる。
あのシーンだけではそこまで読めませんでしたが、
速水先生の後姿に総毛立つのを感じました。
田口&白鳥の凸凹コンビには笑わされましたね。特に白鳥。
研修医には学歴勝負挑む大人気無さを発揮しつつ、子どもに人気なガリバーさん。
花房師長、子どもなのはむしろこのデカイ人ですよー!
白鳥を見る、田口先生の勝ち誇ったような笑顔がたまりません(笑)
実は田口女性化、何でだろうとずーっと思っていたんですが、
今回のを観て「ああ女性にしかできないな、これは」というのがあって。
自殺癖のある急患を癒すところとか、
トリアージで黒(D)判定された負傷者の家族の慟哭を受け止めるところとか、
田口“公子”だからこそ、懐深くできたんだろうなと。
このシーン、原作にはあるかどうか分かりませんが、随分と印象に残りました。
中盤の速水弾劾倫理委員会からは、速水先生&救命チームの独壇場。
その辺りからもう涙が止まらなくて。
誰が犯人かとか、裏で何が工作されているかとか、そんな推理なんかしてる余裕なし。
それまでの速水先生の振る舞いや身の回りを思い返すだけで、
彼のスタンスは一貫してこうだったんだと。
そう思ったらもうダメでした。
あんないい車、野ざらしにして埃だらけにして、
明らかに自室で寝起きしている彼に、
寝癖のままで心臓マッサージを施す彼にとって、
個人的な利益なんて何があるんでしょうか。
救命チームの、救命センターのためなら何でもする。
どうなってもいい。
そこに速水晃一はなくて、あるのは救命センターを支える救命医。
あの怒声は、決して胸のすくものなどではなくて。
やっと吐き出した悲鳴のような憤りでした。
そんな中で起こる爆発事故。
緊急事態に張り詰める中、副センター長である佐藤ちゃんに、
短く、でも確実に“託した”シーンは、鉄の信頼の最たるものでしょうか。
信頼といえば、高階院長が速水先生にポンと全権を委任して、
自分も患者の処置に速やかに加わるところとか、
ちょっとグッときてしまいました。
院長と垣谷先生に、ていねいに頭を下げる速水先生の人柄に号泣しました。
そこからの速水先生の指揮下に入った病院の有様は、まさに鬼気迫る戦場。
1階の全てが、病院中が救命センターになる中の、田口先生の響き渡る悲鳴。
そこに登場するデカイ彼。何ですかちょっと格好良いじゃないですか。
屋上で信じ難いものでも見るように、
呆然とヘリを見上げる速水先生と、
その手首を掴んで支える花房師長の姿が、
あの二人の関係を綺麗に切り取っていました。
下唇にだけルージュをひいた速水先生の、
目が、表情が、佇まいが、ぞっとするほど格好良かった。
『ジェネラル―』で描かれた速水先生は、救命センターは、決して架空のものではなくて。
怒りと遣り切れなさと、目の前の患者を救う決意を抱えて立つ医師は、
我々の身近な病院のどこにでもいることを、恥ずかしながら初めて知りました。
将軍の“遠征”の空に、借り物ではないドクターヘリが飛んだのは、
彼へのせめてもの餞だろうと思います。
でも乗ってた人が残念でしたね、実に(笑)
泣きながら吹き出したりしてた心の中では、
速水先生スーツ! 術衣&白衣もいいけどスーツだよ! しかもノータイ!
うはぁ求婚ですかプロポーズですか!
「寒いところは苦手なんだ」ってどうして欲しいんだ私も着いていくよどこまでも!
手ッ、その手のアップはダメだちょっと待ってください
わああ何その男前な表情でガッツリ見詰めるのはもうお願いですやめてください呼吸が
っていうかちょっと、このままラブシーンは嫌だ困る苦手なんだ息の根が止まるから
白鳥お前か―――ッ!!
だったなんてことは気のせいです。
ところで、チュッパチャプスのストロベリークリーム味だけ箱買いしたいんですが売ってますか?