はっきり言って








傍聞き
傍聞き長岡 弘樹

双葉社 2008-10
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この本の題名、読めませんでした。

てっきり、傍(そば)だと思ってたら、
傍(かたえ)でした。

実際、このエントリーを打ってる時も、
「かたえ」って打っても「傍」の字は出てこないので、
「そば」で入力しました。

そんな表題作含めて、
『小説推理』に2007年から2008年に連載された、
4篇の作品を収録した短篇集。

掲載順に収録されてるんですが、
最初の作品を読んで、まず思ったのは、
うまいなあ、という感じとともに、
あんまり若い人に書けそうな作品ではないので、
著者がそれなりに人生経験を積んだ方かな、ということ。

巻末の略歴で確認すると、
書いたのは、30代後半、デビューは30代前半。

本作が、
2008第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作であることも
この時、初めて知りました。


この本を読もうと思ったのは、
著者の「教場」という作品が、
『週刊文春ミステリーベスト10 2013年』で第1位に、
そして『このミステリーがすごい! 2014年版』で第2位になった
ことによります。

この時、初めて、名前を知った作家でしたが、
著者の代表作として紹介されていた本作をまず読もうと。

4作品とも、人間の本質・本心、というか、
奥深いところを描いた作品。

傍聞きの意味も作品を読めばわかります。


本作を読んだだけで、短篇の名手という感を受けたんですが、
その著者の初めての長編らしい「教場」、読むの楽しみです。

合格合格合格合格1/2