Heart Wave


感動です・・・


ストーリーが進むにつれ、複雑に入り混じる


感情と理性・・・結子さん演じる詩織の表情や


しぐさが、どんどん繊細に、微妙なアンジュレーションが


現れている。ある意味迫力のある感情表現・・・



子供が育てた、あさがおを見つめる視線でも、


子供に言葉をかけながら、花全体を上から下へ


みつめる詩織の姿。ものへのいつくしみ、子への愛情、


自身の気を静めるかのようなその視線がもたらす意味・・・



結子さんの場合、ひとつひとつのシーンに意味をもたすだけでなく、


そのセリフ、ふるまいに残心がある。この場面でのセリフをいったら


終わりではなく、その場の言葉や動きがもたらす余勢、流れを


きちんと表現している。だからこの人の演じる人物はいつも人間らしい・・・


結子さんの中で、人物がきちんと生きており、想像力と感情移入で


一番、その人らしい動作や空気感が、セリフや仕草にプラスアルファ


となって表現されている。ほんと見事。



圧巻は、大雅に「好きになってよかった」と言われ、うれしさや


とまどい、これまでがんばってきた自分を受け入れてくれるあたたかさ、


いろんな思いや感情が共鳴し、あふれだす涙をとめられない・・・


カットなしで、心に触れられたひとりの女性の、おさえきれない”涙”


をある意味、情熱的に、はげしく見せつけられた。


これまでの役どころのうちの多くの場合、こういう場面では、


情感があふれ、次第に相好がくずれていき、たえきれなくなって


”ぽろぽろっ”と涙が零れ落ちる・・・本当の熱い涙を見事に流せる、


その気持ちの入れよう、プロの技量に、惚れ惚れしていた。


今回はその要素もいれつつ、詩織という女性が、感極まれば


こう泣いてしまうだろうという、結子さんと詩織がひとうtになった、


ある意味、バリエーションを持たせた、それでいてかつ結子さんらしい


魅せるシーンでした。



見ているものをぐっと惹きつけ、大雅という”人”のもつ魅力を一挙に


感じさせたのは、大雅の言葉をうけて、一人の女性としての素直で、


自然な説得力ある表現をみせた、それこそ結子さんの魅力であると思います。



自分の100%をだしながら、相手のよさもそれ以上に引き立たせる魅力、


女優としての輝き、技量・・・いまをときめく松本潤さんの相手役として、


最高のみせつけるから、誰もが納得し、この人ならと思わせている・・・。



Heart Wave・・・


いい演技をみせてもらえました。


セリフを言った後とか、セリフがない間にも、結子さんの演技は続いている・・・


ふっと我に返ったような表情や、視線がもどっていく過程、ためいきのような呼吸の


仕方ひとつに、演じる役どころのこころの動きが、心に伝わってくる。


大雅がピアノを弾いているときから、立っているままの詩織だったが、みるみる表情が


変化し、人を受け入れていく心の広がりが、すごく見えて、ほんと見事でした。


ファン冥利に尽きる、暑い夏の夜でした。
















 


 














































