蘇生。

昨夜
わたし
死にました。

朝起きたら
わたし
生き返ってました。

夢の中で

わたしは
死んでたんです。

姿もなかったんです。

泣きながら
目覚めたら
ちゃんと
肉体ごと

わたしは
存在していました。

わたしは
昨夜
死にました。
そして
また生き返りました。

3月30日
「死」


朝方

空がようやく白んで来た頃

部屋の電気を点けたままにして

眠っていたことに気付き

一瞬起きて

消灯して
 
また寝ました。

ずっと見ていたのかも

知れませんが

夢を見ました。



夢の中で

わたしはどうも

死んでいるようでした。



死因は解りませんが

多分

その前に見ていたことを

断片的に思い出すと

ちょっとした川のような

深くて流れもある

大きな側溝に

自分の運転ミスで

愛車(旧車のMINI)ごと

落ちて水没してしまったこと

と思われます。


次の場面は

実家にいました。

わたしは

死んだことを悟ろうとしていて

そこにいる

父、母、妹、おいっ子に

「わたし、本当に死んだの?」

「声聞こえる?」

「わたしの姿ってもう見えないの?」

って聞いてるんです。

わたしが死んだのに

誰も悲しんでもない。

妹は

「あ、見えへんよ」って言うし

おいっ子もそっけない。

父は椅子の上に乗り

キッチンの棚の天袋の整理を

していて

見えないとは言え

片付けに集中していたり忙しそう。

家族たちは淡々と

悲しくも無さそうで

むしろ

もう、死んでしまったから

仕方がないって言うだけ。



なんだか

とても悲しくなりました。


分からない間に

わたしは死んでしまっていて

しかも家族たちにも

そっけなく扱われて。


死んでしまったから仕方がない。」

わたしと会話はしていても

姿は家族の目に映っていないのです。


死んでしまったんだ。

わたし

もう死んでるのだ。

って悟ると

悔しいのと悲しいのとで

どうしようもなく

泣いてしまいました。

涙が止まらなくなり

号泣のまま

目覚めて

ベッドの中の

わたしに戻っていました。

涙は本当に溢れて

頬を流れていました。







つい昨日

知り合いが週末に

急逝したことを知ったり

半月前にも

目覚めての第一声が

「あ、わたし生きてる」

だったり


“魂”って文字が

何度も浮かんできたり…


先日作ったキャンドルの

わたしのテーマは

『暗黒からの浮上』

だったし。



何故か

何かのサインのように

「死」がキーワードとなっていた

今日この頃だったのです。


昨日の夜寝る前に

転勤するある子との

お別れの意味で


自撮りしたものに

「バイバイ。元気でね」

ってfacebookに投稿したのですが

どうもそれも

今となれば変な感じ。

(↓これ)



わたしきっと

昨夜(厳密には朝方)

夢の中だけではなく

本当に

死んでいたのだと

思えるんです。


夢の中で

家族に冷たく

あしらわれたから



泣きながら

こっちの世界に戻り

目覚めたんじゃないかと

そう思えて

仕方ないんです。


たまたま

用事があって

夫と今日は同じ休みにしていて


先に起きていた夫に

「わたし死んでないよね」って

キッチンで泣きながら

聞きました。


そして

「さっきまでわたし死んでたから

生き返った

そう伝えました。


生かされている。

生きていてよかった。


1度死んで


生き返ったから


ちょっと生きていることを

意識してやっていこうと

思います。





『感じる書』アーティスト 石川呼穹