№4

日付:2004/2/21

タイトル:HERO | 英雄

監督・共同脚本:張藝謀

劇場名:早稲田松竹  同時上映は「インファナル・アフェア」

パンフレット:あり(\700)

評価:-

 

「インファナル・アフェア」を観に行って付いて来た作品。中国の歴史物にもワイヤー・アクション物にもあまり興味なかったけれど、ジェット・リーは「キス・オブ・ザ・ドラゴン」以来のファン。チャン・イーモウ監督作品だというのも、この記事を書いて再認識(^^;)

ラストの雨あられのシーンにも、特に感慨無かった覚えがあります。

 

2014年6月1

WOWOWシネマ放送(2014/5/17)分を鑑賞。

映画のスケール感は国の大きさに比例するものなのだろうか。島国の民にはとても真似出来そうにない大陸文化の雄大さがスクリーンからも溢れる。そこにチャン・イーモウ監督の映像センスが加わって、秦王の中華統一の歴史の一幕が艶やかな武侠映画として描かれている。

 

広大な土地と統率された軍勢の圧倒的な量的規模感を背景にしながら、物語は三人の刺客と無名、そして秦王の僅か5人の三角関係の中での個人戦と対話劇として進んでゆく。その首を狙う者と狙われる者とが射程距離内で対峙しながら、問答の中で双方ともに予期しなかった真実へと辿り着く。

 

トニー・レオン演じる残剣が到達した境地がこの作品のモチーフなのだとしたら、私はものすごく共感を禁じ得ないのだけれど、彼は決して主役ではない。

そして何より、やっぱり私はニュートン力学を無視したようなあのワイヤー・アクションの剣劇に心躍らないのです。中国雑技団のようなアクロバット技の連続よりも、地に足着いた真剣勝負の間合いが醍醐味の日本の殺陣の方に心魅かれるのです。

 

カラフルな絵巻物風の映像も、どこか技に走っている感が拭えなかった。

衣装デザインをワダ・エミさんが担当していました。 
 

英雄

 

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