Heart Wave


母親の面と、恋心を抱かれ、自身も恋に落ちていく途中の女性の一面・・・


よく考えれば、女性としては複雑で、揺れ動く心情を、切り替えながら表現するという


難しい役どころですね、詩織は。


「いま愛」の澪役から、いきなり母親役が板についていた結子さん。


当時は子供もいなかったころに、あの包み込まれるような、あふれる母性を醸し出せたのは


誰に対しても、まっすぐで、敬意と分け隔てない情をもって接し、対峙するご本人の


姿勢から生まれるものだと、僕は思います。


今回も、その空気感は、まったく色あせることなく、子に注がれるいっぱいの愛情を


見事に描き出しています。その傍らで恋する、恋に落ちていく女性の、けなげで、


いじらしい、ある意味素直になっていない部分である、独特の雰囲気もしっかり


だしている・・・・


Heart Wave・・・


さすがです、結子さん。


どの角度からみても、息をのむような美しさを携えながら、グラデーションのように


微妙に彩りがかわっていくような詩織の感情、表情を、ややオーバー気味に


わかりやすく、演じていますね。ある意味、いままでみてきた役どころの中で


詩織が一番、「やりすぎてる」感があります。


でもそれは、結子さんが「詩織」という女性像をかみ砕いた結果、ひとつひとつの


思考、動作、発言にインパクトを与えることを良しとしたからなのかもしれません。


こういうちょっと舞台劇的な、やりすぎてる部分も、意外に新鮮で楽しめてます。


おそらく、ドラマが進むにつれ、恋愛モードが高まるにつれ、持ち味の繊細な表情、


人らしい喜怒哀楽の感情表現、視線の動かし方などがふんだんに出てくるのかも


それませんね・・・


期待しています。































Heart Wave


ほんとに結子さんらしい、なりっぷりだった・・・それは。


落ち込む大雅(松本潤)に対し、彼の持ち味、やさしさ、長所・・・


彼自身さえ気づいていない自分のいいところというものを、


結子さん演じる詩織は、やさしく、独り言のように、かつ具体的に


こまかい点を例にいろいろ挙げながら、「そういうところは素敵だ」


と伝える・・・


こんな雰囲気で、自分のよさを認めてくれたら、それは惹かれるはず。


ドラマでも映画でも、人のもつ魅力・息吹を感じさせ、言葉や表情、


しぐさ、感情に説得力ある演技をするのは、結子さんの真骨頂です。


こういう人は、きっとどこかにいるに違いない、でもなかなかいない、


こういう存在を作り出すのが、見事です。


Heart Wave・・・


第3話でみせた、この説得力は、結子さん自身が、常日頃から


その人の長所、魅力、よさを自分なりに感じ取って、その部分への敬意を


忘れない人だからこそ、醸し出せる”味わい””雰囲気””オーラ”がもたらす


ものだと思います。



大雅が詩織に「好きだ」と告白しました。


好意を受け取った時の、内心複雑な信教の女性の繊細な表情が、


ほんと見事でした。


まっすぐ大雅の目を見ずに、「すきなひとがいます」と言った


詩織の心境が伝わっってきたような気がしたんです・・・


本当に亡き夫の存在が心のすべてを覆い尽くしているなら、


相手の目を見て、自信を持っていまの気持ちを伝えるんじゃないか・・・


どこか自分の心が許せるくらいの魅力をもった人が現れたからこその


どこか強がりで、微妙な雰囲気をもたせたのではないか・・・・


詩織の心のスイッチを、結子さんがどう描いていくか・・・


楽しみです。

































Heart Wave


結子さんの久しぶりの月9の連ドラが始まった。


過去をふりかえるように、松潤演じる大雅の心の独白から

のスタートには、結構個人的に好きなパターンであったので、

ものすごく期待してしまいました。

あとドラマ中に展開される風景の捉え方など、いい感じだと

思っていましたが・・・


唐突すぎる場面の展開、出会い、独りよがりでプライド高い、

ややナルシスト系の人物を松本潤にあてがうパターン、

はやく人物像を特定させようと、少々焦り気味の詩織のセリフ設定、

七光りと虹をかけて・・・「うまい」と思わせてる部分等、やや首を

ひねりたくなる部分も多かったと感じました。


せっかく結子さんをヒロインにもっていくのですから・・・

それに結子さんとの共演で、松本潤さんの幅をもっと広げるられる

チャンスかと思いますから・・・

もう少し腰をすえて、場面をつくってほしかったし、掛け合いが面白いだけの

寸劇のような展開はさけてほしかったように感じました。


ドラマの内容への興味が薄れたおかげで、結子さんのたちふるまい、演技に

より注力できたのは、幸いです。

気が強くて、相手が誰であろうと自分を主張でき、人の心を汲み取れるから

