2005年、CJE, "THE KING AND THE CROWN".
イ・ジュンイク監督。カム・ウソン、イ・ジュンギ、ひげを落とせば別所哲也に似ているチョン・ジニョン、カン・ソンヨン、その他出演。
 すでに世間での評価が高いので傑作だろうと思っていたが、期待が高すぎて、もっととんでもないものを想像していたら、意外に正統派の時代劇だった。登場人物の感情や思いや行動は複雑怪奇で理解を超えたところが多かったが。
 これは日本でのヒットは微妙なところだろうと思っていたが結果は残念なものだった。

 前宣伝に相当の予算を使ったらしい『トンマッコルへようこそ』が期待はずれの興行収入に終わったようだが、これは大した宣伝もしていないが、時代が重なることもあり、『チャングム』のファン層が流れ込む可能性はあるかもしれないとも思ったが、そうはならなかった。『チャングム』のファン層は「映画」を求めてはいないということは明確になったが。
 カム・ウソンの熱演が一番印象深い。暴君ヨンサングンを演じるチャン・ジニョンがいまひとつ演技が芝居がかり過ぎているような気がしていたが、終わってみれば、いい俳優だったという感想があるのはラストシーンの表情のせいかもしれない。
 どちらにしろ今の日本映画には絶対に無理なパワーも見ごたえもある傑作であることには間違いないと思う。

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