絶好調の人が周りにいる時、どんな反応をしますか? | 『脳磨き:幸せで豊かな人生を築くための脳科学』岩崎 一郎

絶好調の人が周りにいる時、どんな反応をしますか?

野球には、“Hitting is contagious.”という言葉があるそうです。絶好調の選手がいると、その勢いがチーム全体に伝染するということです。

実は、それが科学的に正しいことがわかってきました。

米国カリフォルニア大学サンディエゴのボック博士らの研究をご紹介します。

野球史上で1945年以降に毎試合ヒットを打った選手を調べてみると、シンシナチ・レッズで44試合連続ヒットを打ったピート選手に始まり、ミルウォキー・ブリューワーズで39試合連続のモリトー選手、フィラディルフィア・フィリーズで38試合連続のローリンズ選手、ボストン・ブレーブスで37試合連続のホームズ選手など、多くの選手が知られています。

連続30試合以上に渡ってヒットを打った選手とその時のチームの打率、それから、絶好調の選手がいない時のチーム打率を比べて、統計的に意味があるかを調べています。

この研究からわかってきたことはなんと・・・・

絶好調の選手がいるときには、平均でチーム打率が11ポイントあがるのだそうです(n=151)。

これは、たまたま技術力があるチームだった、相手チームが立て続けに弱かったということではないことがわかっています。

なんとなく、このようなことを感じている人は多いと思いますが、科学的に検証しても、やはり絶好調の選手がいるとチーム全体の調子も上がるのです。

ですから、ご自分のチームや会社に絶好調の人がいる場合は、足を引っ張るようなことをせずに、その人が絶好調な状態をできるだけ続けられるようにサポートしてあげると、チーム全体の調子も上がってくるということです。

 

絶好調の人が周りにいた時、あなたはどんな反応をしますか?

 

 

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