放つことのできる言葉、表情・・・そういう才能をもつ異性にふれて、恋に

落ちる・・・「花男」でみたような役どころを結子さんが演じていた。

でも、やはり、同じマシンガントークで相手を言い負かせる気性の女性でも

結子さんの場合、いっそうの説得力がます。

まなざしの鋭さ、語気、声のトーン、時折みせる表情のやさしさ・・・どれを

とってもこれは惹かれる・・・と思わせる力、魅力が強い。


この詩織という女性をつくりあげるために、動作や口調のスピード、

身動き、視線の強さ、などを結子さんなりに考えて、演じられていた。

このあたりができないと、、いつも同じ役しか、同じようなキャラクターしか

できない印象が強くなるのだが、どんな役どころにも、自分をあわせて

ちょっとした仕草や動き方までかえるほど、なりきってしまう結子さん

らしい、結子ファン冥利に尽きる第一回目でした。


とくに気に入ったのは2場面。

楠航太郎の墓の前で大雅を見かけたときに、空をみあげてそっと変えた

表情の繊細さ・・・そのうつりかわりで空の変化と、大雅になにかを感じた

女性の心の変化までも、見事に表しているようでした。


もうひとつは、事務所内で大雅に迫られ、そっとやさしく一言ささやくだけで

相手のトラウマや傷を癒してしまうような見事な表情と声のやさしさ。

こういう人なら、惹かれてもしょうがない、惹かれずにいられないと、誰もが

思ってしまうような説得力ある演技・・・


Heart Wave・・・

ほんとに素敵でした、結子さん。多くの人の期待をうけて、いろんな

役どころを演じることになっても、その役どころの人となりから、仕草まで

自分を変えてしまえる応用力と、結子さん自身が持つ表情の美しさや、

自分のいい点を理解しえるからこそ、相手の良さがわかる包容力、

安心感といったオーラが放つ光が融合して、この人の魅力となっていると

感じます。

期待に見事に応える努力やプロ意識・・・見習うべき点です。

そう言う意味でこのドラマ、これからも期待しています。もっともっと

竹内結子さんの輝きが感じられるようで・・・





























Heart Wave


胸のすくような爽快感、おだやかな清涼感、

なんどみても心地よい・・・

まばゆいばかりのオーラを全身にまとった結子さんが

ほんとキラキラ輝いて・・・


http://www.suntory.co.jp/beer/premium/cm/index.html

あらためて、結子さんの美しさ、魅力の純度の高さを知る

このCM。


なんだろう・・・この人のさわやかな透明感。

くせがなく、こびがなく、人工的な無機さがなく、誰もが

受け入れられ、心を惹かれ、もたらされる安堵感にひたる・・・

自然のなす力なのか、そう深い大地の中で研ぎ澄まされて、

不純物のほとんどないクリスタルが放つ、まばゆくて

やさしくて、魅入られて、人の手では作り出せようがない、

自然界がなす"力"がみせる、尊いきらめき・・・

結子さんのオーラにはそんな輝きが見える・・・


本人の”魅せること”への努力も、もちろんある。

結子さんのまとうオーラは、自分自身の魅力、良さを

自分自身でよく理解するがゆえ、他人のよさに気がつき、

評価できて、かつ配慮が行き届くから生じてくる、

”やさしさ””安心感””存在感”を放っている。


自分の欠点や弱みも当然受け入れ、同時に自分の

いいところも認めて知っている人・・・

自己のいいイメージをもつからこそ、他人にたいしても

欠点や弱みを受け入れられるし、いいところを見ようとする・・・

結子さんに感じるオーラは、そういう人がもつ、

まなざしの力、おだやだかで自信に満ちた表情、

凛としたしなかな姿勢、などが共鳴しあって

もたらされるのだろう。


どんなにきれいに着飾っても、流行のメイクをしても、

自己の迷いの無さ、プライドに裏打ちされた、他者への

思いやりをもち続ける人には、内面からのきらめき、オーラに

太刀打ちできないだろう。

このCMの結子さんの姿勢、仕草、表情・・・すべてが

人が作り出せる魅力のうち、もっとも素朴で、もっとも純粋な、

究極に近いのものを象徴している。

”純度”が非常に高いのだ。


Heart Wave・・・

こんな高いレベルの魅力を、解き放てる結子さん、

本来もっている才能が、なんらかげることなく、いま、

よりその輝きを増している・・・

こんな才能にめぐり合え、同じ時代を生きていることに

よろこびを感じます・・・




















Heart Wave


不思議と余韻の残る映画だった。
世間向けにPRされている「首相暗殺犯に仕立て上げられた男」
という文句からは、権力、陰謀、裏の組織etc.のキーワードがあり
ある意味、現実に起こりうるかもしれない権力同士の力学を、
壮大かつスペクタクルに描かれる・・・そんなイメージをもっていた。


