2008年。アメリカ。"HORTON HEARS A WHO !".
ジミー・ヘイワード&スティーヴ・マーティノ監督。
 日本語吹替版しかやってなかったので、吹替え版で見たが、有名タレントではなく、プロの声優だったので、特に違和感はなかった。
 資料によると、オリジナルは、ジム・キャリー、スティーヴ・カレル、セス・ローゲン、ダン・フォグラー、ジョナ・ヒルなど人気コメディアンが多数起用されているようだったが、どうせ米語の微妙なニュアンスなど理解できないので、吹替え版で正解だったのかも知れない。
 日本で人気のある漫才やコントを字幕版でアメリカ人に見せたら、誰ひとり笑わず、何が面白いのかさえ理解できなかったのでプロデューサーによって却下された、という話を何かで読んだことがあったが、言葉に依存したお笑いについては、文化の壁を超えるのはむずかしそうだ、と思った。

 心優しい象のホートンは、ある日、飛んできたほこりの中から声が聴こえるのに気づいた。ほこりの中には自分たちがほこりの中にいるとは知らないダレダーレの人々が暮らす世界があった。
 ダレダーレの市長と会話することに成功したホートンは、ダレダーレの世界を安全な山の頂上にあるひまわりの花まで運んでやることにする。
 ホートンの言うことを信じないジャングルの支配者カンガルーは、ホートンのうそが子供たちに悪影響を与えると言って、ホートンの行く手を邪魔しようと、さまざまな罠を仕掛ける。
 ホートンは無事にダレダーレの人々を救うことができるのか、という物語。

 想像力を持つことの大切さを教えてくれる点で、教育効果の高い映画だとは思ったが、そんな物語のメッセージとは無関係に騒ぎ立てる劇場内のお子さまたちを見ていると、むかついてきて、早く終わってくれと祈りながら映画を見ていたので、こういうのは自宅でDVDで鑑賞した方が良かった、と思った。
 あるいは平日のレイトで見たら、もっと楽しめたのかも知れない。
    IMDb        公式サイト(日本)
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 ホートンが花の上にのっているほこりの中にダレダーレの国がある、と言っても信じようとしないカンガルーのお母さんは、ホートンをジャングルから追放しようと策略を練る。
 子カンガルーはホートンの言うことを信じたがっているので、お母さんカンガルーは余計に意地悪なことをしようとする。
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 ダレダーレの市長はホートンと排水管を使って会話することに成功するが、ダレダーレの人々は市長の言うことを信じず、全く相手にされない。
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 ダレダーレの国は平和だったが、ひまわりの花の上から風で流されてからは、ときどき地震や奇妙な雲が空にあらわれたりするようになって、異常気象に悩まされ始める。
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 ホートンの友だちたちも、ダレダーレの国の話を信じようとせずに、ホートンをあざ笑う。
 何となくガリレオの裁判を連想させられるエピソードだった。
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 市長の一人息子だが、市長の後継者になるのがいやで、無口になってしまった少年ジョージョーが、ダレダーレの国を救うことになる。
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 かわいいような無気味なようなキャラクターも多くて、そこそこに面白かったが、特に目立ってすぐれた点は見当たらなかった、ように思った。
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