№12
日付:1979/7/12
タイトル:スーパーマン | SUPERMAN
監督:Richard Donner
劇場名:ピカデリー1 (閉館)
パンフレット:あり(\350)
評価:-
「鳥だ、飛行機だ、いやスーパーマンだ!」は辛うじて記憶にある程度。蘇えった父の世代のスーパーヒーローは、その飛行シーンの自然さが当時の呼び物のひとつだった。ただ空気のない宇宙空間を飛んでいる時もマントがはためいているのが残念だったのを覚えている。
ジョン・ウィリアムスのテーマ曲を口ずさんでいると、いつも「スター・ウォーズ」と区別がつかなくなっていたもんでした。
2014年7月12日
WOWOWシネマ放送分を当日鑑賞。
いきなりマーロン・ブランドとジーン・ハックマンの2大スターの名前がクレジットされるあたりに、当時としての大作振りが伺える。原案・脚本は「ゴッド・ファーザー」シリーズのマリオ・プーゾなのも改めて驚いた。
「スター・ウォーズ」が1978年、「帝国の逆襲」が1980年。その時代の、まだSFXなんて言葉もなかった頃の特撮劇は今観ると微笑ましくもある。それでも当時はスーパーマンが地上を離着陸するシーンにワクワク感があった。
初の劇場実写版である本作品を、奇しくもちょうど35年振りに観返した事に今気付いた。懐古主義的な立場の世代としては予想よりも楽しめたし、クリストファー・リーヴは現時点ではまだスーパーマン=クラーク・ケントに最も相応しい俳優としての地位を新シリーズに譲ってはいない。コミカルなシーンも悪くない。いつもの事ながらヒロインへの不満は残る。「人類の歴史に干渉してはならない」とのパパの教えを守っていては人助けなど出来やしないとはいえ、最後に彼を全知全能の神の領域にまで近づけてしまったのはどうなんでしょうね。
監督のリチャード・ドナーは「オーメン」の次回作がこの作品。その後は「リーサール・ウェポン」シリーズなどを手掛けている。
冒頭で、本作品の撮影直後に亡くなった撮影監督のジェフリー・アンスワースに哀悼の意が捧げられている。
冒頭から2作目との一体感がありありで、ジェームズ・ボンド作品同様にエンディングで続編が告知されているのも、あまりにも有名なアメリカの国民的ヒーローの成せる技だろうか。