フリージャーナリストの後藤健二さんまでも殺害するにとどまらず、さらなる攻撃さえも警告する「イスラム国」。日本でも「国内テロ」への不安が高まるなか、芸能界にもファン対象のイベントなどを開催することに動揺が広がっている。


 1月31日に各地で開催されたアイドルグループ、AKB48などの握手会イベント。インターネットの掲示板で殺害予告が書き込まれたことで、会場に緊張が走った。

 書き込みは昨年12月25日付で、実在する市民団体を名乗って「連続テロを実行する」「来年1月31日京セラドーム大阪を武装襲撃します」などとしている。

 この日は、AKB48が大阪・京セラドーム大阪、SKE48が名古屋・ポートメッセなごや、NMB48が千葉・幕張メッセで、それぞれ握手会を行っており、所轄の警察が特別警備を行うなど厳戒態勢で臨んだという。


 AKBでは昨年5月、岩手・滝沢市で行われた握手会で、メンバー2人が、のこぎりを持った男に切りつけられる事件が起きており、「手荷物は会場に持ち込めないようにするなど、警備態勢を強化していますが、完全とは言いがたい」とアイドル誌記者。

 今回の書き込み自体は、イスラム国とは直接関係はないと思われるが、「アイドルの握手会イベントは、不特定多数の人が集まるので、不安がないともいえない」と芸能関係者。「現時点でイベントを中止するような動きはないが、今後どうなるか」とも。

 コンサート会場も同様だ。「人気グループのコンサートになると、会場内ではなく、会場外にも人が集まる。こうした場所まで警戒を広げるのはきわめて難しい」と音楽関係者も困惑する。警備員の増加などを検討する動きもあるという。


 卑劣なテロリストにささやかな楽しみが奪われることがあってはやりきれない。


参照元:http://news.livedoor.com/article/detail/9746192/