精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ

 

病院・クリニックによって治療法が異なる理由についてお話します。

医療レーザーによる皮フ疾患治療のメリットを何となくでもおわかりいただけたでしょうか。

 

もちろん、医療レーザーなら何でもいいというわけではありません。

 

白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎、傷跡の治療には、それぞれの症状に適した専用レーザーを用いる必要があります。

また、傷跡一つをとっても、赤い傷跡、白いキズ跡、茶色がかった傷跡、青味がかった傷跡、ケロイド状の傷跡などがあって、それぞれに適応するレーザーが異なるので症状に応じたレーザーの使い分けが必要となります。

私が院長を務める精美スキンケアクリニックでは、日本でもいち早くアンチエイジングや皮フ疾患のレーザー治療を行ってきました。

 

現在では様々な患者さんの希望に沿った治療を可能にするために、約120台の医療レーザーや光線治療機器を揃えていますが、白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎、傷跡の専用レーザー・光線治療機器についても、日本で最も早い段階に導入し治療実績を上げてきています。

しかし、残念ながらこうした最新の専用レーザー・光線治療機器を取り揃えていない美容外科や皮フ科の病院やクリニックも多く、そういった病院やクリニックでは最新の治療が受けられないのが現状です。

施設や治療機器が整っていない病院やクリニックのなかには、最新の治療法を希望する患者さんに、専用レーザー・光線治療機器が揃っている病院やクリニックを紹介してくれるところもありますが、旧来の患者さんに負担が大きい方法や効果があまり期待できない方法で疾患を治そうとするところが多いのも事実です。

 

●そしてベストな治療には病院選びが大事です。●

 

白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎、傷跡の最新医療レーザー・光線治療が日本で行われ始めて、まださほど年月が経っていません。

 

そのせいもあり、先ほど説明したように最新医療レーザー・光線治療を行っている病院・クリニックは、まださほど多くはないのです。

そのため患者さんは、最新医療レーザー・光線治療を希望する場合には、自分が希望する施術が可能な病院・クリニックを選ぶ必要があります。

 

極端な言い方をすれば、病院・クリニック選びの時点で、すでにある程度治療の選択をしていることになっているのです。

そのため、満足度が高くて後悔しない治療を受けようとするならば、患者さん自身も自分の疾患と治療法に対する知識を持っておいたほうが良い時代になってきているといえるでしょう。

 

 

医療レーザーの利点について、もう少し詳しくお話します。 

白斑や乾癬、アトピー性皮フ炎というそれぞれの疾患の症状や原因については後で述べるとして、ここではなぜ私がこうした皮フ疾患に医療レーザーを中心とした治療を行っているのかを説明しましょう。

まず、医療レーザー治療には外科的な手術のように皮フにメスを入れることがないというメリットがあります。

 

外科手術ではどうしても出血をともなう切開や縫合が必要となるので、手術後には安静期間をとらなければなりません。
 
また、外科手術では身体への侵襲の度合いが大きくなるので、術後の合併症や後遺症といったリスクのことも考えなくてはなりません。

 

疾患の治療という目的のためではあるのですが、術後の安静期間や合併症や後遺症といったリスクが患者さんの大きな負担になることは避けられません。

しかし医療レーザー治療では、メスで皮フを切る必要がまったくないので、こうした負担を避けることが可能になります。

 

この患者さんの負担が非常に少ないという点が、医療レーザー治療の最大のメリットです。

その次に医療レーザー治療のメリットをあげるとすれば、治療における照射の強弱や回数などが調整しやすいことでしょう。

 

白斑や乾癬、アトピー性皮フ炎などの治療にはそれぞれの症状に適応した専用の医療レーザーを使います。

 

専用レーザーによる治療は、経過を見ながら出力を調整したり、治療の頻度や回数、治療部位などの選択を細かく行ったりすることができるのです。

もちろん、治療においては最初の問診・診察で方針を立てますが、それっきりというわけではなく治療経過を観察し、より最適な治療にするために細かく修正しながら〝オーダーメイド治療〞を行えるのがレーザー治療の特長です。

外科手術では、こうしたきめ細やかな治療は難しいのですが、レーザー治療なら患者さんが自分の治療経過を確認しながら判断できるのです。

私が積極的にネットや著作、テレビ出演などで、美容皮フ科、皮フ科分野の最新医療レーザー・光線治療技術を紹介しているのは、症状に苦しむ患者さんたちにこの治療のメリットを知っていただきたいからに他なりません。

