2011年東南アジア周遊記 ブルネイ編・3
これは、9月の旅行中、ピリピン・ダバオにて、
ミンダナオの某漁師に、土産に持たせてもらった、モリンガ(マルンガイ)の乾燥葉っぱ。
(マルンガイ、はタガログ語)
大麦若葉、モロヘイヤ、クロレラ等と比べて、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛、グルタミン酸が何倍も豊富で、
βアミノ絡酸とγアミノ絡産(GABA)がモリンガだけに豊富に含まれている、らしい。
最近時々、これでお茶を淹れて、飲んでおります。。。
(食あたりでお腹壊したときに効く)グァバの葉っぱで淹れたお茶に比べると、断然飲みやすい・・・・
で、マルンガイ(モリンガ)について、少しググってみると、、、、
とある通販サイトで、「奇跡のハーブ・モリンガ」と称して・・・・・
ピリピン産モリンガ(マルンガイ)を、
100g 8400円!( ゚ ▽ ゚ ;)
で販売している!!
コレ見て、大事に使うようになりましたよ、さすがに・・・・(汗)
で、お茶として淹れるだけでなく、
バジルがわりに料理に直接放り込む方法もある、とあったので、、、、早速、
モリンガの葉を、油等一切引いていないフライパンで熱し、軽くロースト。。。。
葉がさらにパリパリになるので、ペーパータオルを使って握りつぶして粉々にする。。
シンプルな、卵と白メシだけのチャーハンに、小さじ1杯程度の味覇(ウェイパー)と、
この(粉々にした)モリンガを振り混ぜて・・・・・
(モリンガをちょっと入れ過ぎたか)
おわり。
バジルとはまた違った風味を出してますが・・・・
入れすぎると、ちょっと、しつこいかも。
「2011年東南アジア周遊記 ブルネイ編・3」 2011年9月17日
(病院直行!!)
街歩き、ロイヤル・レガリアの見学、等々から戻り、ホテルで一休みして、、、、、
さあ、夕食に出かけよう、としたところ、
吐き気、発熱が再び到来・・・
しかも、(部屋の冷房をオフにしているにもかかわらず)寒い!寒気が止まらない・・・・・
下痢が、ほとんど水になってきた・・・・
(脱水症状が急激に進行する危険な状態です)
しかも、翌日はブルネイを出国し、ジャカルタ並かそれ以上(と聞かされていた)の大気汚染・衛生の悪さ、の、
ピリピン入国が待っている・・・・
もし、ピリピンで病院の世話になる状況になったら、ピリピンの病院にどこまで期待できるか・・・・
(きちんと設備の整った総合病院なら医療水準も期待できるんでしょうけど、、、でも移動手段も不安があるし、、、)
こんな体調のまま回復せずにピリピン入りしたら、もっと悲惨なことになる・・・・
と直感した私は・・・・
「病院行こう!」
と決断。
ブルネイはたしか、医療はシンガポール並みに高水準だったはず。
しかし、旅行保険(東京海上日動)の提携病院は、ブルネイ国内に1つもない・・・・・(汗)
(以前加入していたAIUも、外資なのに、ブルネイだけは提携病院が1つもない)
ダメ元で、保険会社に電話して、ブルネイ国内の病院を紹介してもらおう、、、、
帰国後に病院代請求するにしろ、何の連絡もしないのと、一度でも連絡しておくのとでは、全然違うだろう、、、、
(昨年は、ジャカルタで帰国前日に「タケノコ診療所 」にお世話になったけど、ここは、東京海上日動の提携病院になってたから、キャッシュレスで問題なく治療受けれたけど・・・・)
案の定、ブルネイ国内に提携病院はない、と言われる。。。
(じゃあ、近くにある、ブルネイ最大の病院といわれるリパス(RIPAS)病院に行く旨だけ告げよう、と思っていたら)
会社提携のアジア地区のエージェントに連絡取りますので、エージェントにブルネイ国内の病院を探してもらいますね~、と言われる・・・・・
ちょっと予想しない展開に・・・
一応「バンダル・スリ・ブガワン市内、あるいは、ムアラ(Muara)地区内で」と念押ししましたが。
(こんな時間からトゥトン(Tutong)や、セリア(Seria)、クアラ・ブライト(Kuala Belait)なんか、行けるわけがない)
(ブルネイは(州とか県のような)地区が4地区に分かれています、首都バンダル・スリ・ブガワンはムアラ地区。)
30分経っても、折り返し電話連絡が来ないので、、、、
東京海上日動に催促の電話を。
すると、アジアのエージェントというとこから電話がかかってきて、「あと30分ほど待ってくれ」と・・・・(泣9
もう20時回ってるんですけど~??
