はなとゆめ

冲方丁

はなとゆめ (単行本)
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『天地明察』、『光圀伝』に続く、歴史小説第3弾。

今回は、前2作のように、江戸時代、男性が主人公ではなく、
時代は、平安時代、主人公は、女性、
清少納言です。

歴史の流れに翻弄されながらも、
自分の道を生きた、清少納言と、
枕草子が書かれた経緯が描かれています。

こういう時代小説を読むと、いつも思うことですが、
どこまでが史実で、どこからがフィクションなのだろうと思ってしまいますが、

清少納言が生きた、平安という時代が、
なかなか興味深く、楽しく読みました。


前2作に比べると、ボリュームも少ないし、
タッチも軽く、歴史小説だと構えることなく読める作品。

偶然なのかどうなのか、
「花とゆめ」という少女漫画雑誌がありますが、
本作にも、少女漫画チックなところがないこともないかな。

前2作とは雰囲気が異なるので、
そこを期待すると、物足りなさを感じるかも。