埼玉県熊谷市で07年1月、自宅に放火して両親と長男を焼死させたとして現住建造物等放火と殺人の罪に問われた元パート、斉藤綾被告(29)に対し、さいたま地裁は25日、求刑通り無期懲役を言い渡した。伝田喜久裁判長は「犯行は身勝手で結果も重大。死刑も十分考えられるが、被害者の冥福を祈り、残された人生を全うさせるのが相当」と述べた。

 判決は、動機について、受験したばかりの職場の資格試験結果に自信がなく、解雇される不安を抱えていたことに加え、当時の交際相手に別れ話を切り出されたことから「すべてを消したい」と考えたと指摘。未明に自宅1階に灯油をまいて放火して全焼させ、寝ていた父親(当時78歳)と母親(同61歳)、長男(同5歳)を焼死させた。

 弁護側は「確定的殺意はなかった。心神耗弱状態だった」と有期刑を主張したが、判決は、殺意も完全責任能力も認めた。【浅野翔太郎】

築地移転予算成立へ=都議会民主が修正案見送り(時事通信)
鉄砲サミットで古式砲術、彦根城にごう音響く(読売新聞)
埼京線と湘南新宿ラインで架線トラブル 乗客2千人が車内に閉じ込め(産経新聞)
強盗傷害罪の被告「裁判員の質問ためになった」(読売新聞)
菅家さんに無罪判決へ=足利事件再審、18年ぶり名誉回復-宇都宮地裁(時事通信)