(病院行きを決心して東京海上日動に電話入れたのが18:45くらい)
30分後、電話がかかってきて、、、、、
「ジュルドンパーク・メディカルセンターというところがありまして、、、、、」
う~~~ん・・・・
たしかにムアラ地区だけど、(もちろんジュルドン(Jerudong)へは行ったことない)、、、、
ちょっと遠いなあ・・・・
(ジュルドンに、夜だけ営業するジュルドンパーク遊園地が、その近くに、7つ☆ホテル「エンパイア・ホテル」があります)
リパス病院(RIPAS Hospital)ならタクシーで10分もかからないんだけど、、、、、、
まぁ、それを押しのけて勝手な行動するほど、自分に余裕はなかったので、承諾しました。
領収書を取っておいてくれれば、病院までの往復の交通費も補償対象と言われ、一安心。。。
病院でクレジットカードでの支払いも大丈夫なことも確認。
(手持ちのブルネイ・ドルが100ドル程度しかなかったので)
エージェントから先にジュルドンパーク・メディカルセンターに連絡を入れておいてもらい、
私はタクシーでそこで急行することにしました。
カードとパスポート、手持ちのブルネイ・ドルを持って、出発・・・・
しかし、ここは、ブルネイ・・・・・
タクシーも、台数は多くない。
夜は、激減する。。
(ブルネイ国民はほとんどがクルマ持ちな上、夜は出歩かない(出歩いてもすることがない))
ホテルのボーイにタクシーを頼むと、15分待て、と・・・・・(泣)
ホテルのロビーに居ても、冷房効いてて激寒だったので、外で待つことに・・・(苦笑)
(何枚も着込んで、さらにバスタオルを羽織って、外の気温(たぶん28℃くらい)でちょうどいいくらいの体調って、明らかに最悪な体調・・・)
タクシーがやっと来た・・・・・
あれ?
ドライバーが、、、、白人のジジイ・・・
マレー人じゃなくて、何故白人?
ブルネイ独立前から住み着いてる英国人か?
(ブルネイは1984年まで英国保護領、という名の、実質は英国植民地、でした)
この白人ジジイが、なかなかの要注意なクセモノ腹黒ジジイであることを、後で知ることに・・・・
タクシーに乗車し、
(申し訳ないが)車内のクーラーを切ってもらい、
ジュルドンまで(無料の)高速道路をすっとばしてもらう・・・・・
(約100~120km/h走行で30~40分)
ブルネイ・ムアラ地区の図。
「バンダルスリブガワン」の少し上のブルネイ国際空港(滑走路と空港マーク)まで、約20分なので、ジュルドンパーク・メディカルセンター(JPMC)までは、その倍以上・・・
ジュルドンパーク・メディカルセンター(Jerudong Park Medical Centre : JPMC)に到着。
エントランスや建物(外観)からして、全然病院らしくない・・・・
ホテルか?と一瞬見間違える外観・・・・
(撮影したけど、夜でブレまくったので、ボツ・・・)
JPMC外観・イメージ図 (他サイトからの拝借です(爆))
おまけ(JPMC全景図)
エントランスで看護師(のオバチャン)が一人待機していて、
そのオバチャンに案内され、私は中に・・・・
中に入ってすぐ、、、、
ホントにここ、病院か??と、また目を疑う・・・・
入ってすぐ目にしたのは、どう見ても、レストラン・・・(;^_^A
だって、ケーキが並んだショーケースがあるし・・・・
(ベーカリー・レストランでした)
病院入口 (他サイトからの拝借です(爆))
2階へ上がると、、、
やっと、、、、病院だなあ、って感じww
外来受付、外来診療、待合がまとめて、ここにあります・・・・
この時、夜21時・・・・
それでも患者さんは数人いました。。。
(この病院は24時間営業のようです)
エージェントがあらかじめ連絡を入れておいてくれたので、話はスムーズにすすみました。
(それでも私の中途半端な英語力で、途切れがちでしたが・・・・)
私は英語とマレー語(というかインドネシア語)を混ぜながら、なんとか症状を伝えましたよ・・・・(苦笑)
(こちらの職員は全員、英語もマレー語もOKですからね・・・)
待っている間、トイレを借りたのですが・・・・
トイレまで総大理石張りにしなくても・・・・(汗)
処置室に呼ばれ、、、、
若くはないけど、今ここにいる職員の中では若いほうの、華僑の女医、、、と、面談・・・・
英語とマレー語ごちゃごちゃに、何とか伝える・・・・
体温測ると、38℃。。。
処置室の1つ。
(こんな部屋がいくつもある)
カルテは完全に電子化、私が話した内容は、すべてパソコンに入力されていった・・・
また待合室で待たされ、
こんどは、マレー人の男性医師に呼ばれ、また別の診察室に・・・・
なんで、2回も同じことを、別々の医師に言うんだろう・・・・(謎)
この男性医師と話をして、、、、
