2008年 アメリカ＝中国＝日本＝台湾＝韓国 〔アクション〕 145分
○監督・製作・製作総指揮・脚本 ： ジョン・ウー
○出演 ： トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン ほか
≪あらすじ≫
西暦208年。
曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、
軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。
しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの
非戦を唱える臣下が多く、
同盟は容易に成立しそうもない。
そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、
そのカリスマ性に魅了される。
一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、
その存在を意識するようになる。
そして二人は信頼を深め、
共に戦う事を決意するのだった。
（quotation from goo映画）
≪レビュー≫★★★☆☆
赤壁の戦いを描いたシリーズ前編。
公開中に観に行ったもののレビューを書いていなかったのですが、
PartⅡの公開に合わせてテレビ放送していたので、
復習がてら鑑賞。
冒頭に時代背景と各国の勢力図、
主要人物の簡単な説明があったので、
すんなり入っていくことができました。
内容は、勢力拡大を図る曹操（チャン・フォンイー）軍に対抗すべく
劉備（ヨウ・ヨン）軍と孫権（チャンチェン）軍が同盟を結ぶまでと、
赤壁の戦い前の陸上戦。
良かったシーンは、劉備軍の軍師・孔明（金城武）と
孫権軍の大都督・周瑜が互いに魅力を感じ、
また琴の競演で心を通わせ、
言葉なくして同盟締結の運びとなったところ。
口数ばかり多くて底の浅い曹操に比べ、
知的で深みのある彼ら2人の魅力がよく表れていました。
また、劉備も地味ではありますが、民を大切にし
周囲の者たちのためにわらじを編んであげるなど、
堅実で面倒見のいい人柄が伝わります。
そして、孫権の妹・尚香（ヴィッキー・チャオ）の
気の強さと、パワフルな美しさが魅力的でした
劉備との政略結婚なんてとんでもない！という感じでしたが、
たしか史実では後に結婚するんですよね。
そのほか、最大の見せ場である、
八卦の陣に曹操軍の手下を追い込んでいく場面は
さすがに迫力があり、
俯瞰したカメラワークがとても効果的でした。
ほかにも殺陣のシーンでのスローモーション、
特徴的なアングル、違和感ないCG等、
映像の見せ方はなかなかで、
十分楽しめました。
ストーリーと別のところで気になったのは、
小喬役のリン・チーリン→チャン・ツィイー
尚香役のヴィッキー・チャオ→平山あや
曹操役のチャン・フォンイー→竹中直人
にどことなく似ているなぁということ。
私だけかもしれないですが…。
それはさておき、
歴史に詳しくない人にもわかりやすく、
わりと見応えのある作品。
★３つです。
＜公式サイト＞