 

 

 

 

美容皮フ科医師の皮フ疾患における基本スタンスについてお話します。
 
白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎といった皮フ疾患や傷跡は、生命にかかわるような機能障害ではありません。

 

しかし、症状にはかゆみや痛みなどをともなうこともあり、その辛さを解消・軽減するための治療が必要になります。

美容皮フ科医師である私は、こうしたかゆみや痛みを解消・軽減するための治療だけで良いとは考えません。

こうした皮フ疾患では、症状が外見にダイレクトに表れるために患者さんの心理に大きな負担をもたらします。

 

この心理的な負担がもとになって白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎の患者さんたちは、対人関係などで大きなストレスを感じる方も少なくありません。

私自身も子供のころ手首にあざがあり、それをからかわれた経験があるのでよくわかるのですが、他人のぶしつけな視線が心の痛みになることがあるのです。

 

さらに視線だけでなく、時には心無い言葉をかけられたりすることもあります。

 

患者さんが子供や学生の場合には、からかいがいじめにつながることもあります。

これは白斑と乾癬、アトピー性皮フ炎といった皮フ病だけではなく、外傷や火傷のケロイド、手術跡などにもいえることです。

美容皮フ科の専門医としては、こうした患者さんの心理的な負担にも配慮した治療が必要だと思うのです。

 

具体的には、


●皮フ疾患を治療し、健康で正常な機能をもたらすことを目指すだけではなく、治療に際して、患者さんに満足していただけるように、できるだけ身体的なダメージが少ない治療を選び、治療跡もできるだけ美しくすることを心がけています。

後で簡単に説明しますが、現在の医療現場では、白斑、乾癬、アトピー性皮フ炎に対しては、いろんな方法で治療が行われています。

 

そのなかで、治療に際して、患者さんに満足していただけるように、できるだけ身体的なダメージが少ない治療を選び、治療跡もできるだけ美しくするという私の方針にもっとも適しているのが、それぞれの症状に合った専用の医療レーザーを使った治療なのです。

 

ニキビにも種類があり、またその症状も軽いものから重いものまであります。

 

ご自身の悩みについて冷静に捉える意味でも、ニキビについての正しい知識に触れることにしましょう。

まず、ニキビができる場所ですが、これは皆さんもご存じのように、毛穴のなかということになります。

 

脂性肌(オイリースキン)の方は、男性ホルモンの増加や体質によって皮脂腺の働きが活発になり、分泌される皮脂が多くなってしまいます。


この皮脂が、毛穴からきれいに排出されれば問題はないのですが、洗顔の不足や化粧をすることで、皮脂やアカなどが毛穴に押し込まれ、毛穴が詰まる状態になってしまうとニキビになるのです。


この毛穴が詰まる状態を、毛穴が角化しているともいいます。

 

この状態は、専門用語でコメド(面皰)といいますが、一般的には黒ニキビや白ニキビと呼ばれています。

 

毛穴が開いて詰まった皮脂やアカが来る組み合わせ見えるのが黒ニキビで、毛穴が閉じて盛り上がって白く見えるのが白ニキビです。

 

こうした黒ニキビや白ニキビをそのままにしておくと、詰まった皮脂やアカに桿菌が増殖して炎症を引き起こします。

 

これが赤く腫れたような赤ニキビの状態です。


この赤ニキビを放置しておくと炎症がひどくなって、周囲の組織にまで炎症が広がることもあります。

 

また、赤みが気になって潰すと、組織が傷ついてしまいます。

 

炎症や潰した跡がケロイド(火傷跡のような状態)のようになったり、クレーター(夏ミカンの皮のようなくぼみ)になってしまうと大変です。

このように、ひと口にニキビ治療といっても、ニキビができはじめている段階と黒ニキビや白ニキビ、赤ニキビの段階、そして赤いニキビ跡の段階、さらにケロイドやクレーターになった段階など、それぞれに合った治療が必要になってくるのです。

しかも現在、ニキビで悩んでいる方は、この各段階が同時進行しているのではないでしょうか。

 

