年末中に完了したかったのですが、亡母の相続関係で登記と証券会社だけが残ってしまいました。冬期講習だ受験だと出稼ぎが忙しかったのが主要な原因ではあったのですが、銀行関係の手続きをひとつひとつ終えていくたびに、母の記憶が無くなっていくようで妙な寂しさもあり、先延ばしにしてきたのも事実です。

そうは言っても、放置しておくわけもいかず、ようやく大学受験の指導が一段落して、登記をやってみようと思ったのです。

まあ、一応相続を業としていますので、必要書類はすべて集め、登記申請書もネット上で法務局が出しているのを参考に作成し、地元八王子支局まで過不足がないか相談に行ったのであります。

相談コーナーなるものがあることは知っていましたので先客が一人いるものの番号札を引いて待っていました。個室でも何でもないので先客の話も筒抜けなのでありますが、これも相続登記らしく、いくつもの不動産があって結構面倒そうでした。

法務局というのは昔は無愛想で有名でしたのですが、今回の係員も聞いていると若干べらんめえ調で、妙に上から目線で話しているようにうかがわれました。でも、相談者が「これは代書屋さんに頼んで書いてもらったほうが…」なんて言ったら、これをこう書き直すだけなんだから「そんなものに4万も5万も払わなくても、ここをなおすだけでいいんだから自分でやりなさいよ」だって・・・・おいおい、オメエも退職したら司法書士に登録するんじゃねえのか、と心の中で突っ込んだ私でした。

さて、私の番がきたのですが、相続登記に必要と思われる書類を持参したと言ったら、説明はいいから全部出せと。

まず、いきなり登記申請書にダメ出し。おいおい、法務局のHPからとったやつなんですけど…。後ろの引き出しから申請書のひな型を出してきて、ここをこう揃えて書けだのナンだの。

ただ、助かったのは評価証明書から登記費用も計算して出してくれて、上記書式に記入、訂正するこことここに認印を押すだけにしてくれたこと。また、費用を持参していることがわかると、このまま隣で申請していきなさいと、遺産分割協議や印鑑証明などのコピーもとってくれて、「原本還付」「原本に相違なし」の判子も押してくれたこと。

ただ、母の持っていた浜松の土地だけはあちらの法務局に郵送で手続するしかないので、そのやり方も八王子の処理が終わったら教えてやるから、とりに来たついでに寄ってきなと。

公的書類に不備がなかった分、話は10分ほどで済んでしまったのですが、最後には「オレ、朝から休みなしでやっているから疲れちゃってさ」などとの宣って、まだあと一組私の後にいるのを知って少々ガッカリしていましたっけ。

終わって、新たに渡された申請書に記入し、58,900円分の印紙を貼付して10日の完了を待つのみになりました。

とりあえず公的な書類や遺産分割協議書がしっかりしていればあとは何とかなるということがわかったのであります。法律上、業としてやることはできないし、これからもそうあることのない作業ですが、複雑なものにならなければ自分でもできますよね。レッツ・トライです。