点滴処置すること、解熱剤と下痢止め、抗生剤を投与すること、が決定。。。
(点滴は、私が希望しました)
さっき華僑女医と面談した処置室に呼ばれ・・・・
さっきの華僑女医ではなく、今度はトゥドゥンをかぶったマレー人モスリムおばちゃん看護師・・・
このオバチャン看護師に針を刺され、点滴処置・・・・
(こっそりと点滴ボトルを覗き込んだら、ただの生理食塩水(Saline)のようでした)
今回は、下痢発生から2日しか経ってないせいか、点滴剤は1本。
(昨年ジャカルタでは、3本でしたからね~~)
私の血管、細いんですが・・・・
それを見て、手の甲の血管に針刺しやがった・・・・(苦笑)
手の甲の血管は、後がしばらく痛いんだよねえ(泣)
点滴中、ヒマだったので、、、、、いろいろ撮影(爆)
初めて見た医療器具が、これ・・・・
点滴の制御装置、、、らしい・・・・
点滴のスピードって、通常、ツマミを回すことで制御しますが、
ここでは、この制御装置が、そのツマミがわりになっていて・・・・
速度とか入力して、点滴の管をこの装置にハメ込むだけ・・・・
しかも、点滴剤がカラッポになったら、この装置が感知して、自動的に止めてくれる・・・・(驚)
だから、点滴が終わりそうなタイミングを見計らって医師か看護師が点滴を止めに来る必要もない・・・
途中、救急隊員があわただしく処置室に出入りして・・・・・
酸素ボンベやら何か医療器具やら、持ち出していた・・・・
急患だろうか・・・。
その救急隊員が、顔も体格も佐々木健介そっくりだった、ってことだけは、今でも印象に残っているんですが・・・・ww
点滴が終わって、飲み薬(解熱剤、抗生剤、下痢止め)を飲まされ、、、、
持ち帰り用にも処方され、、、、
薬は、、、
「Oral Rehydration Salts」、いわゆる電解質ジュースの粉。
「Cifran」、いわゆるシプロフロキサシン、結構強力な抗生剤(汗)
「Panadol」、いわゆるアセトアミノフェン、解熱鎮痛薬
「Loperamil」、いわゆるロペラミン、下痢止め ← アジアでは「イモディウム」という名で広く出回っているやつ
余談ですが、私は、イモディウムは好きじゃないんです。この作用機序が、ちょっと危ないんですよね。。
合計191.1ブルネイ・ドル。(約12000円)
東京海上日動から、診断書を貰ってくるよう言われていたので、
Medical Certificateをほしい、と言うと、、、、発行に1週間かかる、とか言われるし・・・・
(何故?と思いながら・・・・)
保険会社に出すから、簡単なのでいいから、と、受付と押し問答していると、さっきのマレー人男性医師が現れ、
「レポートでいいか?」と。
私は、何でもいいから、と言うと、すぐに発行してくれました。。。
さらに、この男性医師、、、
「体調はどう?もうホテルに戻るか?ここに泊まって行くか?」って・・・・
一瞬、え?と思ったけど・・・・・
こんな、豪華な病院、保険で泊まれる(入院できる)なら、、、、
というか、こうなることが予想できていたら、ブルネイホテルをさっさと引き上げて、荷物持ってここ来てたのに・・・・なんて思いつつ(苦笑)
あとで、JPMCの公式サイトを見てみると・・・・
一般病棟は、ごくフツーの感じ。
1部屋1ベッドから1部屋4ベッドまであるようです(HPより)。
入院費は1日B$180~550。(約11000~35000円)
VIP Room。これがB$550かな??
注意事項として、翌朝まで炭酸禁止、翌朝から2日間の飲酒禁止を言い渡され、、、、
(ブルネイにいる間は酒にはありつけないけど、翌日出国することを言っていたので)
最後、佐々木健介似の救急隊員に見送られ・・・・
入口で固い握手・・・・・
痛い!っつーねん!!!
(点滴の針刺したトコ、強く握るんじゃねえ! おかげで2日間痛かったわい)
白人ジジイのタクシーが2時間強も待機してくれていたけど、、、、
その分、しっかりと復路運賃に盛り込まれましたよ(汗)
(往路:B$40、復路:B$95、、、、、これも全額保険会社から戻ってきましたけどね)
この白人ジジイ、翌日も迎えに来る、というので、翌日もこのジジイのタクシーで空港まで行くのですが・・・
翌日、このジジイの腹黒さが見え隠れします・・・
体調もスッキリ、、、、
お腹も減ったので・・・・・
ガドン(Gadong)にて
ブルネイに来てまで、またマクドかいっ!!
午前0時半なのに、若い人間を中心に何人も店内にいました・・・・
ダウンタウン(ブルネイホテル周辺)は夜中なんて誰もいないのに・・・
商業の中心地区なだけ、あるようです。。。
(ブルネイ編・4 につづく)
次回:ブルネイ出国編
次々回:未踏の地・ピリピン上陸 編
※病院直行編の記事が長くなってしまったので、ブルネイ編をもう1回アップします・・・・