「特発性網脈絡膜新生血管症」
今回はこの病気の発症~現在までの事を少しだけ
ブログにのせるような事ではないのでは?とも思ったけれど…
同じ病気になられた方の参考になればと思って書くことにしました
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2007年の夏
ある朝のこと
コンタクトをつけたのに、なんかぼやけてる気が…
たまたま、コンタクトの定期検査の日だったので、とりあえず予定通り眼科に向かいました
いつも通りの検査スタート
ところが…
あれ? 右目見えない
検査をしていただいたスタッフは機械がおかしいと思ったのか、何度も計測してました
実際にどんな感じで見えていたかというと―
普通はこんなに綺麗に見えるモルディブの景色が…
右目だけで見ると、こんな風に見えていました
ぐにゃんぐにゃん
見たいところが歪んでいて、焦点が全くあわな~い
医師の診察後には、「旦那さんも一緒に来てもらって」 と言われてしまいました・・・
この見え方に気がついてから予想はしていたけれど
「旦那さんも一緒に…」という言葉で、良くないことが起こってると確信!!
地元の総合病院に紹介です
ところが 総合病院の医師・・・
「ん~よくわからなくて。次までに調べておくから1ヶ月後また来てください。」って
よくわからないのに1ヶ月も放置?
あっという間にこんなに見えなくなったのに悪化しないのかな?
と不安は募るばかり…
それから1週間後―
更に視野が悪く暗くなって、体はぶつけるし字は書けないし…
もう待てずに受診
そこで初めて 「特発性網脈絡膜新生血管症」 という診断がつきました
治療法は限られていて、対応できる病院は当時静岡県内では3か所のみ
その中で近隣の病院もありましたが…
西部の総合病院にその分野で有名な先生がいるということで、1時間以上かけて通うことにしました
3つ目の病院
県西部の総合病院
全国から同じ病気の方が来られているようです
この病院のO医師から病気や治療法の説明を聞いて驚いた事がひとつ
「治療法はあるけれど、認可されていないので自費になります。」ということ
当時の治療法は ■レーザー(PDT) ■ステロイドの注射 の2つ
ステロイドは持続性が無いので、レーザーがお勧めのようでしたが…
自費で70万
「仕方ないか」と覚悟を決めていたら…
「治験でアバスチンをやっているんだけど―」と説明が始まりました
アバスチンは、異常な血管の増殖や成長を抑える薬で「抗がん剤」としても使われています
これは効果が期待できる♪
「治験」なら薬代無料♪♪
というとこで、アバスチンの治療を受けることに決定~
改善がみられるまで3回くらいは繰り返すと説明を聞いていましたが、1回でかなり症状改善
中心部分も焦点が合うようになりました
見えるって幸せ
それから4年
現在の視野はこんな感じです
左下がちょこっとだけ歪んでいるけれど、当時と比べたらかなり良い
両目で見れば、ほとんど問題なしです
仕事も今まで通りできているし、趣味も楽しんでます
周りの人に「最近眼は大丈夫?」って聞かれて、病気の事を思い出す事もあるくらい
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「3年以内の再発率が高い」ということでしたが、無事3年は乗り切りました
次の目標は5年くらい
先生から「自己免疫疾患みたいなもんだから、ストレスなく無理しないようにね~」とも言われました
私の職業知ってるのに…
相変わらず夜勤いっぱいやってますよ~
* 最後に *
私の場合、アバスチンがものすごくよく効いてくれたんですが…
症状が進行してからだと、効果が得られにくい事もあるようです
どんな病気もそうですが、症状がみられたら、早めの対応が1番ですね