個人では太刀打ちできないような大きな力に対して結子さん

演じる役が、どう立ち振る舞うのか、そして結子さんがどんな

魅力を見せてくれるのか・・・


しかし、実際にこのように想像していた背景から展開されるような物語が
きっかけとなるのだが、事件の謎を追い、その帰結を見ての爽快感を

期待して、この作品を見てはいけない。


そのことは、この映画の「よさ」を感じると同時に理解できる・・・。
この映画は、青春時代のさりげない、平穏な日々のひとつひとつが、

大人になったいまでも実は貴重な体験、経験となって、気がつかない

うちに自分の財産となっている、そんなことを教えてくれる。
そんな日々を無駄ではない、キラキラした時間なんだ、いいことも

つらいことも、いまの自分があるのは、そんな経験のおかげなんだ、

という意味で、歌手の絢香さんは、「Jewerly day」という歌にしている。


そんな彼らの青春の一コマ、一コマがいろんな伏線となって、それが

すべて物語の中で結びつき、展開が進んでいくのは、べたな感は

多少あるが、安心感があって、面白く感じた。

ややありえない都合のよい進展、物語の大きさを度外視した個々の

登場人物の人それぞれを描き、そこにメッセージ性を加えるあたり、

舞台演劇のストーリー展開そのもので、実際見終わったあとの

余韻感、やんわりとした気持ちの収まり感は、舞台演劇をみた後の

ものと同じだった。


たしかに楽しめる作品。
2回みたが、実は見れば見るほど、その面白さというか、物語の

世界や、描きたかったこと、キャスティングの妙、俳優陣のうまさなどが
味わえる作品のように思う。いい余韻を味わえる、そんな作品だった。


今回の結子さん。
主人公の大学時代のサークルでの友人かつ元恋人。いまは、別の

男性と結婚し一児の母でもある役。


演じる晴子の年齢は不明だが、いまの結子さんとかわらない設定

であれば、青春時代の回想シーンは、10年以上も若き日の自分を

演じることになる。
これまで、数年程度の逆行、若い頃を演じるのは見たことがあるが、
これほどの若返りは、はじめてみることになった。


そして・・・「見事」の一言に尽きた。
18~22才頃の”晴子”は、たしかに20歳前後の女子大学生の
はつらつさ、はじけている輝き、人生経験の少なさから垣間見える、

幼さ、怖いものしらずさ、無邪気さ、があるのだ。ほんとうに

"この時代の晴子"がいた


そして現在・・・"一児の母である晴子”は、たしかに人生経験を当時より
多くふんで、いろんなことを見てきたことからくる落ち着きがあって、
しっかりと大人の女性だった。どちらの晴子も本当に美しいのだが、

