道尾秀介『ソロモンの犬』 | 文学どうでしょう

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ソロモンの犬/道尾 秀介

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道尾秀介『ソロモンの犬』(文藝春秋)を読みました。

大学が舞台の青春ミステリっぽいですが、事件は一人の少年の事故死。犬が道路に飛び出して、少年はロープを握ったままなので、トラックに跳ねられて死んでしまいます。

事件の謎はともかく、道尾秀介という作家は、なんというか一言で言うと非常にうまい作家だと思わされました。悪く言えばぎりぎりかなと。

つまり、事件に関係のない部分で叙述的なものを二転三転させるわけで、それは巧みで素晴らしいわけですが、ミステリ的にはぎりぎりかなと。いいんかなと。まあ「ミステリ的」なんてものは、あってないようなものですが。

ぼくはとても楽しんで読みました。終わりが気になって気になって(笑)。えっ、ああ~! おっ、おお~!! という感じでした。事件には関係のない叙述的な部分でですけども。

気になる方はどうぞ読んでみてください。

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ではリンク。犬つながりで、

宮部みゆき『心をとろかすような――マサの事件簿』辺りはどうでしょうか。宮部みゆきばっかですね。好きなんです宮部みゆき。

心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)/宮部 みゆき

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