ニキビには総合的な治療が必要だと述べたのは、こうした理由によるものなのです。

 

最初に、黒ニキビ、白ニキビの段階と、赤ニキビの段階とを分けて考えます。

黒ニキビ、白ニキビを治療するには、毛穴に詰まっている皮脂やアカを取り除いて通常の状態に戻すことと、新たに黒ニキビ、白ニキビができないように、皮脂の分泌を抑えて毛穴が詰まらないようにしなければなりません。

また、アクネ桿菌が増殖して炎症を起こし、ケロイドやクレーターなどのニキビ跡の原因となる赤ニキビにならないように注意します。

そのために必要なことは、お肌のコンディションをニキビ肌ともいわれる脂性肌(オイリースキン)から健康な肌に改善することが肝心です。

 

脂性肌が改善されれば、毛穴に皮脂やアカが溜まりにくくなります。

 

それとともに詰まった毛穴のフタになっている角栓を取り除く必要もあります。

 

こうしておけば、毛穴から皮脂やアカ(いわゆるニキビの芯)が排出されます。

黒ニキビ、白ニキビが炎症を起こさないようにするためには、先に述べたことと、アクネ桿菌の殺菌が重要なことになります。


赤ニキビの治療も、アクネ桿菌の殺菌と角栓を取り除いて、皮脂やアカを毛穴から排出することが最優先されます。
 

以上のことを整理すると、現在行われているニキビの治療は、
・皮脂肌を改善して、皮脂が過剰分泌しないようにする
・毛穴が詰まらないように、角栓を除去する
・毛穴のなかから、皮脂やアカを排出する
・黒ニキビ、白ニキビが赤ニキビにならないように、赤ニキビは炎症が治まるようにアクネ桿菌を殺菌する
といったことが必要になります。

 

ニキビの悩みは、四つの条件を満たす治療法があれば解決できます。


そして、その条件を満たす治療法のなかで、もっともシンプルなものが、美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーとの組み合わせ治療なのです。
 

美肌レーザーは、シワやタルミ、シミ、ソバカス、クスミ、アザなどを改善するだけでなく、肌質改善やお肌のコンディションを整える効果や開いた毛穴を引き締める効果があります。
 

また、ニキビ・アクネスレーザーは、塗り薬やレーザー・ピーリングでもなかなか治らなかったニキビに、高い効果を発揮する治療器です。

 

それもそのはずで、ニキビ・アクネスレーザーはアクネ桿菌の殺菌にもっとも効果があり、しかも身体には無害の光線を照射できるよう研究・開発されたものだからです。
 

さらに、ニキビ・アクネスレーザーは、レーザー・ピーリングや塗り薬と比べて、短期間でアクネ桿菌を殺菌することができます。
 

このように、美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーの組み合わせ治療は、ニキビで悩んでいる方にとっては非常に有効なのです。
 

次に、基本的なニキビ治療である美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーのニキビ退治効果を、さらに高めるためのプラスアルファの治療について説明しましょう。
 

まず、美肌・アクネスレーザーという美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーとの組み合わせ治療と同じような効果を持つ治療器があります。

 

ニキビ体質の方には、ニキビができやすい部位がある程度決まっていることがあり、そうした部位に追加治療としてこの美肌・アクネスレーザーを使用するのです。


美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーの組み合わせ治療のほうが効果は高いのですが、手軽な治療を希望される方には、美肌・アクネスレーザーをお勧めすることがあります。


高濃度のローションや誘導体、イオン導入機という、より吸収効率の高い治療法が登場してから、ビタミンCを含有した塗り薬がにわかに脚光を浴びるようになりました。

 

こうしたアイテムは、小ジワ解消や美白効果だけでなく、抗酸化作用や殺菌作用などもあり、ニキビ治療への効果も認められています。

 

わたしたちのクリニックでは、美肌レーザーとニキビ・アクネスレーザーの組み合わせ治療を基本として、オプションに美肌・アクネスレーザー、高濃度ビタミンCや誘導体のイオン導入などを加えてニキビの徹底治療を行っています。


これまで、あまりにも多くの治療法を説明しましたから、読者のなかには、「この全部の治療をしなければいけないの?」という疑問を抱かれる方もいらっしゃるかも知れません。
 