20台前半の"晴子"のきらめきと、20台後半の彼女のきらめきとは、

明らかに異なっている。
トーンが違う、光の質が違う。顔のしまり具合が違う。これはシワのこと
ではなく、学生と主婦では、時間の進み具合が違うし、責任感も違うこと

からくる、のんびり度、余裕度の差である。


なにもかも自由な学生時代に比べ、就職・結婚と人生の階段を上るほど、

悠長にすごせる時間は減ってくる。"いまの晴子"には、学生時代

との経験の差がでている。ひいては、体の、とくに手の動きのスピードも

異なっているようにさえ見える・・・、
これが、結子さんの表現力だ
震え上がるような感動を覚えた・・・


どちらかといえば、"若い頃の晴子"に結子さんは、エネルギーを

使っているはずだと思う。
笑い方でも、"若い頃の晴子"のほうは、大きく口元をひらき、

結子さん独特の大きくて真っ白な前歯を強調して見せている。

そのことで、はつらつさや無邪気さが感じられ、ぐっと若く、すこし

幼く見える。


また瞳の輝きも、この頃の晴子は量的に多く感jられる。それが好奇心

旺盛で、怖さをしらない純粋さを感じさせられる。
恋人だった主人公の青柳に、別れをつげる当時の回想シーンでは、

ちょっと間延びした表情でもって、ぼそぼそ語っている。

このある意味、しまりない表情が、どこか可能性をひめた若い女性の

余裕、まだ未熟な部分を強調する。

この表情は、結子さんが自分自身を納得させながら、相手に問い

かけたり、また自問自答するシーンを演じる際に、よく使われる彼女

独特の表情。

自分の中でいろんな感情が交錯して、答えを出し切れない状況を、

とてもよく表す表情だと思って、いつも感心していた。
それを、彼女はまだ迷いの多い多感な時期の"自分"を表す表情にもって

きたのだ。
このあたりは、結子さんの表現力のオンパレードで、女優竹内結子を

イレクトで感じることができ、ファン冥利に尽きるシーンの連続であった


また"今の晴子"は、結子さんがほんとにいまの自分自身のまま、

自然体で演じていたのだろう。
デパートで子供をさりげなく気遣う、目線や仕草、手をつなごうとする

姿勢まで、ほんとに母親の雰囲気そのもの。

小さな子供をもつ女性なら、きっとこうするであろう、仕草を演出なしで

表現できる・・・このあたりが、作り手側に信頼や安定感を感じさせる

要因なのであろう。

最近感じる引き出しの多さが、より作り手川の期待を大きくしている。

ぶっとばされようが、下ねたをふられようが、子供にかわされようが、

どのシーンでもきちんと無理なく対応できる力、向き合える度量の

おおきさ・・・こういうのも結子さんの安定感につながっている。

しなやかさをもった強さが、結子さんには備わった。やさしい雰囲気

だけの女性ではなく、はっきりとした”敵”に対しても、正面から向き合える

”強さ"の空気・・・失敗しても落ち込んでも這い上がってくる泥臭い

空気・・・結子さんが醸し出すあたらしい空気が、最近のしなやかな強さ、

安定感につながっている。


しかもいつもながら感じ、惹かれることだが、自分以外の誰かの

セリフ中でも、それを聞いて自然に反応して、感情表現をしている

のが結子さん
今回もとくに、劇団ひとりさんとの病室のシーンでの、相手への思いやり、

話を聞いたことによる心の動揺、周囲への配慮…

まさに"晴子"がそこで生きていた。
こういう演技の姿勢から、どんな相手に向き合っても、自分の気持ちを

正対させている姿が想像できる。

この人の人間的な力の部分である。多くの人を惹きつける力は、本人の

意思がもたらすこういう姿勢をつつけてきたことによって、おのずと

備わっていったのであろう…
 
Heart Wave…
この作品で、結子さんが画面に現れるたびに、惹かれていた

自分がいた。
おそらく、ファンでなくともそう感じた人が多いと思う。
それは、一年一年増し続ける竹内結子さんの輝き以外、理由が

見当たらない。
誰をも魅了するその美貌の輝きはいうまでもなく、自分が進んで

いる道の自分なりの確かさ、解答がでているんであろう…


そこから生まれる自信…気持ちの余裕に、持ち前のやさしさ・相手の

よさに気づき、つねに周囲に配慮できるるセンスが加わって、いっそう

彼女自身が輝いている…ように感じる。


画面を通じて、一場面ごとに感じた「惹かれる感覚」…
年齢を重ねるごとに増す「人の魅力」という"類まれな才能"が、

その感覚を呼びさましている…

ただ憧れるだけでなく、少しでもそのエッセンスを人に感じてもらえるよう、

もっと心の根源的な内側から自分を磨くことの努力をしつづけたい、

とも思う。


この作品の中村監督が、試写会舞台挨拶で、結子さんに送った言葉…
「男・竹内結子」
どんなときでも絶大な信頼と期待を寄せることができるうえ、それに対し

期待以上の結果を出し続ける安定感と才能、見えない部分で続けられ

ている向上心に満ちた努力…
そんな存在に触れた人だから、感じざるを得なかった一言だと思う。


最後の場面で、結子さんが登場したのはうれしかった。

ただでさえ出演した作品を見終わった後は、余韻を残す女優さんなのだが。

カメラ目線で微笑まないのがいい。

エスカレーターをおりていく結子さん・・・

これまで以上にセンチメンタルで、ずっと漂い続ける余韻が残った・・・

これも結子さんの力なのだ・・・








  
たった一言なのに、気持ちが
胸に響いてくる人がいる・・・
「大丈夫」の言葉が、不安を消し、
はっと目の前が開けるような
安心感を投げかけられる人がいる・・・
こちらの迷いを察し、親身な言葉で
一緒に受け止めようとしてくれる人がいる・・・
言葉には”力”がある、と思う。
言葉は、その文字の意味するもの以上に
人の”情”や”想い”をのせて、相手の心へ
届かせることができる・・・
”想い”をこめた言葉は、頭ではなく
直接心に響いて、言葉の意味だけでない
情を通い合わせることができる。

 

このすばらしい知恵と文化を・・・
たんなる伝達手段や、ひとを傷つける道具に
するのはあまりにもおろか。
世の中、うわべだけの美辞麗句や、おとしいれる
ための誘惑、ねたみ、中傷、威嚇、畏怖、
こういったものを相手に負わせるために、使われる
言葉のなんと多いことか・・・
心とうらはらの自分を省みない人のなんと多いことか・・・
気持ちを乗せない、その場しのぎの言葉を吐く
人のなんと多いことか・・・
あやまった言葉の利用方法を知ったせいで、
言葉を素直に信じられない世の中になってしまった。
素直に受け止めてはいけなような世の中になってしまった。
でも・・・
冒頭のような心を言葉にのせてつたえてきてくれる
人がいる。
そういう人の言葉は、胸にしみいって、ありがたく感じる。
相手のぬくもりとともに、抱きしめることができる。
その温かみが、笑顔になったり、涙となってあふれたり・・・
”感謝”という感情にかたちをかえていく・・
こういう人たちの、想いをうけとめられる心の
柔軟さを、心の潤いをなくさないようにしていたい。
自分を想って伝えられた言葉を、その想いごと
感じられるセンサーを持ち続けたい。
心が乾いていたり、自分を見失っていたり、
余裕がなくフラストレーションばかりためこんだ
状態では、この心は受け止められない・・・
Heart Wave・・・
言葉では伝えきれない思いがある・・というけれど、
あふれる気持ちを、なんとか言葉にしようという送り手の
情熱があれば、受ける側には、あふれるでた思いごと
伝わるものだと思う。

