2004年。フランス。"EXILS".
トニー・ガトリフ監督・製作・脚本・音楽。
ロマン・デュリス、ルブナ・アザバル、その他出演。
クラブ・ミュージックの源流をたどり、そういう類の音楽は古くからあることを発見する映画。文化人類学の現地調査を面白く描いた作品のようにも見える。重低音を響かせる大音響で見なければわからない音楽のすごさが強烈な印象を残した。
パリで暮らすかなりおバカっぽいカップルが、突然アルジェリアに行こうと言い出して旅に出る。パリから南へ列車や徒歩で進み船でモロッコへ行き、アルジェリアへ渡るかなり長い旅のようだったが、2人はふざけあってばかりで旅をけっこう楽しんではいた。
途中トラブルもあったが、旅先で聴こえてくるイスラム文化圏の音楽がすごい、
土地に根付いた民族音楽だが、同じリズムの繰り返しがだんだんハウスミュージックみたいに感じてきて、これはクラブ・ミュージックのようなものとして楽しまれていながら生活や宗教と深く結びついている不思議な音楽なのだということを初めて知ったのが新鮮だった。
アルジェリアでの音楽は完全なトランス・ミュージックで、聴いている女性が実際にトランス状態になってしまう。
線路を伝っていくロード・ムービーではあるが、かなりのカルチャー・ショックがあった。この地域の音楽をまともにちゃんと聴いてみたくなった。
IMDb
ロマン・デュリスは、『真夜中のピアニスト』 のときのハードボイルドな雰囲気とはまったく違って、チャラチャラした兄ちゃんをふだんもそんな感じみたいに演じる。器用な俳優なのだと知った。フランス版の浅野忠信といった立ち位置だろうか。
気ままなダラダラした旅の様子が描かれる。ナイマ役のルムナ・アザバルは『パラダイス・ナウ』 で印象深いスーハという女性を演じていたが、ここではまったく雰囲気が違い、いまどきの女性っぽい。
リズムが反復されるうちに踊り手はトランス状態に突入する。周囲にいて、音楽に参加したり聴いたりしている人々もトランスに引き込まれる。大音量でこの映画を見ていると、同じではないだろうが、似た感覚を経験できる。
ロマン・デュリスの帽子と服装がいまいち気に入らなかった。
トニー・ガトリフ監督・製作・脚本・音楽。
ロマン・デュリス、ルブナ・アザバル、その他出演。
クラブ・ミュージックの源流をたどり、そういう類の音楽は古くからあることを発見する映画。文化人類学の現地調査を面白く描いた作品のようにも見える。重低音を響かせる大音響で見なければわからない音楽のすごさが強烈な印象を残した。
パリで暮らすかなりおバカっぽいカップルが、突然アルジェリアに行こうと言い出して旅に出る。パリから南へ列車や徒歩で進み船でモロッコへ行き、アルジェリアへ渡るかなり長い旅のようだったが、2人はふざけあってばかりで旅をけっこう楽しんではいた。
途中トラブルもあったが、旅先で聴こえてくるイスラム文化圏の音楽がすごい、
土地に根付いた民族音楽だが、同じリズムの繰り返しがだんだんハウスミュージックみたいに感じてきて、これはクラブ・ミュージックのようなものとして楽しまれていながら生活や宗教と深く結びついている不思議な音楽なのだということを初めて知ったのが新鮮だった。
アルジェリアでの音楽は完全なトランス・ミュージックで、聴いている女性が実際にトランス状態になってしまう。
線路を伝っていくロード・ムービーではあるが、かなりのカルチャー・ショックがあった。この地域の音楽をまともにちゃんと聴いてみたくなった。
IMDb
ロマン・デュリスは、『真夜中のピアニスト』 のときのハードボイルドな雰囲気とはまったく違って、チャラチャラした兄ちゃんをふだんもそんな感じみたいに演じる。器用な俳優なのだと知った。フランス版の浅野忠信といった立ち位置だろうか。
気ままなダラダラした旅の様子が描かれる。ナイマ役のルムナ・アザバルは『パラダイス・ナウ』 で印象深いスーハという女性を演じていたが、ここではまったく雰囲気が違い、いまどきの女性っぽい。
リズムが反復されるうちに踊り手はトランス状態に突入する。周囲にいて、音楽に参加したり聴いたりしている人々もトランスに引き込まれる。大音量でこの映画を見ていると、同じではないだろうが、似た感覚を経験できる。
ロマン・デュリスの帽子と服装がいまいち気に入らなかった。
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