しかし、実際にはそうではなく、美肌レーザーだけで十分満足されている方、ニキビ・アクネスレーザーだけできれいにニキビを改善された方、過去には、レーザー・ピーリングの治療だけを継続的に行って、効果を上げた方もいらっしゃいます。


その一方で、基本の組み合わせ治療に、いくつかのオプション治療を追加して、ようやくニキビが完治した方もいらっしゃいます。

 

当然のことですが、症状や体質、肌質によって、治療内容や治療回数は違ってくるのです。そのため、最初に診察や検査をした後で、患者さまの希望や都合を反映させた個別の治療プログラムを作成しています。


治療期間中、経過の観察結果によっては、そのプログラムを修正することもあるのです。
 

こうした手間のかかる治療計画を立てていくのは、ニキビはきちんと正しい治療をしなければ、すぐにまた症状が戻ってしまう可能性が高い皮膚の病気だからこそです。


また、ニキビが治ってもニキビで炎症を起こした皮膚が赤くなってしまったり、ニキビ跡が残っていることがあります。

 

ニキビの総合的な徹底治療というからには、こうしたニキビの炎症の跡や、皮膚に残った跡も改善する治療法を用意しています。


まず、美肌レーザーですが、進行中のニキビだけでなく、ニキビの炎症で皮膚に残った赤みやデコボコの跡にもある程度の効果を発揮します。
 

赤みが残ったニキビの炎症の跡は、赤アザや赤ら顔の治療に用いる赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーがぴったりと適応します。

 

赤アザ・赤ら顔・血管収縮レーザーは、皮膚の赤みを取る効果が抜きん出ており、赤いニキビ跡だけでなく、赤ニキビの改善にも効果があります。


デコボコになった皮膚の改善は、従来は治すことができないとされていましたが、若返り用の医療レーザーを使うことで、かなりの改善効果が得られるようになってきました。

 

デコボコの皮膚に対して、もっとも大きな効果が期待できるのは肌質改善レーザーやシワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーの治療で、痛んだ皮膚の表面を改善しながら、真皮層のコラーゲンやエラスチンの産出を促して、スキン・テクスチャーを改善していきます。


肌質改善レーザーやシワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーでの治療は、痛みやダウンタイムが最小限に抑えられていながら、高いスキン・テクスチャーの改善効果が得られるのです。

 

先ほどのシワ取り治療を例にとって、次に治療効果と治療に伴うリスクについて簡単に説明しておきましょう。
 

この場合、効果とはもちろんシワが消えることです。次にリスクとは、
①身体へのダメージがあること
②術中・術後の痛みがあること
③術後の安静・休養期間が必要なこと
④術後の色素沈着など、合併症が残ること
⑤はん痕が残ること
などがあります。
 

効果がより大きく、リスクがより小さい治療が〝ベスト?なのですが、これまではそうした理想的な治療法はありませんでした。

 

そのため、治療効果のメリットと、リスクというデメリットの両方を検討して〝ベター”な治療法を選んできたのです。


わかりやすいように、フェイスリフト手術とケミカル・ピーリングによる治療を例にとりましょう。
 

フェイスリフト手術は、治療効果という面ではもっとも期待できますが、その反面、身体へのダメージや術後の痛み、長期にわたる安静・静養が必要などのリスクが伴います。

 

さらにフェイスリフト手術では頭髪のなかや耳のラインに沿って切開するため、その手術跡はほとんど目立ちませんが、それにしても手術跡が残ってしまうというデメリットが生じてしまうのです。
 

反面、ケミカル・ピーリングは、こうしたリスクはほとんどありませんが、シワを取る効果という点では、大きな期待はできません。

 

こうしたジレンマを何とか解消しようとして医師や研究者は努力してきました。


その結果、美肌レーザーや深層美白レーザー、シワ・タルミ取りレーザー、美白レーザーなどは、かなり理想に近づいた治療法といえます。
 

つまり、シワを取る効果の面ではフェイスリフト手術に近く、リスクという面ではケミカル・ピーリングとさほど変わらないのです。


現在、わたしたちのクリニックでは、シワ取り治療においては、これらの機種による治療がメインになっていますが、それにはこういった理由があったからです。

 

そして、これらの機種のなかから、さらに効果とリスクの両面を考えて、患者さまと一緒に最適な治療法を選んでいくのです。