◆『ぼくの大切なともだち』応援団長 ふかわりょうさんインタビュー | 映画情報なら「シネトレ」…最新映画&DVD情報 + 試写会・映画グッズプレゼント

◆『ぼくの大切なともだち』応援団長 ふかわりょうさんインタビュー

普段、時間がない、時間がないと
言っている人にこそ観てほしい映画ですね


ぼくの大切なともだち



フランスの巨匠、パトリス・ルコント監督の最新作『ぼくの大切なともだち』。“親友ってなに?” “友達ってなに?” そんな大人の男同士の友情についてユーモアたっぷりに、心あたたまる演出で描いた本作の魅力を広めるべく、今回「応援隊長」に就任したふかわりょうさんに、作品の見どころについて聞いてみました。



10年後の自分を覗き見してしまったような感覚で……

もともと一人での外出や、旅行が好きだったというふかわさん。「でも、もう少し、人と接する時間を持ってもいいのかな……」と思っていた矢先に出会ったのが、孤独な骨董商が、親友探しに奔走する姿を描いた本作だったとか。「そんな孤独な感じで生活していると、お前もこうなるぞって通告を受けた感じでしたね~。まるで、10年後の自分の将来を覗き見してしまったような感覚でした」


ただ、その時に感じたのは「ショックというよりも、今、この作品に出会ってよかった」という感謝の気持ちだったそう。「この作品を観たおかげで、僕はあの骨董商のようにならずに済んだと思いました」。そんな機会を与えてくれた作品に恩返しをするべく、応援隊長としてひと肌ぬぐ決心をしたそうです。



いないですよね、親友と呼べる人って。

ところで、この作品のキャッチコピーは「あなたには親友と呼べる友達がいますか?」ですが、ふかわさんにも同様の質問をしてみると、こんな答えが返ってきました。「大切なのは、損得勘定や打算を抜きにして動いてくれるかだと考えると、なかなか“親友”と呼べる人はいないですよね。照れもあるし(笑)。難しいですよね、そういう人っていうのは」。確かに、大人になればなるほど、仕事を超えた友達関係を作るのは難しくなってしまいます。でも、だからこそ、この作品の主人公に、自分の姿をダブらせてしまう人も少なくないのではないでしょうか?


「この映画を観ると、観ている人のそれぞれの頭の中で“自分の親友探し”が始まると思うんです。スクリーンとの同時上映のような感じでね。感情移入とは違う、ちょっと不思議な感覚で、そこが、この映画の面白さでもあると思いますね」。



やっぱり、周りの人を大事にしましょうってことだと思うんです。

そんなふかわさんが、この映画を通じて学んだこと。それは「友だちを、というより、あなたの周りにいてくれる人を大切にしましょう、ということですね。自分の周りにいる人と出会えたこと、それ自体が“運命的な出会い”なんですから、コミュニケーションを大切にして、お互いの理解を深め合っていくのがいいんじゃないかと。それが地球レベルで、共に生きる皆と手をつなぐというところにまで通じる気がするんですよ」


そんな大切なメッセージを、押し付けがましくなく、ユーモアとテンポたっぷりに伝えてくれるところが本作の魅力というふかわさん。「普段、時間がない、時間がないと言っている人こそ、この映画を観て、そして自分の人生について考えてみるといいんじゃないでしょうか。ジェットコースターみたいに“あぁ、楽しかった”だけでは終わらない、その後の人生にまで影響を与えてくれるような作品になっていますから」


(C) 2006.FIDELITE FILMS―WILD BUNCH―TF1 FILMS PRODUCTIONS―LUCKY RED./WISEPOLICY


ぼくの大切なともだち

『ぼくの大切なともだち』

2008年6月14日(土)Bunkamura ル・シネマほか全国順次公開

監督:パトリス・ルコント

主演:ダニエル・オートゥイユ、ダニー・ブーン

配給:ワイズポリシー

公式サイト:http://www.wisepolicy.com/mon_meilleur_ami/