少なくとも、伝えてくれようとする大きな意思を感じ取る

ことはできる・・・はず。

そして、その伝えてくれようとする気持ちこそが、
人の心を動かし、言葉の意味するものを超えてあまりある
”情”というエネルギーをもたらすのだ、きっと。

ただ、いとおしくて大切な存在・・。言葉で伝えきれない

気持ちを精一杯、君の胸にとどけたい・・・という詞が

素敵です(↓)。大切な人の耳に届けと・・・



「大切な君の胸へ」  唄:藤川賢一さん
http://www.youtube.com/watch?v=QS165K-S4B4&fmt=18

               

Heart Wave

8年ほど前、TBS系列で中居正弘さん主演の
「白い影」というドラマがあった。
そのドラマに当時20歳の竹内結子さんが、共演
していた。
ドラマを見たとき、結子さんの輝きの見事さに、おどろきと
感動と憧れ、賞賛の気持ちをいだいたものだった

"笑顔"がすばらしかったのである。


結子さん演じる役どころの看護士・倫子は、

「春のような笑顔」をする人、そしてその笑顔の力が、人の

心を動かし、はげまし、命まで永らえるような"力"をもつ…
それは超能力でもなんでもなく、またなにか楽しくて
面白くて現れている笑顔ではない。


結子さん演じる「倫子」という人物は、医療の本質である
"手当て"を体現できる人であり、患者のその体に「手を当てて」、

その声に全身全霊で応えようとする、看護士の使命に
まっすぐな女性。
道端に咲くタンポポの、ちいさな息吹にも、自分のことのように
情が行きわたる女性。彼女にしてみれば、そよぐ風にも、
きらめく星にもきっと"生"を感じているのだろう。
目の前の人やこの世界に存在する息吹に、きちっと意識が届

いているのだ。


そういう人が表す"笑顔"は、微笑であっても、心をゆり動かす。
どこかあったかくて、つつみこまれて、ささくれだった心の
表面が、光沢をおびながら磨かれてなめらかになるような、
そんな心地よい笑顔…
"春のような笑顔"というのは、見事な表現であり、結子さんは、
そういう笑顔ができる女性を、文句なしの説得力をもたせて、
見事に表現していた。だれも"春のような笑顔"を否定することが
できないくらいに、実現していた。


"エネルギーをもらえるような笑顔"、"ひとを惹きつけてやまない

笑顔”、そんな笑顔が添えられる人の魅力のすばらしさ。

結子さんは、そういう笑顔に力のある人を、演じることができ、

しかも人物に応じた笑顔の力のバリエーションがあるのだから、
なおさら素晴らしい。


「いま会い」の"澪"の聖母のような迷いなく、包容力ある笑顔…
「ランチの女王」の"夏美"のような周囲をひきつけてしまう、

まっすぐな笑顔…
「サイドカーに犬」の"洋子"のような屈託のない、肩の荷がおりる

ような笑顔…


面白いから笑うのではなく、相手を想うから伴うことのできる"

人の心をうごかせる力のある笑顔"、その引き出しの多さ…
竹内結子さんのファンであり続けられる、この女優さんの素晴らしい
演技力のひとつである。


演じる人物の"生命"に、自分の全霊をこめてシンクロナイズし、

あたかもその人物の過去・現在をともに生きてきたような、その人の

人生ごと、命ごと演じているからこそ、演じる役どころ毎に、笑顔が

あたえるパワーの意味するものが異なるのだろう。


Heart Wave…
笑顔がもたらす他人へのパワー。
受け止め方や、何を得るかはそれぞれであっても、笑顔がこころを

和ませ、垣根を取り払い、そこから親近感が生まれ、癒されたり、

力をもらったり、勇気付けられたり…

そして何より、笑顔を受けた人は、その他の人にも笑顔で応えようと

する意欲を与えられる。

自分の生き方をかえるきっかけともなり、それがまた広がっていく…


最近知り合った「Mさんという女性…
この人の笑顔には、"やさしさに包まれた力"がある。
胸に染み入ってゆっくりあたためてくれるおだやかで、
ずっと触れていたい世界がある。

