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『グリーン・ニューディール

        パーフェクトレビュー』

CO2削減ドットコム  著編: 末吉 竹二郎


 企画プロデュース:

 環境経営戦略総研 島崎 夕樹

       (広報プロデューサー)


 特別編集: 環境新聞 編集部




国内外の多方向の最新情報、また日本版 「グリーン・ニューディール」 の提言を識者・政・官、企業の第一線で活躍されている方々にご協力いただき、末吉竹二郎氏著編、環境経営戦略総研がプロデュースし、1冊の書籍にまとめました。




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COP15に暗雲漂う!オバマさんと80%削減で合意?!でも・・。

テーマ:ブログ 2009-11-16 21:43:54 posted by co2sakugen

前回書いた「化石賞」ですが、今回、一旦いただいた上で、“のし紙”を張り替えて渡したい国があります。オバマさんの国、米国です。


「京都議定書の際には大変お世話になりました。」

「おかげさまで、“マイナス6%”と言うありがたい目標をいただきました・・。」

との、イヤミたっぷりのコメントをつけて!


日本も日本、米国も米国です。


“2050年に80%削減”ですよ。

どこ(何年前)と比べるのかも決まってはいません。

今年のイタリアでのサミットにおける、“2050年に世界で半減を目指す!”との“フワフワ”の合意と同じことです。(こちらも基準年無し)


さらには、2050年は意外と先です。

鳩山さんには失礼かもしれませんが、この世にいないかもしれません。

オバマさんも2050年には、過去に対して責任を取れるほど矍鑠(カクシャク)とはしていないでしょう。


41年後の約束に何の意味があるのでしょうか?!

未来に責任を負う覚悟もなく、その立場にいない二人の約束に、どれほどの価値があるのでしょうか?!


ですので、こんなことを簡単に見逃してはいけないと思いました。


これでは、12年前のセヴァンちゃんに間違いなく笑われます。怒られるかもしれません。

もし、世界が半減を達成できなければ、違った意味で、「伝説のスピーチ」になってしまいます。


CO2削減ドットコム


こうした中、11日に最新の国内における温室効果ガス排出量データが発表されました。

2009年のこの時期に、2008年度データが発表されること自体、凄く進歩したと思います。

スピードが倍増した感じです。


そして、この数字を勘違いして欲しくないと思いました。


■2007年 13億7,400万トン(1990年度比8.5%増
□2008年 12億8,600万トン(1990年度比1.6%増(前年比▲6.4%)


減ったじゃん!このまま行くと、森林吸収分排出権を加えたら、▲6%はいけるんちゃう!?


全然“ダメ”です。


企業の生産縮小に伴い、石油や石炭の消費が落ち込んだだけです。

90年度比で何と13.0%も下回っています。


一方、相変わらず家庭やオフィス、商業・娯楽施設等から排出される温室効果ガスの量は順調に(悲しい!)増えています。90年度比で30~40%も上回っています。


要するに、景気が回復すれば、マイナス6%どころか、大幅な増加になることが目に見えているということです。


そして、「2020年(ポスト京都議定書)、2050年の議論」が始まったとたんに、いつの間にか、「2008年度~2012年度の間で1990年度比▲6%」と言う「京都議定書」の目標すら忘れ去られようとしていることがとても気になります。


過去の(小さな)約束が守れない者(国・企業・国民)が、次なる(大きな)約束をドンドンしようとしている。「何かとりあえず約束しておけ、守れなくなったらその時考えよう・・。」そんな気がしてなりません。


“約束に大小はありません”“小さな約束を守れない者に、大きな約束の機会は決して訪れません”


今、求められているのは、


2008年が90年比1.6%増なら、2009年、2010年、2011年、2012年はどのような数字になりそうで、

目標達成のためには何をしなくてはならないのか?

目標に何パーセントか足らないと、そのことでいくらのお金が必要になってくるのか?


このあたりの情報とその公開です。


温室効果ガスの排出量を計測することに関しては、随分早くなってきた気がします。

しかし、より急ぐことが必要です。


8ヵ月後に自社の電気使用量の大幅増加を知らされた経営者に、打てる手があるでしょうか?


迅速に検証することに関しては、まだまだ不足していると思います。

2008年度は90年比1.6%増なら、森林吸収分と排出権購入分を合わせると、かなり▲6%に近づいた数字になるはずです。


「日本の森林の温室効果ガス吸収量が当初予測よりも少なくなりそう」と言う噂は耳に入っていますが、国からの正式なコメントは聞いた記憶がありません。


いずれにしても、家庭やオフィス、商業・娯楽施設等からの排出増加を声高に叫ぶだけでなく、LCAの範囲をきちんと決めて排出量を正確かつ迅速に計測できるようになること。

計測データを元に、その数字が示す意味を世の中にきちんと伝えきること。


もちろん、数字の前提条件を丁寧に説明する報告スタイルになっていることも肝要です。


「2020年度 25%削減」は、毎年の経済成長率を何%で見ているのか?

人口の増減はどこまで勘案してあるのか ?


こうしたことを知った上で、“鳩山イニシアティブ”を「大変だ!」とか、「善いことだ!」といっている人が何人いるのでしょう?

胸に手を当てて考えてみてください。


2050年の日本の人口は、間違いなく1億人を大きく割っていると思います。

中には9,000万人台半ばを唱える学者もいます。

ひょっとしたら、80%削減は案外大変な数字ではないのかも知れません。


こうしたことを全て踏まえた上で、オバマさんと“フンワカ80%削減”の合意に達したのなら、鳩山首相は国家間のインテリジェンスがわかった、歴史に名を残すことになる宰相なのかも知れません。


秋の夜長に考えてみます。


【Mr.環境経営】

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