前回のブログからだいぶ空いてしまいました。
「A to Z first step」の記憶と記録。2日目です。
今後とも「A to Z」は続きます。
もしかしたら、また「first step」から始めるかもしれませんが、
「Z」にたどり着くまで続けていこうと思います。
最終的に、「Z」にたどり着くことで見えてくる世界、みたいなものが
お届けできたら最高ですね。
ということで、
ご覧になった方も、これから見に行ってやるか、の方も
僕が即興でどんな物語を生み出したのか、
僕の記憶を頼りにあらすじ形式で記録をつけています。
「A」に関しては、またやるかもしれないので秘密です笑
気になる方は改めて見に来て下さい。
それでは、今回は2日目をまとめて行きます。
<初日>
Bのお題「Birth」
世にも珍しい「座り落語」。2日目も登場です。
人は生まれた時は肩や腰、膝なんか痛くも痒くもなかった。
なんでそんなことになるかと言うと。
今回は何やらサブさんが友人から相談を受けたという話。
その相談内容は、「彼女が結婚したいと言っている」
めでたい話じゃないかと言うとそうでもないらしい。
なんと彼女に子供が出来ており、その心当たりが十三人もいるらしい。
困ったサブさんは「全員集まって話をしなさいな」とアドバイス。
その後、だいぶ経ってから友人がまたサブさんの所に来てこう言った。
「やっぱり結婚することにしたよ」
なぜかと聞くサブさんに友人は、
「今度はちゃんと俺の子を身ごもったんでね」と返した。
「そりゃ肩の荷が、重くなったね」
生まれてから歳をとって、だんだんと責任やらしがらみやらがくっついてくる。
それで、肩や腰、膝が痛くなるんだね、と言うお話。
・色々なお題をいただいてから始めた話。
初日よりも喋りの滑りも良く、満足の行ったお題でした。
座り落語家も定着してきた回。
Cのお題「Cigarette」
傷つき、倒れこむように部屋に入ってくる男。
後生大事に胸ポケットに煙草を持っている。
どうやらこの世界では煙草はご法度。
持っているだけで射殺されても文句は言えないらしい。
そんな世の中への不満を吐き散らしていると、来訪者がやってくる。
その男は聖書を持った男。
この世界では聖書も煙草と同じようにご法度らしい。
お互いに大変だな、と話していると、突然聖書の男が倒れる。
よく見ると背中に刺された跡が。
続けて入ってくる役人。
煙草の男を恫喝し、殴り、蹴り、射殺する。
そして役人は彼の煙草を取り上げてこう言った。
「こう言うものは、俺たちのためにあるんだよ」
・落語の後のどシリアス。シリアスを所望されたので思いっきりやりました。
一人芝居で楽しいのは、自分の芝居次第で見えない登場人物を想起させること。
この回はそれが上手く行ったのではないでしょうか。
Dのお題「Dancer」
どこかの国の会議室。
傾いた国をどうにかしようと会議が始まる。
しかしどうにもまとまらない。
「お前たちは有識者じゃない!踊り子だ!会議は踊る!されど進まず!」
・ショートバージョンのお題でした。
どシリアスの後にこんな超絶くだらない話で申し訳なかったです笑
会議に参加している人間を五人ほどやって合計6役程度やったのですが、
「アドリブなのに全員のキャラや喋り方、声色を間違えないのはすごい」とお褒めいただきました笑
Eのお題「Earthquake」
仕事から帰ったお父さんが晩酌しながら夕飯を食べている。
食べながら娘や奥さんと話そうとするのだが、そっけない態度。
だが、それも幸せ。
テレビでは東日本大震災の番組が流れている。
「地震の時はお父さんの部屋のデスクの下に隠れるんだぞ」なんてことを娘に言いながら、
幸せな時間が過ぎていく。
どうやら奥さんと娘はお風呂に入るらしい。
晩酌もそこそこに、ちびちびと飲み進めているお酒を、
大切にしまうお父さん。
そこに突然の大地震が発生。
そして……
場面は変わり、がれきの中の救助隊。
生存者を見つけるためにがれきの中を声かけしながら進む。
男性の腕を見つけるも、手遅れ。
元はお風呂場だったであろう場所からは、母親と娘が見つかるが、そちらも手遅れだった。
見つかったのは皮肉にも、家人が大切にしていたであろう、お酒だけだった。
・最後の最後に少し教訓めいたお話。
やはりお客さんの心の中に震災の陰はまだ残っていたようで、
えもいわれぬ感覚になったようですが、不思議と嫌な気持ちではなかった、とのお言葉をいただけました。
かく言う僕も、阪神大震災の影響は確実にありました。だからこその、このお話だったように思います。
と行った形でお送りした2日目。
「E」までたどり着きました。
そして続けて3日目。
それはまた後日。
お楽しみに。