Mさんのやさしいオーラに包まれると、なんともいえない安堵感、

安心感…
を得られる。この人の周囲にいるひとは、本当にいい影響をうけて

いるはず。
自分が受けいれられている、という安心感…よろこび、安らぎ…


そう…きっとそう…
人の心を和ませ、安心感をあたえ、包み込まれるような笑顔と

ともに、明日をみつめるパワーをくれる人は、きっと相手をまる

ごと受け止められる心のキャパシティの大きさ、深さ、そして
心根のやさしさがあるのだ

そしてまた、相手を受け止められるだけの、自分を信じられる

だけの、”芯”のしなやかな強さも併せ持つなのだ。


自分がしっかりと根を張っているからこそ、人を受け止められる、
人の情を、心を動かすことが出来る…
なにかにあせっていたり、不安であったり、かけひきの中でしか
人と心を交わすことができていないときは、この余裕、このおおらかさが
現れないのだ。だから笑顔に魅力が、力がなくなるのだ…


竹内結子さんや、Mさんのような人でありたい…
だから、こういった力をもつ人の大いなる才能に触れる機会を
大切にしたいと、みつめていきたいと…思う。
自分自身が、他の人にそうできるようになるために…




そこを訪れたきっかけは…

急ぎ足ですぎゆく時の中、とてもさりげなく…

偶然のなかの必然に導かれた…やさしい出会い…

小さな芽生えをみつけたときのような…



空と海の澄んだ青、水平線はどこまでも一本の線でつづき、

まばゆいばかりの白い砂浜が向かい合わせにひろがる。

天の青には、ひとかたまりのわた雲がうかんで、はるか

かなたへつづく空に一点のアクセントをもたらしている。

ほほをなでる潮風はやわらかに流れ、きらめく波打ち際は、

太陽の光をちりばめたよう…



ここにくれば、胸の中がすきとおって、なにか素直になれる。

心がささくれだったとき、笑顔をなくしたとき、他人が

うらやましく感じ、心がうつむくとき、自信をなくしたとき、

前を向くのがつらいとき…

この場所は、僕にをくれる…顔をあげて前を向く勇気を

くれる…

人に笑顔をむけられるやさしさをくれる…

風の声として…かもめが鳴く声にのせて…波の音をBGMに、

夕陽に染まる海のキャンバスを通じて…やさしさだけに

つまれた空間…


ここへきて、白い砂浜に身を預け、心が潮風に洗われるのに

まかせれば、自分がつまづいている、悩みや苦しみの、

なんと小さなことに気づく。

忘れかけてたゆとり、幅、おおらかさを取り戻せるのだ。



この場所には、多くの人の足跡がある。どの人も、負うべき

重荷をせおって生きながら前を向こうとしている。なにかに

迷って、自分の立ち位置をたしかめたいとき、ひとはこの

場所へと来るんだろう…

この場所が、やさしさに包まれ、希望と勇気とを訪問者に

あたえていることは、

帰り道の、一歩一歩を強く踏みしめた足跡の深さでわかる。


この場所に宿る、「命」につたえたい…

この広い世界中で、ここにめぐりあえた偶然と、自分をみつ

める機会を与えてくれたことへの感謝



気負わずとも、自分ができることはもっともっとある、と

いうことを気づかせてくれた、この場所…


水平線にむかって、子どものようにとおく叫んでも、

僕の声は、とどかない。けど、

どうか、そのにとどいてほしい…


いつもでもこのままの自然のまま…

かわらぬ豊かで、やさしい空気のままで…



空にはペーパームーン…

月明かりに青白く光る砂には…

僕の足跡だけ…

このままここで眠ってしまいたい…

こんな夜は…















Heart Wave

映画「なくもんか」を観る。


のっけから、阿部サダヲさんのインパクトの強い個性が
存分に発揮され、周囲がそれにオーバーに反応していく。
そのうえ直接的でわかりやすいのだが、やや説明っぽくもあり
やりすぎる登場人物たちの言動。人や環境の変わり身のはやさ、
エピソードの唐突さ、展開の速さ、脚本家のお遊び的な
シーン。それは非日常を誇張していく手法で、最後にやや
強調的にメインとなる主張、時代風刺、メッセージをもりこみ、
日常にもどるスタンス。


そこには、非日常でありながら実は日常が描かれている…
どちらかというとこの作品は、劇団の舞台で展開される物語と
演出のよう。
僕自身、舞台での戯曲が好きなので、これは舞台で観たかった
作品、と思った。


阿部サダヲ演じる役どころは、天然キャラクターのある意味
スーパーマン的なようで、本当のところはものすごく人間くさかった
という姿、環境やいきる知恵でいまの自分をつくっているという
非日常の自分と、日常の自分。
"家族"というもののいろんな形に触れながら、そのあり方ではなく、
なにが大切で、しあわせなことなのかといった部分を、脚本家が
示したかった物語ではなかっただろうか。


