№8

日付:1981/4/12

タイトル:じゃりん子チエ

監督・共同脚本:高畑勲

劇場名:福岡宝塚劇場 (閉館)  同時上映は「フリテンくん」

パンフレット:あり(\300) ※「フリテンくん」とセット

評価:-

 

高畑監督のフィルモグラフィーを見てみると、この作品が劇場初"監督"作品。というのも、昔は「演出」とクレジットされていた。高畑さんにとっては「太陽の王子 ホルスの大冒険」以来13年振りの長編アニメとなりますが、原作の味わいを上手くアニメに転嫁していて楽しめた。アニメの2本立て上映でありながら、110分というのがいかにもこの監督らしいなぁ。

 

2013年10月15日

日本映画専門チャンネル(BS255)放送(2013/9/28)分を鑑賞。

東宝と東映の差はこの頃から歴然としていて、その一番の違いは映画を作っているのか90分アニメを作っているのかという意識の差。東映まんが祭りがマンネリ化する弊害を抱えていた東映に対し、東宝は劇場作品である事への自覚をちゃんと持った上でプロデュースしていた。そう思えるのも、それが映画の出来栄えとして如実に反映されていたから。

 

この点において、高畑監督はいかにも東宝的な作品作りに合っている。ただ少々そのこだわりが独りよがりで、ややもするとエンタテインメント性が犠牲になっているきらいも。要は真面目なんだけどつまらない、みたいな。

ちなみに本作品は原作と高畑監督との相性の良さも感じられて、今観ても地味に楽しい。この後TVシリーズも制作されましたが、「ちびまる子ちゃん」同様そっちの世界の方が相応しいとは思いました。

 

"MANZAI"ブーム吹き荒れていたこの頃らしく、吉本の芸人さんが声優で総出演。チエの声役だった中山千夏さんは、今頃どうしているのだろうか。

 

はるき悦巳さんの原作を読み返したくなりました。

 

映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ
 
映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ
 
映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ

  
映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ 

パンフレット

映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ
チラシ

 

映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ

当時は初日入場者にセル画をプレゼントしてくれていた。

このセルが使われたのが↓のシーン

 

映画の記憶・・・と記録-じゃりん子チエ