今年も早や2月です。
来期POGに向けて、
徐々に準備していかなければなりませんねぇ。
その一環として今回は
BMS(ブルードメアサイアー)リーディングを確認したいと思います。
2012年のBMSリーディングは以下の通りです。
ランキングはE・I(アーニング・インデックス)順です。
第1位 Bertolini
第2位 Loup Sauvage
第3位 Grindstone
第4位 Platini
第5位 Concern
となっています。
第1位の Bertolini は、
皆様ご存知の年度代表馬ジェンティルドンナの母父です。
Bertolini 自身は Danzig 系種牡馬で、
現役時代には重賞はジュライS(英GⅢ)勝ちのみですが、
ミドルパークS、スプリントC、ナンソープS(全て英GⅠ)
ともに2着とGⅠ級の底力も備わった血統です。
第2位の Loup Sauvage は、
これまたご存知ダービー馬ディープブリランテの母父です。
Loup Sauvage はイスパーン賞(仏GⅠ)勝馬で、
他にも仏2000ギニー(仏GⅠ)やチャンピオンS(英GⅠ)で、
それぞれ2着となった中距離馬です。
第3位の Grindstone は、
NHKマイルカップ覇者カレンブラックヒルの母父です。
Grindstone はケンタッキーダービー(米GⅠ)勝馬でして、
主な産駒はベルモントS(米GⅠ)勝ちの Birdstone や、
日本ではグランシャリオカップ(GⅢ)勝馬の
エコルプレイスなどです。
第4位の Platini は、
日本ダービーと天皇賞・秋と府中のGⅠを2勝した
エイシンフラッシュの母父です。
Platini 自身は、
ミラノ大賞(伊GⅠ)とメルクフィンク銀行賞(独GⅠ)を勝った、
クラシックディスタンスに強いドイツ血統ですね。
レガシーワールドが勝った1993年のジャパンカップにも出走し、
4着と健闘しています。
第5位の Concern は、
ジャパンダートダービー(大井)とフェブラリーSを勝った
テスタマッタの母父です。
Concern はと言いますと、
BCクラシック(米GⅠ)とカリフォルニアンS(米GⅠ)を勝ち、
北米を主戦場とした米国血統馬です。
Concern 自身の代表産駒と呼べる馬はまだ出てきていませんが、
その父 Broad Brush はノボトゥルー(フェブラリーS)や、
Include(ビムリコスペシャルH)、Mongoose(ドンH)、
Frade Amiga(ケンタッキーオークス)などの
数多くのGⅠ馬を輩出しています。
こうして眺めてみると、
全てGⅠ馬というのは当然ですが、
Bertolini 以外は2,000m以上のGⅠ勝ちを持っているように、
ある一定のスタミナを持った血脈に狙いを絞るべきでしょうか。
Bertolini にしても母父 Alydar が、
ダ2,000mのトラヴァーズS(米GⅠ)を勝っています。
昨今の日本の競馬は、
高速馬場に対応できるスピード血統が好まれがちですが、
スピード血統一辺倒の配合では成功しないようですね。
やはりそのスピードを支えるスタミナと、
GⅠを勝つ底力を兼ね備えた血統を、
配合の基本とすべきでしょう。
POGリストを作成する時も、
その事は忘れないようにしたいですねぇ。