見に行く前は、物語的におそらく喜劇であり、いろんな
エピソードを背景に、個性的なキャラがオーバーアクション的に
笑いを誘いながら、なにか訴える・・・そんな内容であろう事から、
本当のところの興味は、結子さんの才能に触れに行くという
目的がメインであった。
ストーリーの展開、演出、阿部さんの個性優先で、竹内結子ファン
としては、多少の物足りなさは感じはしたが、目的どおり、
結子さんの女優としての幅、しなやかさを感じられたことが
うれしかった。


脚本家の思いであると思われる、人情や絆が一人の個性を通じて
その深みや意味合いを伝えられようとする中で、結子さんの役は、
支えてひくときはしっかり引き、出て行くときは強調して前に出て行く、
そんなメリハリを利かせたうえにあくまでも超のつく個性のメイン
キャラを、存分に光らせる…そんな難しい役どころだったと思う。
そのうえ演出のお遊び的な要素にも、しっかり対応し、これまで
僕が見たことのなかったような味わいの結子さんを楽しめもできた。

これまで見たことのないといえば、この作品で大きく怒鳴るというか、
相手にたたみかけるような剣幕をみせるシーンが何度かあるが、
この表現も新鮮であった。


この人には、役者としてのビジュアルより、その喜怒哀楽の表現が
他の役者以上に豊で魅力的で、人間的である点に僕は惹かれていた。
特に「哀」「怒」には、人間の生の息吹そのものの涙であり、言葉であり、
「こみあげてくる」なにかを、彼女の演技から、染み入るように感じ取る

ことが出来る点が、本当に見事で、すばらしい才能と思っていた。


「なくもんか」では、とくに「怒」の表現力でいっそう幅をひろげ、
役どころや、作品自体のモチーフ、エッセンスにプラスアルファを
もたらしている。台詞回しのスピード、まくしたてる勢い、そこに
裏打ちされた自身の感情…罵るのではなく、厳しい口調ながらも
諭す意味合いの強い、ある意味やさしさのこもった怒り。
ほんとに新鮮で、ぐっと映像の世界へ引き込まれた演技で、これは
松雪泰子さんや、柴咲コウさんの演技にも感じた部分。
結子さんの進化を、あらためて感じさせられた一瞬であった。


それに圧巻は、強い個性の主役を、その生き様から愛し、支えようと

する思いからくる当然の反応、セリフはなくとも「声なき声」で、阿部さん

の言動に反応し、目立たない場面の中でも、人を支えよう、家族を守ろう

する強い役どころの意志が、結子さんを通じてしっかりと伝わってきた

部分だった。

「声なき声」は、結子さんの場合、表情だけでなく、視線の力であったり、
指先までの仕草であったり、なにかを伝えようとして、喉もとまできている
言葉をのみこむ部分であったりと、非常に多彩で結子さんの得意な部分

でもあろうと思うし、他の役者との違いを感じさせられる部分でもあろうと

思う。
「なくもんか」では、励ましや叱咤、または言葉に頼らないまなざし等で、
人を支え、家族の力になろうとする女性の姿勢が最後まで貫かれていた

点に役への熱心さと、プロとして期待に応え、結果をだす責任力を感じる。


Heart Wave…
「なくもんか」の結子さんに、もうひとつ感じた点…
それは、女性としての色香。
年相応にしっとりとした艶っぽい色気をとても感じたこの作品。
その凛として内側からきらめく美貌のゆえ、まぶしさと憧憬による
インパクトが強かったが、より一層心も充実し、自信と自分なりの幸福感に
満たされているのかもしれない。外見だけでないもので、異性をいや同性

にも感じられるであろう”色香”が深まった形でまとわり、それがますます

女優としての魅力、演技の幅をひろげたように感じる。
しかし、これは結子さんの類まれな演技力によって意図的に醸し出された

雰囲気…なのかも・・・。
そう、そうとらえるほうが得心がいった。


結子さんに、これまで以上に”柔軟さ”が加わった。
この作品では、持ち前のため息の出るような繊細な演技をみせる場面こそ、
少なかったが、脚本の色やメッセージにあわせ、どんなパフォーマンスでも
周囲の竹内結子に対する期待を、決して裏切らない…

思えば、バラエティの出演時にも、主役の阿部さんが”前”に出ていたように
感じたのは、本人の輝きはもちろんだが、作品外でも結子さんのさりげない
引き立てがあったこともひとつの要因ではないか…
プロとして仕事(作品)への熱意と敬意、共演者への思いやり…

そんなものをいつも心がけているのだ、きっとこの人は…
映画のエンドロール…「竹内結子」の文字を追いながら、そう思っていた。