２００６年、アスミック・エース。
佐々木蔵之介、ドランクドラゴンの塚地武雄（ドランクドラゴンの鈴木拓もカメオ出演）、常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子、戸田菜穂、岩崎ひろみ、佐藤隆太、中島みゆき、高嶋政宏、その他出演。
森田芳光監督は『模倣犯』というひどい映画を見て監督生命は終わったものと思い、すでに見放していた、
が、江國香織原作で、今までと傾向の違う作品の映画化なので一時期熱心に読んでいた（この作家は女性に人気があるが、福田和也著『作家の値打ち』という話題になった本で、今から考えるとかなり正確な採点がなされていた本の中で高得点だったので読んでみると、実際に良い作品が多かった、この『間宮兄弟』は読んでいない）ので、
期待もせずに見たら、予想外に面白い作品になっていた。
ドランクドラゴンの塚地は映画の主役にはどうなのか、と不安はあったが、実際オープニングのアップの場面でこの顔のアップでスタートはまずい、という気がしたが、
次第に慣れてきて、違和感がなくなった。兄役の佐々木蔵之介の存在が大きい。
レンタル店の店員役の女性が沢尻エリカで、若いながらもすでに存在感があり将来有望な俳優、第２の加賀まり子のようになるのではないかとも思われる。
常盤貴子も地味な教師の役が似合うようになった、かつての輝きが失われたともいえるが、地味な役ができるのは演技がうまくなったからだろう。
沢尻エリカの妹役の北川景子という俳優は初めて見たが（『ワイルド・スピード３』にも出ていたらしい。『Dear Friends』の主演となった）、今後に期待できる。
配役がかなり適材適所といった感じがして、演出も比較的オーソドックスな感じで、全体的に楽しめる作品になっていた。
しかし、これを別の監督、たとえば大谷健太郎監督が演出していればもっと面白くなっていたのでは、という気はする。
オフィシャル・サイト
北川景子の彼氏役の横田鉄平という俳優が面白い、全体に脇役を含めたどの俳優も良い感じだった。
いつも二人で寝る兄弟というのはかなり不気味だが、映画の後半になると、それほど不自然に見えなくなってきた。『４０歳の童貞男』
（The 40 Year Old Virgin）の日本版といった雰囲気もあるような印象がある。
中島みゆきの母親役には驚いた、ボーリング場の場面で転ぶシーンはおそらくＮＧシーンをそのまま使ったのではないかとも思われる。
- 角川エンタテインメント
- 間宮兄弟 スペシャル･エディション (初回限定生産)
- 角川エンタテインメント
- 間宮兄弟
- 江國 香織
- 間宮兄弟
- オムニバス, RIP SLYME, 間宮兄弟, 大島ミチル
- Hey,Brother
