1974年、 "The Longest Yard" "The Mean Machine".
ロバート・アルドリッチ監督、
バート・レイノルズ、エド・ローター、エディ・アルバート、その他出演。
 2006年公開のアダム・サンドラー主演のリメイク版が全国で20箇所くらいでしか公開されておらず、ほとんど話題にもならずに終わってしまったようだった。
 アメリカでしばらく第1位の座にいた作品なのにアダム・サンドラー人気が日本でいまいちなためにこうなった、しかし、色々なメディアで論評されているものから判断すると、
 このオリジナル版のほうが圧倒的に面白いという点は確かなようだ、リメイク版は脚本にもほとんど変更を加えていない。
 冒頭の刑務所送りになるエピソードから、囚人のフットボールチームの結成、
 裏取引により、あらかじめ負けることを条件に、看守チームVS囚人チームの試合がセッティングされる。
 そこから、囚人たちの男の意地をかけた、数々の反則ワザや、ほとんど子供のけんかみたいなギリギリのプレーによって、看守たちへの痛快な復讐劇が始まる。
 残り7秒での奇跡の大逆転劇での高速度撮影によるバート・レイノルズの本物のフットボール選手らしい華麗な動きはすばらしい。
 当時としては画期的な画面分割が何度も使われ、試合を本物のように息詰まるものに見せている。
 鬼看守のエド・ローターが最後にいい奴になる場面も感動的だった、所長役のエディ・アルバートは最近惜しくも他界したが、心の底から観客に憎まれる卑怯な悪役をやらせたら右に出る者はいないだろう。
 これはやはり映画史に残る傑作だと改めて思った。特典映像つき2枚組のDVDが発売された。すでに持っているDVDだが、また買ってしまうことになるだろう。
  IMDb
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円陣を組んで、「俺たちは殺人戦車だ!」("We Are Mean Machine!")と絶叫する囚人チーム。所長の罠によって殺された「便利屋」への復讐を誓う。
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囚人たちのトリックによる反則ワザによって意識不明になる看守チーム。一人は首の骨が折れ、一人は呼吸停止になるなど、コメディ調の演出ながら、殺し合いに近いことを徹底的にやってしまうところがアルドリッチ監督。
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実はいい奴だった看守チームのリーダー、エド・ローターと、囚人代表バート・レイノルズ。この2人は2005年のリメイク版にも出演している。
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まさかの逆転負けで呆然とスタジアムに座り込む所長エディ・アルバート。R.I.P.
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